TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025077441
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189630
出願日2023-11-06
発明の名称水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 201/00 20060101AFI20250512BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】水生生物の付着を防止する水生生物付着抑制用防汚剤を提供する。
【解決手段】銅を含む金属化合物が酸化チタン粒子に担持されている酸化チタン組成物を含有する、水生生物の付着を防止する水生生物付着抑制用防汚剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
銅を含む金属化合物が酸化チタン粒子に担持されている酸化チタン組成物を含有する、
水生生物の付着を防止する水生生物付着抑制用防汚剤。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記水生生物は、フジツボ類、イガイ類又はカワヒバリガイ類である、請求項1に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
【請求項3】
前記酸化チタン粒子に担持されている金属化合物中の銅の含有比(Cu/Tiモル比)がチタン100に対して0.1~5.0である、請求項1に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
【請求項4】
前記酸化チタン粒子に含まれるルチル型酸化チタンの含有率(ルチル化率)は、87.2モル%以上である、請求項1に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
【請求項5】
前記酸化チタン粒子が、ジルコニウム及びニオブを含む、請求項1に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
【請求項6】
前記酸化チタン粒子におけるジルコニウムの含有比(Zr/Ti比)がチタン100に対して0.03~0.8である、請求項5に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
【請求項7】
前記酸化チタン粒子におけるニオブの含有比(Nb/Ti比)がチタン100に対して0.05~0.8である、請求項5に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の水生生物付着抑制用防汚剤と、溶媒とを含有する、生成生物付着抑制用防汚剤組成物。
【請求項9】
さらにバインダー樹脂を含有する、請求項8に記載の水生生物付着抑制用防汚剤組成物。
【請求項10】
請求項8に記載の水生生物付着抑制用防汚剤組成物を硬化した、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
自然環境下で長期間水(海洋、河川、湖沼等)に曝される基材(船舶、水中構造物、漁網、工場等の海水の給排水管等)の表面には、多種多様な水生生物が付着しやすく、水生生物が基材表面に付着すると、外観を損ねたり、様々な不具合を生じたりする。
例えば、基材が船舶である場合、水生生物が船舶に付着すると水流による付着面への抵抗が増大することから、船舶速度の低下および燃費の増大を招くことがある。また、基材が水中構造物である場合、水中構造物の基材表面に塗布された防食用塗膜が損傷して、強度および機能の低下、寿命の著しい短縮化といった被害を生じることがある。
他にも、基材が養殖網、定置網等の漁網である場合、水生生物によって網目が閉塞し、養殖生物および漁獲生物の酸欠致死等の重大な問題を生じることがある。また、工場および火力・原子力発電所等における海水の給排水管に水生生物が付着および繁殖すると、給排水管の閉塞や流速の低下を引き起こす原因となりうる。
このような不具合を引き起こす水生生物の付着を防止するために、基材の表面に防汚塗料を塗布して防汚塗膜を形成することが行われている。
【0003】
このような防汚塗料に用いる防汚剤として、水生生物の付着に対して優れた防汚性能を発揮できることから、亜酸化銅が広く用いられていたが、近年では亜酸化銅に代わる代替物質が検討されている。例えば特許文献1では、メデトミジンを防汚剤に用いた防汚塗料の開発が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2022-028627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
亜酸化銅に代わる防汚剤の物質としては、上記メデトミジンの他にも、イルガロール(シブトリン)といった物質も検討されている。本発明者らは、従来公知の防汚剤に用いられている物質に代わる防汚剤を検討した。そこで本発明は、水生生物の付着を防止する水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の酸化チタン組成物が水生生物付着抑制用防汚剤として有効であることを知見し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明の要旨構成は、以下のとおりである。
【0007】
[1] 銅を含む金属化合物が酸化チタン粒子に担持されている酸化チタン組成物を含有する、
水生生物の付着を防止する水生生物付着抑制用防汚剤。
【0008】
[2] 前記水生生物は、フジツボ類、イガイ類又はカワヒバリガイ類である、[1]に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
【0009】
[3] 前記酸化チタン粒子に担持されている金属化合物中の銅の含有比(Cu/Tiモル比)がチタン100に対して0.1~5.0である、[1]又は[2]に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
【0010】
[4] 前記酸化チタン粒子に含まれるルチル型酸化チタンの含有率(ルチル化率)は、87.2モル%以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

DIC株式会社
ロボット用保護具・プロテクタ
12日前
DIC株式会社
ロボット用保護具・プロテクタ
12日前
DIC株式会社
食品用コーティング剤、食品、食品用包装材
1日前
DIC株式会社
プラスチックフィルムの分離回収方法、及び再生プラスチックペレットの製造方法
1日前
DIC株式会社
リチウムイオン二次電池用負極スラリー組成物、リチウムイオン二次電池用負極、及びリチウムイオン二次電池
1日前
DIC株式会社
水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜
12日前
DIC株式会社
酸基及び重合性不飽和基を有する樹脂の製造方法、酸基及び重合性不飽和基を有する樹脂、硬化性樹脂組成物、ソルダーレジスト用樹脂材料、硬化物、絶縁材料、並びにレジスト部材
13日前
個人
消火塗料
1か月前
個人
粘着テープ
1か月前
ベック株式会社
被覆材
1か月前
ベック株式会社
水性被覆材
今日
ベック株式会社
水性被覆材
今日
ぺんてる株式会社
固形描画材
1か月前
三商株式会社
屋外用塗料組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
パテ組成物
1か月前
ぺんてる株式会社
水性インキ組成物
19日前
株式会社エフコンサルタント
被覆材
1か月前
artience株式会社
印刷インキ
今日
コニシ株式会社
プライマー組成物
2か月前
JNC株式会社
光硬化型導電性ペースト
8日前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
1日前
花王株式会社
レオロジー改質剤
1か月前
個人
レンズ用防曇剤
22日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末
1か月前
TOTO株式会社
部材
2か月前
大日本印刷株式会社
塗工液及び容器
2か月前
旭化成株式会社
包装材
26日前
日東電工株式会社
粘着シート
11日前
花王株式会社
液状レオロジー改質剤
1か月前
御国色素株式会社
黒色顔料及び黒色顔料分散液
1か月前
積水化学工業株式会社
再剥離粘着テープ
27日前
日東電工株式会社
表面保護シート
1か月前
artience株式会社
水性粘着剤及び粘着シート
5日前
artience株式会社
コーティング剤及び包装材
2か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
2か月前
ロックペイント株式会社
電磁波透過性塗料組成物
1か月前
続きを見る