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公開番号
2025076169
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187957
出願日
2023-11-01
発明の名称
排気ガス浄化用触媒
出願人
マツダ株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
B01J
35/57 20240101AFI20250508BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】ゾーンコート構造を採用しつつP被毒を効果的に抑制して冷間浄化機能の向上と低コスト化を両立できる排気ガス浄化用触媒をもたらす。
【解決手段】排気ガス浄化用触媒1は、ハニカム担体2と触媒層3と、を備え、触媒層3は、フロント部41と、リア部45と、を含有し、フロント部41は、Ceを含有する第1OSC材411aにPdが担持されてなる第1触媒材411と、Ceを含有する第2OSC材412aにPdが担持されてなる第2触媒材412と、を含有し、リア部45は、Ceを含有する第3OSC材451aにPdが担持されてなる第3触媒材451を含有し、第1触媒材411のPd濃度をC1、第2触媒材412のPd濃度をC2、第3触媒材451のPd濃度をC3としたときに、C1>C3>C2であり、第1触媒材411及び第2触媒材412に含まれるPd量と第3触媒材451に含まれるPd量との比は、70/30~92/8である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンの排気通路に配設され、該エンジンのPを含有する排気ガスを浄化する排気ガス浄化用触媒であって、
担体と、該担体上に形成され前記排気ガスを浄化するための触媒層と、を備え、
前記触媒層は、排気ガス流れ上流側に配置されたフロント部と、該フロント部よりも排気ガス流れ下流側に配置されたリア部と、を含有し、
前記フロント部は、Ceを含有する第1酸素吸蔵放出材にPdが担持されてなる第1触媒材と、Ceを含有する第2酸素吸蔵放出材にPdが担持されてなる第2触媒材と、を含有し、
前記リア部は、Ceを含有する第3酸素吸蔵放出材にPdが担持されてなる第3触媒材を含有し、
前記第1触媒材における前記Pdの濃度をC1、前記第2触媒材における前記Pdの濃度をC2、前記第3触媒材における前記Pdの濃度をC3としたときに、C1>C3>C2であり、
前記第1触媒材及び前記第2触媒材に含まれるPd量と前記第3触媒材に含まれるPd量との比は、70/30~92/8である
ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記第1酸素吸蔵放出材、前記第2酸素吸蔵放出材及び前記第3酸素吸蔵放出材の少なくともいずれかはCe含有Zr系複合酸化物である
ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、
前記フロント部の排気ガス流れ方向における長さは、前記担体の排気ガス流れ方向における全長の30%以上90%以下である
ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
【請求項4】
請求項1又は請求項2において、
前記第1触媒材に含まれるPd量と前記第2触媒材に含まれるPd量との比は、90/10~99/1である
ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
【請求項5】
請求項1又は請求項2において、
前記触媒層は、前記フロント部及び前記リア部の上に積層され、Rhを含有する表面層を備えた
ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
【請求項6】
請求項5において、
前記表面層は、Ce含有Zr系複合酸化物にRhが担持されてなる第1Rh触媒材と、Ce非含有Zr系複合酸化物にRhが担持されてなる第2Rh触媒材と、を含む
ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
【請求項7】
請求項1又は請求項2において、
前記フロント部は、前記第1触媒材と前記第2触媒材との混合物を含有する単層からなる
ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、排気ガス浄化用触媒に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車エンジンの排気通路には、排気ガス中のHC(炭化水素)、CO、NOx(窒素酸化物)等の有害成分を浄化するための触媒が配置される。
【0003】
近年の排気ガス規制強化に伴い、このような触媒において、浄化機能向上、特にエンジン始動時等における冷間浄化機能向上と低コスト化の両立が求められている。
【0004】
解決策の1つとして、触媒モノリス内において触媒材料の配置を工夫するゾーンコート構造が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。例えば、触媒装置の前方(排気ガス流入側)や触媒層の表層側等の排気ガスとの接触性の高い部位への貴金属比率を重点的に高めたゾーンコート構造を採用することにより、高価な貴金属の使用量増加を抑制しつつ浄化効率を向上できる可能性がある。
【0005】
具体的に、特許文献1には、触媒層を排ガス流動方向に沿って2以上の区画に区分し、上流側区画の貴金属の濃度を下流側区画に比べて高くし、かつ、上流側区画において表面側の貴金属量が基材側に比して多い構成とすることが記載されている。これにより、該貴金属の量を抑制しながら始動時及び高速走行時の両方において排ガス浄化性能が高い触媒が得られるというものである。
【0006】
特許文献2には、ハニカム担体の全体にPd層がコーティングされており、当該Pd層にRh層がコーティングされてなる排ガス浄化用触媒が開示されている。当該触媒において、Pd層は、上流部Pd層と下流部Pd層とにより構成され、上流部Pd層は下層と上層とにより構成される。そして、下層のPd濃度は上層のPd濃度よりも高濃度であり、上層のPd濃度は下流部Pd層のPd濃度よりも高濃度である。このようなPd濃度を偏在させた排ガス浄化用触媒によれば、低温活性を維持しつつ、耐久性を向上させることができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2019/187198号
特開2009-050789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、排気ガス浄化用触媒には、排気ガスの酸素濃度が高いリーン雰囲気で酸素を吸蔵し、排気ガスの酸素濃度が低いストイキ又はリッチ雰囲気で活性な酸素を放出する酸素吸蔵放出材(OSC材)を含有させることが多い。三元触媒にあっては、この酸素吸蔵放出材の働きにより、排気ガス浄化性能を発揮し易いストイキ雰囲気が形成される。つまり、排気ガスのA/F(空燃比)が理論A/Fから多少変動しても、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)及びNOx(窒素酸化物)が効率良く浄化される(A/Fウインドウが拡大する)。このようなOSC材としては、一般にCeを含有する酸化物が用いられる。Ceを含有する酸化物は、Ceの価数変化を伴う反応が可逆的に進行することにより排気ガス中の酸素を吸蔵して活性酸素として放出する。
【0009】
しかしながら、エンジンの作動には酸化防止剤等を含有するエンジンオイルが不可欠であるところ、このようなエンジンオイルにはP等の触媒毒となる物質が含まれており、それが排気ガスに混入する。上述のOSC材は、P被毒によってCeとPの化合物が形成され、その酸素吸蔵放出能が低下する傾向にある。
【0010】
一般に、触媒のP被毒は、上流側や表層側等の排気ガスとの接触性の高い部位で起こりやすい。すなわち、特許文献1、2のようなゾーンコート構造においてOSC材を採用した場合、当該部位への貴金属比率を重点的に高めているにも拘わらず、P被毒によって上流側の酸素吸蔵放出能が低下し、浄化性能向上の妨げとなる。
(【0011】以降は省略されています)
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