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公開番号
2025079351
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023191901
出願日
2023-11-10
発明の名称
半導体モジュール
出願人
富士電機株式会社
代理人
インフォート弁理士法人
主分類
H01L
23/40 20060101AFI20250515BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】半導体モジュールにおいて、放熱性を確保しながら、放熱ベースの締結時の変形による配線板の損傷を防ぐ。
【解決手段】エネルギー変換装置100では、半導体素子14、15を実装する複数の配線板10と、放熱ベース20とは、第1接合材S1によって接合されている。放熱ベースは、複数の配線板が接合された第1面21とは反対側に位置する第2面22が凸状の曲面となるように反っている。放熱ベースの少なくとも複数の角部には、締結孔23が設けられている。複数の配線板のそれぞれの配線板の放熱ベースに対向する接合面16は、第1接合材によって放熱ベースに接合される第1角部16aと、第1接合材によって放熱ベースに接合されない第2角部16bと、を含む。第1接合材は、複数の配線板の全体を含む配線板領域Aの四つ角A1に配線板の第2角部が位置するように、複数の配線板と放熱ベースと、を接合する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体素子が実装された複数の配線板と、
前記複数の配線板が接合された第1面と、当該第1面とは反対側に位置する第2面とを有する放熱ベースと、
前記複数の配線板と前記放熱ベースとを接合する第1接合材とを備え、
前記放熱ベースは、前記第2面が凸状の曲面となるように反っており、
前記放熱ベースの少なくとも複数の角部には、締結孔が設けられ、
前記複数の配線板のそれぞれの配線板の前記放熱ベースに対向する接合面は、前記第1接合材によって前記放熱ベースに接合される第1角部と、前記第1接合材によって前記放熱ベースに接合されない第2角部とを含み、
前記第1接合材は、前記複数の配線板の全体を含む配線板領域の四つ角に前記配線板の前記第2角部が位置するように、前記複数の配線板と前記放熱ベースとを接合する
ことを特徴とする半導体モジュール。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記配線板は、絶縁層と、当該絶縁層の前記半導体素子側の面に設けられた第1導体層と、前記絶縁層の前記放熱ベース側の面に設けられた第2導体層とを含み、
前記第2導体層は、前記第2角部において欠落している
ことを特徴とする請求項1記載の半導体モジュール。
【請求項3】
前記複数の配線板のそれぞれの配線板の前記接合面は、互いに隣接する2つの前記第1角部と、互いに隣接する2つの前記第2角部とを含み、
前記第1接合材は、前記2つの第2角部において対称形状に欠落している
ことを特徴とする請求項2記載の半導体モジュール。
【請求項4】
前記配線板は、絶縁層と、当該絶縁層の前記半導体素子側の面に設けられた第1導体層と、前記絶縁層の前記放熱ベース側の面に設けられた第2導体層とを含み、
前記第2導体層は、前記第2角部に施された非接合加工部分を有する
ことを特徴とする請求項1記載の半導体モジュール。
【請求項5】
前記放熱ベースは、前記第1面のうち前記第2角部に対向する領域に非接合加工部分を有する
ことを特徴とする請求項1記載の半導体モジュール。
【請求項6】
前記第2角部において前記複数の配線板と前記放熱ベースとを接合し、前記第1接合材よりも伸縮性を有する第2接合材を更に備える
ことを特徴とする請求項1記載の半導体モジュール。
【請求項7】
主電流配線及び制御配線を更に備え、
前記配線板は、絶縁層と、当該絶縁層の前記半導体素子側の面に設けられた第1導体層と、前記絶縁層の前記放熱ベース側の面に設けられた第2導体層とを含み、
前記第1導体層は、前記配線板領域の前記四つ角において、前記主電流配線及び前記制御配線のうち前記制御配線のみと接続され、主電流が流れない
ことを特徴とする請求項1記載の半導体モジュール。
【請求項8】
前記放熱ベースは、前記第2面において、前記締結孔を結ぶ対角線が前記配線板領域に対応する領域の両端に交わる位置を基準位置、2つの前記基準位置の中間位置を中央位置とした場合、前記2つの基準位置と前記中央位置とを結んだ補助線からの前記凸状の曲面の突出量が最も大きい位置である局所凸部を有し、
前記第1接合材は、前記放熱ベースの前記局所凸部から前記中央位置側に距離を隔てて位置する
ことを特徴とする請求項1記載の半導体モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子が実装された複数の配線板と、これら複数の配線板が接合された放熱ベースとを備える半導体モジュールに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
インバータ装置等の電力変換装置に用いられる半導体モジュールとして、配線板に接合された放熱ベースが冷却器に取り付けられたものなどがある(例えば、特許文献1~7参照)。この種の半導体モジュールに用いられる放熱ベースには、配線板が接合される第1の面とは反対側の、冷却器と向い合わせとなる第2の面が、凸状の曲面になるように成形されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-141023号公報
