TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025078650
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2025027627,2021164280
出願日2025-02-25,2021-10-05
発明の名称樹脂組成物
出願人味の素株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C08L 63/00 20060101AFI20250513BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】反りの抑制及び導体層との密着性に優れる硬化物を得ることができる樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び、(C)エラストマーを含み、(A)エポキシ樹脂が、(A-1)エポキシ基及びキレート形成能を有する構造を含有するエポキシ樹脂を含む、樹脂組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
(A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び、(C)エラストマーを含み、
(A)エポキシ樹脂が、(A-1)エポキシ基及びキレート形成能を有する構造を含有するエポキシ樹脂を含み、
(A)成分の量が、樹脂組成物の樹脂成分100質量%に対して、10質量%以上、50質量%以下であり、
(B)成分の量が、樹脂組成物の不揮発成分100質量%に対して、60質量%以上、95質量%以下であり、
(C)成分の量が、樹脂組成物の不揮発成分100質量%に対して、1質量%以上、20質量%以下であり、
(C)エラストマーが、ポリブタジエン構造を含有する樹脂、並びに、分子内にイミド構造、ウレタン構造およびポリカーボネート構造を含有する樹脂、からなる群より選ばれる、樹脂組成物。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
(A-1)成分のキレート変性量が、0.3質量%~10質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
(A-1)成分の質量W(A-1)と(C)成分の質量W(C)との比W(A-1)/W(C)が、0.01~1.0である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
(A-1)成分の量が、樹脂組成物の樹脂成分100質量%に対して、0.1質量%以上、40質量%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
(C)成分が、1000以上の数平均分子量を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
(D)硬化剤を更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
(E)硬化促進剤を更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
封止層用である、請求項1~7のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
9000poise以下の最低溶融粘度を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の樹脂組成物の硬化物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、並びに、当該樹脂組成物を用いた硬化物、樹脂シート、回路基板、半導体チップパッケージ及び半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、タブレット型デバイスといった小型の高機能電子機器の需要が増大しており、それに伴い、これら小型の電子機器に用いられる半導体チップパッケージ用の封止材も更なる高機能化が求められている。このような封止材として、樹脂組成物を硬化して形成されるものが知られている。
他方、封止材とは異なる用途の技術として、特許文献1及び2の技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-80221号公報
特許第5491276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
封止材に用いる樹脂組成物は、絶縁性及び封止性の向上などの目的で、一般に、無機充填材を含む。そのように無機充填材を含む樹脂組成物の硬化物は、大きな反りを生じる傾向がある。
【0005】
仮に、硬化物がプリプレグのように繊維基材を含む場合、繊維基材の作用によって硬化物全体の剛性を高くしたり、熱膨張を小さくしたりできるので、反りの抑制ができると考えられる。しかし、封止材は、通常、繊維基材を含まないことから、反りの抑制が困難であった。
【0006】
そこで、本発明者は、樹脂組成物の硬化物の弾性率を下げることで反りを抑制することを試みた。具体的には、エラストマーを含む樹脂組成物を採用することで、その硬化物の弾性率を下げて、反りを抑制することを試みた。その結果、反りの抑制は達成できた。しかし、エラストマーを含む樹脂組成物の硬化物は、導体層との密着性に劣っていた。
【0007】
そこで本発明者は更に検討を行い、エラストマーに組み合わせて密着性付与剤を用いることで、密着性を改善させることを試みた。しかし、密着性付与剤を用いると、密着性は向上するものの、反りは大きくなった。したがって、従来の封止材では、反りの抑制と密着性の向上との両方を達成することは難しかった。
【0008】
本発明は、前記の課題に鑑みて創案されたものであって、反りの抑制及び導体層との密着性に優れる硬化物を得ることができる樹脂組成物;その樹脂組成物の硬化物;並びに、その樹脂組成物を用いた樹脂シート、回路基板、半導体チップパッケージ及び半導体装置;を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、前記の課題を解決するべく、鋭意検討した。その結果、本発明者は、(A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び、(C)エラストマーを含み、(A)エポキシ樹脂が、(A-1)エポキシ基及びキレート形成能を有する構造を含有するエポキシ樹脂を含む樹脂組成物によれば、前記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記のものを含む。
【0010】
〔1〕 (A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び、(C)エラストマーを含み、
(A)エポキシ樹脂が、(A-1)エポキシ基及びキレート形成能を有する構造を含有するエポキシ樹脂を含む、樹脂組成物。
〔2〕 (A-1)成分のキレート変性量が、0.3質量%~10質量%である、〔1〕に記載の樹脂組成物。
〔3〕 (A-1)成分の質量W(A-1)と(C)成分の質量W(C)との比W(A-1)/W(C)が、0.01~1.0である、〔1〕又は〔2〕に記載の樹脂組成物。
〔4〕 (B)成分の量が、樹脂組成物の不揮発成分100質量%に対して、40質量%以上である、〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔5〕 (C)成分が、1000以上の数平均分子量を有する、〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔6〕 (D)硬化剤を更に含む、〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔7〕 (E)硬化促進剤を更に含む、〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔8〕 封止層用である、〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔9〕 〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物の硬化物。
〔10〕 支持体と、支持体上に形成された〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む樹脂組成物層と、を備える、樹脂シート。
〔11〕 〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物の硬化物を含む、回路基板。
〔12〕 〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物の硬化物を含む、半導体チップパッケージ。
〔13〕 〔11〕に記載の回路基板又は〔12〕に記載の半導体チップパッケージを備える、半導体装置。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

味の素株式会社
包装袋
11日前
味の素株式会社
樹脂組成物
9日前
味の素株式会社
感光性樹脂組成物
2日前
味の素株式会社
回路基板の製造方法
2日前
味の素株式会社
がん関連疲労に対する抗疲労剤
8日前
味の素株式会社
電子レンジ加熱調理用調味料及びその製造方法
9日前
味の素株式会社
樹脂組成物
4日前
味の素株式会社
樹脂シート及びその製造方法、回路基板の製造方法、並びに、樹脂組成物
2日前
東ソー株式会社
摺動部材
1日前
東レ株式会社
多孔質構造体
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
22日前
東ソー株式会社
加飾フィルム
10日前
ベック株式会社
硬化性組成物
2か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
2か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
10日前
AGC株式会社
組成物
2か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
10日前
東レ株式会社
CPUソケット
22日前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
1か月前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
1か月前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
1か月前
AGC株式会社
液状組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
1か月前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
26日前
東レ株式会社
構造部材およびその製造方法
2か月前
東レ株式会社
ポリエステル樹脂の製造方法
2か月前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
11日前
東ソー株式会社
ポリオレフィン系樹脂組成物
2か月前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
1日前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
2か月前
三井化学ファイン株式会社
樹脂シート
2か月前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
1か月前
株式会社イーテック
組成物
2か月前
株式会社イーテック
組成物
2か月前
続きを見る