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公開番号
2025076302
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2024165772
出願日
2024-09-25
発明の名称
樹脂配合用防カビ剤組成物、防カビ性樹脂組成物及び防カビ性樹脂成形体
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
A01N
43/78 20060101AFI20250508BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本発明の課題は、練り込み可能であり、優れた防カビ性を発揮できる樹脂配合用防カビ剤を提供することである。
【解決手段】ポリエーテルポリアミド(A)及び防カビ性化合物(B)を含有する樹脂配合用防カビ剤組成物であって、前記ポリエーテルポリアミド(A)がポリアミドブロック(a)とポリエーテルブロック(b)とを有し、ポリエーテルポリアミド(A)が芳香環を有し、防カビ性化合物(B)が窒素原子を有し、前記ポリエーテルポリアミド(A)中の芳香環濃度(x)(重量%)と前記防カビ性化合物(B)中の窒素原子濃度(y)(重量%)との比率(x/y)が0.03~1.50である樹脂配合用防カビ剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエーテルポリアミド(A)及び防カビ性化合物(B)を含有する樹脂配合用防カビ剤組成物であって、前記ポリエーテルポリアミド(A)がポリアミドブロック(a)とポリエーテルブロック(b)とを有し、ポリエーテルポリアミド(A)が芳香環を有し、防カビ性化合物(B)が窒素原子を有し、前記ポリエーテルポリアミド(A)中の芳香環濃度(x)(重量%)と前記防カビ性化合物(B)中の窒素原子濃度(y)(重量%)との比率(x/y)が0.03~1.50である樹脂配合用防カビ剤組成物。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記ポリアミドブロック(a)の前駆体が少なくとも1つのカルボキシル基を有し、前記ポリエーテルブロック(b)の前駆体が少なくとも1つのヒドロキシル基を有し、前記ポリエーテルポリアミド(A)が前記ポリアミドブロック(a)と前記ポリエーテルブロック(b)とが前記カルボキシル基と前記ヒドロキシル基とが形成したエステル結合を介して結合してなる構造を有するポリエーテルポリアミドである請求項1に記載の樹脂配合用防カビ剤組成物。
【請求項3】
前記ポリエーテルポリアミド(A)中の芳香環濃度(x)が0.7~35重量%である請求項1に記載の樹脂配合用防カビ剤組成物。
【請求項4】
前記ポリエーテルポリアミド(A)中のオキシアルキレン基の含有量が1~79.8重量%である請求項1に記載の樹脂配合用防カビ剤組成物。
【請求項5】
前記防カビ性化合物(B)中の窒素原子濃度が(B)の化学式量を基準として、1~30重量%である請求項1に記載の樹脂配合用防カビ剤組成物。
【請求項6】
前記ポリエーテルポリアミド(A)が、前記ポリアミドブロック(a)の前駆体と前記ポリエーテルブロック(b)の前駆体との重量比(a/b)が20/80~80/20での反応物である請求項2に記載の樹脂配合用防カビ剤組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂配合用防カビ剤組成物及び熱可塑性樹脂(C)を含有する防カビ性樹脂組成物。
【請求項8】
防カビ性樹脂組成物中の防カビ性化合物(B)の含有量が防カビ性樹脂組成物の重量を基準として0.01~10重量%である請求項7に記載の防カビ性樹脂組成物。
【請求項9】
請求項7に記載の防カビ性樹脂組成物を成形してなる防カビ性樹脂成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂配合用防カビ剤組成物、防カビ性樹脂組成物及び防カビ性樹脂成形体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂は、電気・電子分野、OA・家電分野、自動車分野、便座・台所・風呂場等のサニタリー分野および医療関連機器分野など、幅広い分野で使用されている。
近年、衛生上のニーズから防カビ性を有する家電製品、住宅関連設備に対する需要が高まっており、今後の発展が見込まれるため、熱可塑性樹脂に防カビ性を付与することが望まれている。
