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公開番号2025076016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187615
出願日2023-11-01
発明の名称表示システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01R 31/387 20190101AFI20250508BHJP(測定;試験)
要約【課題】SOCの算出精度の低下に起因して電動車両の不具合が予期せず引き起こされる事態を防止する。
【解決手段】表示システムは、インパネ140と、バッテリ105と、電流センサ107と、ECU160とを備える。バッテリ105は、車両10の走行用の電力を蓄える。電流センサ107は、バッテリ105の充放電電流を検出する。ECU160は、電流センサ107の検出値に従ってバッテリ105のSOCを算出する。SOCは、バッテリ105の充放電制御のために用いられる制御用SOCと、インパネ140上に表示されるとともに制御用SOCに従って算出される表示用SOCとを含む。制御用SOCの算出精度の低下の程度を表す指標値がしきい値を超過した場合に、ECU160は、表示用SOCを制御用SOCよりも低く算出する算出処理を開始する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表示装置と、
電動車両の走行用の電力を蓄える蓄電装置と、
前記蓄電装置の充放電電流を検出する電流センサと、
前記電流センサの検出値に従って前記蓄電装置のSOCを算出する処理装置とを備え、
前記SOCは、前記蓄電装置の充放電制御のために用いられる制御用SOCと、前記表示装置上に表示されるとともに前記制御用SOCに従って算出される表示用SOCとを含み、
前記制御用SOCの算出精度の低下の程度を表す指標値がしきい値を超過した場合に、前記処理装置は、前記表示用SOCを前記制御用SOCよりも低く算出する算出処理を開始する、表示システム。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記制御用SOCと、前記蓄電装置のOCVとの関係を記憶する記憶装置をさらに備え、
前記処理装置は、前記制御用SOCが第1基準値以上である場合、または、前記制御用SOCが前記第1基準値未満の第2基準値よりも低い場合、前記関係を用いて前記制御用SOCを補正し、
前記指標値は、前記制御用SOCが前記関係を用いて前回補正された時からの経過時間に従って算出される、請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記制御用SOCと前記表示用SOCとの差分の大きさは、前記経過時間が長いほど大きい、請求項2に記載の表示システム。
【請求項4】
前記経過時間がしきい時間を超過した場合に、前記処理装置は、前記電動車両のユーザに前記蓄電装置の満充電を促す画面を前記表示装置上に表示するための表示処理を実行する、請求項2または請求項3に記載の表示システム。
【請求項5】
前記指標値は、前記蓄電装置の温度を含み、
前記指標値がしきい値を超過することは、前記温度が前記しきい値としてのしきい温度を下回ることを含む、請求項1に記載の表示システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、表示システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
国際公開第2014/046232号(特許文献1)は、充電状態演算装置を開示する。この装置は、充電状態演算手段と、満充電検出手段と、補正値演算手段とを含む。充電状態演算手段は、バッテリの充電状態を演算する。満充電検出手段は、バッテリの満充電を検出する。補正値演算手段は、バッテリの満充電が検出された時に、充電状態の演算結果を補正するための補正値を演算する。補正値演算手段は、バッテリの満充電の検出時にのみ補正値を更新し、当該更新された補正値を次回の満充電時まで保持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2014/046232号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バッテリなどの蓄電装置の充電状態は、一般的にSOC(State Of Charge)により表される。電動車両に搭載される蓄電装置のSOCは、その蓄電装置の充放電電流を検出する電流センサの検出値に従って基本的に算出される。そのように算出されたSOCは、当該車両の表示装置上に表示され得る。
【0005】
SOCの算出精度は、電流センサの検出誤差(例えば、オフセット誤差)の積算に起因して時間とともに低下し得る。その結果、表示されるSOCは、蓄電装置の実際の充電状態をもはや正確に反映しない。そうすると、蓄電装置の蓄電量が減少している場合であってもユーザはその旨を正確に認識することができない。よって、蓄電装置の蓄電量が未だ減少していないとユーザが認識しているにも拘わらず蓄電量が想定よりも早く零まで減少して電動車両の不具合(例えば電欠)が予期せず引き起こされる可能性がある。特許文献1の技術によれば、蓄電装置の満充電時にのみSOCが補正され得る。しかしながら、蓄電装置が満充電されない期間が長引くと、SOCが適切に補正されず、SOCの算出精度が低下し得る。その結果、上記不具合を防止することができない可能性がある。
【0006】
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、SOCの算出精度の低下に起因して電動車両の不具合が予期せず引き起こされる事態を防止可能な表示システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の表示システムは、表示装置と、蓄電装置と、電流センサと、処理装置とを備える。蓄電装置は、電動車両の走行用の電力を蓄える。電流センサは、蓄電装置の充放電電流を検出する。処理装置は、電流センサの検出値に従って蓄電装置のSOCを算出する。SOCは、蓄電装置の充放電制御のために用いられる制御用SOCと、表示装置上に表示されるとともに制御用SOCに従って算出される表示用SOCとを含む。制御用SOCの算出精度の低下の程度を表す指標値がしきい値を超過した場合に、処理装置は、表示用SOCを制御用SOCよりも低く算出する算出処理を開始する。
【0008】
上記の構成とすることにより、制御用SOCの算出精度が低下している場合に、表示用SOCが制御用SOCよりも低い値として算出されて表示装置上に表示される。その結果、蓄電装置の実際のSOCよりも早く表示用SOCが零に近づく。これは、早期に蓄電装置を充電するように電動車両のユーザを動機付ける。したがって、電動車両の電欠などの不具合が予期せず引き起こされる事態を防止することができる。
【0009】
表示システムは、記憶装置をさらに備えていてもよい。記憶装置は、制御用SOCと、蓄電装置のOCVとの関係を記憶する。処理装置は、制御用SOCが第1基準値以上である場合、または、制御用SOCが第1基準値未満の第2基準値よりも低い場合、上記関係を用いて制御用SOCを補正してもよい。指標値は、制御用SOCが上記関係を用いて前回補正された時からの経過時間に従って算出される。
【0010】
制御用SOCが前回補正された時からの経過時間が長いほど、制御用SOCの算出精度がより低下しやすい。よって、この経過時間は、制御用SOCの算出精度の低下の程度を適切に反映し得る。上記の構成とすることにより、指標値が上記経過時間に従って算出される。これにより、制御用SOCの算出精度の低下を指標値に従って適切に判定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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