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公開番号2025079037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191441
出願日2023-11-09
発明の名称スプリングインシュレータ
出願人住友理工株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類F16F 1/12 20060101AFI20250514BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】端部の内径寸法が異なる2種類のコイルスプリングに装着可能とされた、新規な構造のスプリングインシュレータを提供する。
【解決手段】コイルスプリング32に対して軸方向に重ね合わされる円環板状の基部12と、基部12の内周端部からコイルスプリング32側へ向けて突出する筒状部14とを、備えるスプリングインシュレータ10であって、筒状部14は、端部の内径寸法が相互に異なる2種類のコイルスプリング32a,32bの各一方の内周へ嵌合可能な外径寸法とされた小径部22と大径部24とを、それぞれ周方向で部分的に備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コイルスプリングの端部に対して軸方向に重ね合わされる円環板状の基部と、該基部の内周端部から該コイルスプリング側へ向けて突出する筒状部とを、備えるスプリングインシュレータであって、
前記筒状部は、端部の内径寸法が相互に異なる2種類の前記コイルスプリングの各一方の内周へ嵌合可能な外径寸法とされた小径部と大径部とを、それぞれ周方向で部分的に備えているスプリングインシュレータ。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記小径部の外周面と前記大径部の外周面との一方の接続部分に段差面が設けられている請求項1に記載のスプリングインシュレータ。
【請求項3】
前記小径部の外周面と前記大径部の外周面との他方の接続部分は、径方向にずれることなく周方向に連続している請求項2に記載のスプリングインシュレータ。
【請求項4】
前記小径部と前記大径部とが前記筒状部の各半周に亘って連続して設けられている請求項1~3の何れか一項に記載のスプリングインシュレータ。
【請求項5】
前記小径部と前記大径部は、それぞれ周方向で一定の外径寸法とされている請求項1~3の何れか一項に記載のスプリングインシュレータ。
【請求項6】
前記基部には、前記筒状部と反対側へ突出する位置決め突部が設けられている請求項1~3の何れか一項に記載のスプリングインシュレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車のサスペンション機構において、コイルスプリングの端部に重ね合わされるスプリングインシュレータに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、自動車のサスペンション機構において、コイルスプリングの端部に重ね合わされるスプリングインシュレータが知られている。スプリングインシュレータは、特開2018-071756号公報(特許文献1)に示されているように、コイルスプリングに対して軸方向に重ね合わされる円環板状の基部と、基部の内周端部から突出してコイルスプリングの端部に嵌め入れられる筒状部とを、備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-071756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、スプリングインシュレータは、筒状部がコイルスプリングの内周へ嵌合されることによって、コイルスプリングを位置決めすることから、車両に採用されるコイルスプリングの内径寸法に合わせた専用設計とされている。例えば、コイルスプリングの内径寸法に対して筒状部の外径が小さいスプリングインシュレータを採用すると、筒状部の嵌合によるコイルスプリングの位置決めが不十分になって、騒音状態や振動状態が悪化したり、走行安定性に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0005】
また、サスペンション機構のコイルスプリングは、車種の違いだけでなく、同一の車種であってもグレードの違いによって異なる走行性能等を実現するために、異なる径寸法とされる場合がある。この場合には、各コイルスプリングの端部の内周へ適切に嵌合される筒状部を備えた複数種類のスプリングインシュレータが必要となる。
【0006】
このように車両の車種やグレードごとに専用のスプリングインシュレータを準備しようとすると、スプリングインシュレータの種類が膨大になって、製造効率の低下や部品の取り違え等が問題になり易い。
【0007】
本発明の解決課題は、端部の内径寸法が異なる2種類のコイルスプリングに装着可能とされた、新規な構造のスプリングインシュレータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0009】
第一の態様は、コイルスプリングの端部に対して軸方向に重ね合わされる円環板状の基部と、該基部の内周端部から該コイルスプリング側へ向けて突出する筒状部とを、備えるスプリングインシュレータであって、前記筒状部は、端部の内径寸法が相互に異なる2種類の前記コイルスプリングの各一方の内周へ嵌合可能な外径寸法とされた小径部と大径部とを、それぞれ周方向で部分的に備えているものである。
【0010】
本態様に従う構造とされたスプリングインシュレータによれば、筒状部が外径寸法の異なる小径部と大径部を備えていることから、小径部が嵌め入れられる小径のコイルスプリングと、大径部が嵌め入れられる大径のコイルスプリングとの両方に装着することができる。このように、内径寸法の異なる2種類のコイルスプリングに対して共通のスプリングインシュレータを採用することが可能であることから、コイルスプリングごとに専用設計のスプリングインシュレータを準備する場合に比して、スプリングインシュレータの種類を少なくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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