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公開番号
2025079172
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2023191680
出願日
2023-11-09
発明の名称
補強フィルム、補強フィルム付きデバイスおよびその製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類
C09J
7/30 20180101AFI20250514BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】被着体との貼り合わせ直後ははく離が容易であり、被着体との貼り合わせ後に粘着剤を光硬化することにより被着体と強固に接着可能であり、屈曲と伸展を繰り返した際にも、シワ等の変形や被着体からの剥がれが生じ難い補強フィルムを提供する。
【解決手段】補強フィルム(10)は、フィルム基材(1)の一主面上に固着積層された粘着剤層(2)を備える。粘着剤層は、架橋構造を有するアクリル系ベースポリマー、光硬化剤、主鎖の末端に重合性官能基を有するアクリル系オリゴマー、および光重合開始剤を含む光硬化性組成物からなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フィルム基材と、前記フィルム基材の一主面上に固着積層された粘着剤層とを備え、
前記粘着剤層は、アクリル系ベースポリマー、2以上の光重合性官能基を有する光硬化剤、重量平均分子量が1000~30000のアクリル系オリゴマー、および光重合開始剤を含む光硬化性組成物からなり、
前記アクリル系ベースポリマーは、モノマーユニットとして、ヒドロキシ基含有モノマーおよびカルボキシ基含有モノマーからなる群から選択される1以上を含み、前記アクリル系ベースポリマーには架橋構造が導入されており、
前記アクリル系オリゴマーは、主鎖の末端に重合性官能基を有し、
前記光硬化性組成物は、前記アクリル系ベースポリマー100重量部に対して、前記アクリル系オリゴマーを6~35重量部含む、
補強フィルム。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記光硬化剤が、アルキレンオキサイド鎖を有する多官能(メタ)アクリレートを含む、請求項1に記載の補強フィルム。
【請求項3】
前記光硬化剤が、さらにウレタン(メタ)アクリレートを含む、請求項2に記載の補強フィルム。
【請求項4】
前記アクリル系ベースポリマーは、架橋構造導入前の重量平均分子量が10万以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の補強フィルム。
【請求項5】
前記アクリル系オリゴマーのガラス転移温度が-30℃以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の補強フィルム。
【請求項6】
前記光硬化性組成物は、前記アクリル系ベースポリマー100重量部に対して、前記光硬化剤を3~25重量部含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の補強フィルム。
【請求項7】
前記粘着剤層は、光硬化前において、ポリイミドフィルムに対する接着力が、1N/25mm以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の補強フィルム。
【請求項8】
前記粘着剤層は、光硬化後におけるポリイミドフィルムに対する接着力が、5N/25mm以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の補強フィルム。
【請求項9】
前記粘着剤層は、光硬化後において、-20℃におけるせん断貯蔵弾性率が100kPa以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の補強フィルム。
【請求項10】
折り曲げ可能なデバイスの表面に補強フィルムが貼設された補強フィルム付きデバイスの製造方法であって、
折り曲げ可能なデバイスの表面に請求項1~3のいずれか1項に記載の補強フィルムの前記粘着剤層を貼り合わせ、
前記粘着剤層を光硬化する、
補強フィルム付きデバイスの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、デバイス表面に貼設される補強フィルムに関する。さらに、本発明は補強フィルムを備えるデバイスおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ等の光学デバイスや電子デバイスの表面には、表面保護や耐衝撃性付与等を目的として、粘着性フィルムが貼着される場合がある。このような粘着性フィルムは、通常、フィルム基材の主面に粘着剤層が固着積層されており、この粘着剤層を介してデバイス表面に貼り合わせられる。
【0003】
デバイスの組み立て、加工、輸送等の使用前の状態において、デバイスまたはデバイス構成部品の表面に粘着性フィルムを仮着することにより、被着体の傷つきや破損を抑制できる。特許文献1および特許文献2には、フィルム基材上に光硬化性の粘着剤組成物からなる粘着剤層を備える補強フィルムが開示されている。
【0004】
この補強フィルムは、粘着剤のゲル分率が高く、被着体との貼り合わせ直後は低粘着性であるため、被着体からのはく離が容易である。そのため、被着体からのリワークが可能であるとともに、被着体の補強を必要としない箇所から補強フィルムを位置選択的にはく離除去することも可能である。補強フィルムの粘着剤は、光硬化により被着体と強固に接着するため、被着体の表面にフィルム基材が永久接着した状態となり、デバイスの表面保護等を担う補強材として利用可能である。
【0005】
近年では、樹脂フィルム等の折り曲げ可能な基板(フレキシブル基板)を用いた有機ELパネルが実用化されており、折り畳み可能なデバイス(フォルダブルデバイス)も実用化されている。フォルダブルデバイスでは、同じ場所で屈曲が繰り返し行われる。屈曲箇所では、内側には圧縮応力、外側には引張応力が付与されるため、屈曲箇所およびその周辺に歪みが生じる。
【0006】
特許文献3では、フォルダブルデバイスの補強フィルムの粘着剤として、低ガラス転移温度のアクリル系ベースポリマーを含む光硬化性の粘着剤を用い、低温でのせん断貯蔵弾性率を小さくすることにより、屈曲箇所での歪みを緩和し、フォルダブルデバイスの屈曲箇所での粘着剤層のはく離を抑制することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-41113号公報
特開2020-132851号公報
国際公開第2022/050009号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
低温環境でフォルダブルデバイスの折り畳み(屈曲)と伸展を繰り返した際の屈曲箇所での応力による剥がれやクラックを抑制するために、補強フィルムの粘着剤層のさらなる低貯蔵弾性率化が要求されている。低温でのせん断貯蔵弾性率を低下させる方法として、ベースポリマーのガラス転移温度を低くすることに加えて、低ガラス転移温度のオリゴマー等の可塑剤として作用する成分を添加することが考えられる。
【0009】
しかし、オリゴマー等を添加すると、光硬化後の粘着剤のゲル分率が低く凝集力が小さいために、接着力が不足する場合がある。また、オリゴマー等を添加した粘着剤は、歪み回復性が低いため、フォルダブルデバイスを折り畳み状態で保持した後に、開いた状態(伸展状態)に戻した際に、粘着剤層の変形が元に戻らずにシワとなって、補強フィルムの剥がれやデバイスの変形を生じさせる原因となる。
【0010】
本発明は、被着体との貼り合わせ直後ははく離が容易であり、被着体との貼り合わせ後に粘着剤を光硬化することにより被着体と強固に接着可能であり、フォルダブルデバイスの屈曲と伸展を繰り返した際にも、シワ等の変形や剥がれが生じ難い補強フィルムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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