特開2015-72958号公報
特開2015-72957号公報
特開2004-134746号公報
特開2021-90030号公報
特開2017-79217号公報
特開2017-120888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放熱ベースの第1の面には、接合材によって配線板が接合される。第2の面が凸状の曲面である放熱ベースは、冷却器に取り付けられるときに、第2の面が凸状の曲面から平坦な面に変化する方向に変形する。この放熱ベースの変形に伴って配線板に応力が集中し、配線板が損傷することがある。配線板の応力を緩和するためには、接合材による接合面積を減らすことも考えられるが、この場合、放熱性が悪化する。
【0005】
1つの側面において、本発明の目的は、放熱性を確保しながら、放熱ベースの締結時の変形による配線板の損傷を防ぐことができる半導体モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様に係る半導体モジュールは、半導体素子が実装された複数の配線板と、前記複数の配線板が接合された第1面と、当該第1面とは反対側に位置する第2面とを有する放熱ベースと、前記複数の配線板と前記放熱ベースとを接合する第1接合材とを備え、前記放熱ベースは、前記第2面が凸状の曲面となるように反っており、前記放熱ベースの少なくとも複数の角部には、締結孔が設けられ、前記複数の配線板のそれぞれの配線板の前記放熱ベースに対向する接合面は、前記第1接合材によって前記放熱ベースに接合される第1角部と、前記第1接合材によって前記放熱ベースに接合されない第2角部とを含み、前記第1接合材は、前記複数の配線板の全体を含む配線板領域の四つ角に前記配線板の前記第2角部が位置するように、前記複数の配線板と前記放熱ベースとを接合する。
【発明の効果】
【0007】
上述の態様によれば、放熱性を確保しながら、放熱ベースの締結時の変形による配線板の損傷を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る半導体モジュールを示す平面図である。
図1のII-II断面図である。
第1実施形態における放熱ベースの第2面(下面)の反り形状を説明するための説明図である。
第1実施形態における放熱ベースの第2面の局所凸部を説明するための説明図である。
第1実施形態に係る半導体モジュールの回路図例(その1)である。
第1実施形態に係る半導体モジュールの回路図例(その2)である。
比較例における半導体モジュールを示す、図1のII-II断面図に対応する断面図(その1)である。
比較例における半導体モジュールを示す、図1のII-II断面図に対応する断面図(その2)である。
比較例における半導体モジュールを示す、図1のII-II断面図に対応する断面図(その3)である。
第1実施形態の変形例に係る半導体モジュールを示す平面図である。
第1実施形態の変形例における配線板の第1接合材を透視的に示す平面図である。
第2実施形態に係る半導体モジュールを示す、図1のII-II断面図に対応する断面図(その1)である。
第2実施形態に係る半導体モジュールを示す、図1のII-II断面図に対応する断面図(その2)である。
第3実施形態に係る半導体モジュールを示す、図1のII-II断面図に対応する断面図(その1)である。
第3実施形態に係る半導体モジュールを示す、図1のII-II断面図に対応する断面図(その2)である。
第4実施形態に係る半導体モジュールを示す、図1のII-II断面図に対応する断面図(その1)である。
第4実施形態に係る半導体モジュールを示す、図1のII-II断面図に対応する断面図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の第1~第4実施形態に係る半導体モジュールについて詳細に説明する。なお、参照する各図におけるX,Y,Zの各軸は、例示する半導体モジュール等における方向や各面を定義する目的で示している。X,Y,Zの各軸は、互いに直交し、右手系を成している。以下の説明では、Z方向を上下方向と呼ぶことがある。また、X軸及びY軸を含む面を上面又は下面と呼ぶことがある。これらの方向や面は、説明の便宜上用いる文言であり、半導体モジュール等の取付け姿勢によっては、XYZ方向のそれぞれとの対応関係が変わることがある。例えば、本明細書では、半導体モジュールを構成する部材におけるZ方向正側(+Z方向)を向いた面を上面と呼び、Z方向負側(-Z方向)を向いた面を下面と呼ぶが、Z方向負側を向いた面が上面と呼ばれ、Z方向正側を向いた面が下面と呼ばれてもよい。また、本明細書において、平面視は、半導体モジュール等の上面(XY面)をZ方向正側からZ方向負側に向かって見た場合を意味する。
【0010】
各図における縦横比や各部材同士の大小関係は、あくまで模式的に表されており、実際に製造される半導体モジュール等における関係とは必ずしも一致しない。説明の便宜上、各部材同士の大小関係を誇張して表現している場合もある。また、異なる図面間では、同一の部材の形状が異なっている場合もある。
(【0011】以降は省略されています)
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