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公開番号
2025076043
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187669
出願日
2023-11-01
発明の名称
プレキャストインバートと、仮設インバート及び本設インバート
出願人
大成建設株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E21D
11/08 20060101AFI20250508BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】トンネルの覆工体の内部において効率的に設置することのできる、プレキャストインバートと、このプレキャストインバートを備えた仮設インバート及び本設インバートを提供する。
【解決手段】トンネル10の覆工体の内部に設置される、プレキャストインバート20であり、トンネル10の軸方向に直交する方向に隙間Sを置いて設置される、一対のインバートブロック30と、隙間Sにおいて一対のインバートブロック30を連結する連結部材40とを有し、連結部材40は、覆工体10の内部に埋設されているインサート15に固定される固定部41、44Aと、固定部41から側方に延びて固定部41と一対のインバートブロック30との間の離間を調整自在にスライドして、一端が直接的もしくは間接的に一対のインバートブロック30の側面32に当接する、少なくとも2本の軸体46を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
トンネルの覆工体の内部に設置される、プレキャストインバートであって、
前記トンネルの軸方向に直交する方向に隙間を置いて設置される、一対のインバートブロックと、
前記隙間において前記一対のインバートブロックを連結する連結部材とを有し、
前記連結部材は、
前記覆工体の内部に埋設されているインサートに固定される、固定部と、
前記固定部から側方に延び、該固定部と前記一対のインバートブロックとの間の離間を調整自在にスライドして、一端が直接的もしくは間接的に該一対のインバートブロックの側面に当接する、少なくとも2本の軸体と、を備えていることを特徴とする、プレキャストインバート。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記インサートはインサートボルトであり、該インサートボルトの上方が前記トンネルの内部に突設しており、
前記固定部の底板にインサート用ボルト孔が開設され、
前記インサート用ボルト孔に前記インサートボルトの上方が挿通されていることを特徴とする、請求項1に記載のプレキャストインバート。
【請求項3】
前記軸体の前記一端に支圧プレートが取り付けられ、該支圧プレートが前記インバートブロックの側面に当接することを特徴とする、請求項2に記載のプレキャストインバート。
【請求項4】
前記固定部はH形鋼ブロックにより形成され、
前記H形鋼ブロックのウェブと上フランジと下フランジの両端面に、一対のエンドプレートが接合されており、
一方の前記エンドプレートに対して、前記底板に含まれる位置決め用フランジが固定され、該位置決め用フランジに前記インサート用ボルト孔が開設されており、
前記軸体が連結ボルトにより形成され、
前記一対のエンドプレートにはそれぞれ、前記連結ボルトが挿通されるボルト孔が開設され、
前記一対の支圧プレートにはそれぞれ、第1ナットが固定され、
前記一対のエンドプレートの外側面にはそれぞれ、前記連結ボルトに螺合する第2ナットが配設されており、
前記インサート用ボルト孔に前記インサートが挿通されて前記H形鋼ブロックが位置決めされ、各連結ボルトの一端が前記第1ナットに螺合され、各連結ボルトに螺合される前記第2ナットが締め付けられて対応する前記エンドプレートの外側面を押圧していることを特徴とする、請求項3に記載のプレキャストインバート。
【請求項5】
前記固定部は、第1平鋼の広幅面に、一対の第2平鋼が立設しているコの字状ブロックにより形成され、
前記第1平鋼の端面に、前記底板に含まれる位置決め用フランジが固定され、該位置決め用フランジに前記インサート用ボルト孔が開設されており、
前記軸体が連結ボルトにより形成され、
前記一対の第2平鋼にはそれぞれ、前記連結ボルトが挿通されるボルト孔が開設され、
前記一対の支圧プレートにはそれぞれ、第1ナットが固定され、
前記一対の第2平鋼の外側面にはそれぞれ、前記連結ボルトに螺合する第2ナットが配設されており、
前記インサート用ボルト孔に前記インサートが挿通されて前記コの字状ブロックが位置決めされ、各連結ボルトの一端が前記第1ナットに螺合され、各連結ボルトに螺合される前記第2ナットが締め付けられて対応する前記第2平鋼の外側面を押圧していることを特徴とする、請求項3に記載のプレキャストインバート。
【請求項6】
複数の請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプレキャストインバートが前記トンネルの軸方向に配設され、隣接するプレキャストインバート同士が連結金具及び/又はジョイントを介して相互に接続されることにより形成されていることを特徴とする、仮設インバート。
【請求項7】