【0003】
熱可塑性樹脂への防カビ加工については、表面に防カビ剤入り塗料を塗布する方法や、溶融時に防カビ剤を練り込む方法等がある。塗布については製造の工程が増えてしまう事や、摩擦などにより表面から防カビ剤が徐々に失われ防カビの効果が失われやすい問題がある。
溶融時の練り込みについては、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂や軟質塩化ビニル樹脂など柔らかい樹脂(ガラス転移点の低い樹脂)においては、2-(4-チアゾリル)ベンゾイミダゾール(TBZ)や2-ピリジンチオール-1-オキサイドの亜鉛塩(ZPT)を溶融時に樹脂に対して0.2重量%程度、最大0.5重量%添加することにより防カビ性能の付与が可能である。
しかしながら、スチレン系熱可塑性樹脂ではポリオレフィン樹脂の防カビ加工で使用されるTBZやZPTを樹脂に対して1重量%添加しても充分な防カビ効果は得られない問題がある。
【0004】
スチレン系熱可塑性樹脂に対する防カビ加工としては、ポリアミドエラストマーと有機系防カビ剤とを併用する方法(特許文献1参照)が提案されているが、まだ満足される効果には達していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-258506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、練り込み可能であり、樹脂の機械的強度を低下させることなく優れた防カビ性を発揮できる樹脂配合用防カビ剤組成物及びこれを含む防カビ性樹脂組成物及び防カビ性樹脂成形体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち、本発明は、ポリエーテルポリアミド(A)及び防カビ性化合物(B)を含有する樹脂配合用防カビ剤組成物であって、前記ポリエーテルポリアミド(A)がポリアミドブロック(a)とポリエーテルブロック(b)とを有し、ポリエーテルポリアミド(A)が芳香環を有し、防カビ性化合物(B)が窒素原子を有し、前記ポリエーテルポリアミド(A)中の芳香環濃度(x)(重量%)と前記防カビ性化合物(B)中の窒素原子濃度(y)(重量%)との比率(x/y)が0.03~1.50である樹脂配合用防カビ剤組成物;前記樹脂配合用防カビ剤組成物及び熱可塑性樹脂(C)を含有する防カビ性樹脂組成物;防カビ性樹脂組成物を成形してなる防カビ性樹脂成形体である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の樹脂配合用防カビ剤組成物は下記の効果を奏する。
(1)熱可塑性樹脂に優れた防カビ性を付与する。
(2)該樹脂配合用防カビ剤組成物と熱可塑性樹脂とを含有してなる防カビ性樹脂組成物を成形した防カビ性樹脂成形体は機械的強度に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の樹脂配合用防カビ剤組成物は、ポリエーテルポリアミド(A)及び防カビ性化合物(B)を含有する樹脂配合用防カビ剤組成物であって、前記ポリエーテルポリアミド(A)がポリアミドブロック(a)とポリエーテルブロック(b)とを有し、ポリエーテルポリアミド(A)が芳香環を有し、防カビ性化合物(B)が窒素原子を有し、前記ポリエーテルポリアミド(A)中の芳香環濃度(x)(重量%)と前記防カビ性化合物(B)中の窒素原子濃度(y)(重量%)との比率(x/y)が0.03~1.50である樹脂配合用防カビ剤組成物である。
【0010】
<ポリエーテルポリアミド(A)>
本発明においてポリエーテルポリアミド(A)は、ポリアミドブロック(a)とポリエーテルブロック(b)とを有し、ポリエーテルポリアミド(A)は芳香環を有する。本発明において、ポリエーテルポリアミド(A)が芳香環を有すると、ポリエーテルポリアミド(A)と防カビ性化合物(B)との相互作用が強くなり、(A)と(B)とを含む樹脂配合用防カビ剤組成物を含有する防カビ性樹脂組成物及び成形体とした際に、(A)が(B)とともに防カビ性樹脂組成物の成形体の表面に局在化することができ、防カビ性樹脂成形体の機械的強度を低下させずに防カビ性能を向上させることができると推察される。
(【0011】以降は省略されています)
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