請求項6に記載の仮設インバートを構成する各プレキャストインバートの前記隙間において、前記連結部材を埋設するようにして現場打設コンクリートが形成され、該現場打設コンクリートの上面が前記一対のインバートブロックの上面よりも低く設定されて、中央溝を形成していることを特徴とする、本設インバート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャストインバートと、仮設インバート及び本設インバートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
シールドトンネルや山岳トンネル等のトンネルのインバートは、現場打設コンクリートにより形成されるのが一般的であるが、トンネルの覆工体の内部におけるコンクリート打設は、コンクリート輸送管の配管作業やコンクリートの養生等に手間と時間を要することから、プレキャスト(PCa:Precast)コンクリート製のインバートを適用する場合がある。
【0003】
このプレキャストインバートを形成するインバートブロックに関し、特許文献1には、複数の鋼製シールドセグメントを連結して構築したシールドトンネルの覆工体の内部にインバートを構築するべく、鋼製シールドセグメント上に溶接固定されるプレキャストコンクリート造のインバートブロックが提案されている。
このインバートブロックは、切羽側に向けられる前面、坑口側に向けられる後面および前記鋼製シールドセグメントの内周面に沿う下面を備え、前面に2個、後面に1個の溶接用板金物が設置され、溶接用板金物は、表面がインバートブロックの前面もしくは後面から露出するとともに、下端がインバートブロックの下面から露出してインバートブロックに埋設固定されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-84653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されるインバートブロックは、トンネルの覆工体に対して溶接固定されることから、トンネルの覆工体の内部における溶接作業が必須となり、溶接作業に伴う危険性や作業手間、さらには作業が有資格者に制限されるなど、様々な課題を内包する。
【0006】
本発明は、トンネルの覆工体の内部において効率的に設置することのできる、プレキャストインバートと、このプレキャストインバートを備えた仮設インバート及び本設インバートを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成すべく、本発明によるプレキャストインバートの一態様は、
トンネルの覆工体の内部に設置される、プレキャストインバートであって、
前記トンネルの軸方向に直交する方向に隙間を置いて設置される、一対のインバートブロックと、
前記隙間において前記一対のインバートブロックを連結する連結部材とを有し、
前記連結部材は、
前記覆工体の内部に埋設されているインサートに固定される、固定部と、
前記固定部から側方に延び、該固定部と前記一対のインバートブロックとの間の離間を調整自在にスライドして、一端が直接的もしくは間接的に該一対のインバートブロックの側面に当接する、少なくとも2本の軸体と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、一対のインバートブロックの間の隙間に配設されてインバートブロック同士を連結する連結部材が、覆工体の内部に埋設されているインサートに固定される固定部と、固定部と一対のインバートブロックとの間の離間を調整自在にスライドして一端が直接的もしくは間接的に一対のインバートブロックの側面に当接する、少なくとも2本の軸体を備えていることにより、トンネルの覆工体の内部において効率的にプレキャストインバートを設置することができる。また、覆工体の内部において、その軸方向に複数のプレキャストインバートが固定される複数のインサートが埋設されている場合に、各インサートが施工誤差等によってトンネルの軸直交方向にずれている場合でも、軸体をスライドさせて固定部とインバートブロックの間の離間を調整することにより、各プレキャストインバートの固定部の位置を対応するインサートの位置に応じて移動させながら、各プレキャストインバートのインバートブロックをトンネルの軸方向に揃えて設置することができる。
【0009】
ここで、本態様のプレキャストインバートが適用されるトンネルとしては、シールドトンネルや山岳トンネル等が挙げられる。対象のトンネルがシールドトンネルである場合は、覆工体は複数のセグメントにより形成され、セグメントは鋼製セグメントやRC(Reinforced Concrete)セグメント、鋼殻とコンクリートが合成された合成セグメント等により形成される。また、トンネルは、道路トンネルや鉄道トンネル、雨水トンネルや貯水トンネル等、様々な用途のトンネルである。
【0010】
プレキャストインバートは、文字通り、工場にて予め製作されているプレキャストのインバートであり、その構成要素であるインバートブロックは、無筋コンクリートブロックや鉄筋コンクリートブロックである。また、一対のインバートブロックを連結する連結部材の固定部と軸体は、いずれも例えば鋼材である。
(【0011】以降は省略されています)
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