TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025079845
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023192670
出願日
2023-11-13
発明の名称
キトサンの定量方法及び高速液体クロマトグラフィーによるキトサンの定量分析に用いる試料の調製方法
出願人
日本化薬フードテクノ株式会社
,
学校法人君が淵学園
代理人
個人
,
個人
主分類
C12Q
1/34 20060101AFI20250516BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】操作が簡便で、食品中のキトサンの含有量を正確に定量できるキトサンの定量方法及び高速液体クロマトグラフィーによるキトサンの定量分析に用いる試料の調製方法の提供。
【解決手段】キトサンを含有する食品中のキトサンを、酸性の水溶液で溶解させる溶解工程と、キトサナーゼを用いて酵素分解する酵素分解工程と、酸を用いてグルコサミンに分解する酸分解工程と、前記グルコサミンを高速液体クロマトグラフィーで定量し、キトサンの含有量を定量する定量工程とを含むことを特徴とするキトサンの定量方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
キトサンを含有する食品中のキトサンを酸性の水溶液で溶解させる溶解工程と、
キトサナーゼを用いて酵素分解する酵素分解工程と、
酸を用いてグルコサミンに分解する酸分解工程と、
前記グルコサミンを高速液体クロマトグラフィーで定量し、キトサンの含有量を定量する定量工程と、を含むことを特徴とするキトサンの定量方法。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記溶解工程で用いる前記酸性の水溶液が酢酸水溶液である請求項1に記載のキトサンの定量方法。
【請求項3】
前記酸分解工程で用いる前記酸が塩酸である請求項1に記載のキトサンの定量方法。
【請求項4】
前記酸分解工程の後、活性炭処理を行う活性炭処理工程を含む請求項1から3のいずれかに記載のキトサンの定量方法。
【請求項5】
高速液体クロマトグラフィーによるキトサンの定量分析に用いる試料の調製方法であって、
キトサンを含有する食品中のキトサンを酸性の水溶液で溶解させる溶解工程と、
キトサナーゼを用いて酵素分解する酵素分解工程と、
酸を用いてグルコサミンに分解する酸分解工程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
前記溶解工程で用いる前記酸性の水溶液が酢酸水溶液である請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記酸分解工程で用いる前記酸が塩酸である請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記酸分解工程の後、活性炭処理を行う活性炭処理工程を含む請求項5から7のいずれかに記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、キトサンの定量方法及び高速液体クロマトグラフィーによるキトサンの定量分析に用いる試料の調製方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
キトサンは甲殻類、昆虫類、菌類に広く存在するキチンの脱アセチル化した物質で、多糖類に分類される。キトサンは希酸に可溶性を示す物ではその難消化性から、いわゆる食物繊維の効果が期待され、特にキトサンは多くのアミノ基をもつ為、消化管内で胆汁酸を吸着しコレステロールの吸収阻害並びに胆汁酸の再吸収阻害効果により、優れた血清コレステロールの低下作用を示す。
【0003】
この様に優れた食物繊維素材であるキトサンは天然に存在するが、食品に添加しその効果を発揮するよう設計された食品は、食物繊維摂取不足である現代に於いて重要であると思われる。従ってその含有量を正確に定量する事は栄養学的観点から重要なことであり、このような背景のもと、食品中のキトサンの定量方法が提案されている(例えば、特許文献1及び2)。
【0004】
特許文献1では、消化酵素を用いて検体からキトサン以外を除去し(プロスキー法)、酸での加水分解によりグルコサミンに分解し、インドール塩酸法を用いて比色定量することによってキトサンを定量する方法が開示されている。図1は、特許文献1に記載されている、従来法のキトサンの定量方法のフローチャートである。特許文献2では、リン酸を含まないTris-酢酸緩衝液を用いたプロスキー法でキトサンを含む食物繊維を回収する工程と、食物繊維をセライトの引いてないグラスフィルターで回収し、恒量を測定して食物繊維量を算出する工程を含み、インドール塩酸法によってキトサンを定量する方法が開示されている。
【0005】
しかしながら、従来技術で用いられているインドール塩酸法ではキトサンの分解物であるグルコサミンだけでなく、ヘキソサミンに属するアミノ糖も発色するため、得られる定量値はキトサンの正確な含有量ではないことが問題視されている。また、従来技術では工程数が多く、操作性が複雑であるため、定量値の再現性が低いことが課題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第2885353号公報
特開2004-20266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、操作が簡便で、食品中のキトサンの含有量を正確に定量できるキトサンの定量方法及び高速液体クロマトグラフィーによるキトサンの定量分析に用いる試料の調製方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> キトサンを含有する食品中のキトサンを酸性の水溶液で溶解させる溶解工程と、
キトサナーゼを用いて酵素分解する酵素分解工程と、
酸を用いてグルコサミンに分解する酸分解工程と、
前記グルコサミンを高速液体クロマトグラフィーで定量し、キトサンの含有量を定量する定量工程と、を含むことを特徴とするキトサンの定量方法である。
<2> 前記溶解工程で用いる前記酸性の水溶液が酢酸水溶液である<1>に記載のキトサンの定量方法である。
<3> 前記酸分解工程で用いる前記酸が塩酸である<1>から<2>のいずれかに記載のキトサンの定量方法である。
<4> 前記酸分解工程の後、活性炭処理を行う活性炭処理工程を含む<1>から<3>のいずれかに記載のキトサンの定量方法である。
<5> 高速液体クロマトグラフィーによるキトサンの定量分析に用いる試料の調製方法であって、
キトサンを含有する食品中のキトサンを酸性の水溶液で溶解させる溶解工程と、
キトサナーゼを用いて酵素分解する酵素分解工程と、
酸を用いてグルコサミンに分解する酸分解工程と、を含むことを特徴とする方法である。
<6> 前記溶解工程で用いる前記酸性の水溶液が酢酸水溶液である<5>に記載の方法である。
<7> 前記酸分解工程で用いる前記酸が塩酸である<5>から<6>のいずれかに記載の方法である。
<8> 前記酸分解工程の後、活性炭処理を行う活性炭処理工程を含む<5>から<7>のいずれかに記載の方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、操作が簡便で、食品中のキトサンの含有量を正確に定量できるキトサンの定量方法及び高速液体クロマトグラフィーによるキトサンの定量分析に用いる試料の調製方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、従来法のキトサンの定量方法のフローチャートを示す図である。
図2は、本発明の一実施形態に係るキトサンの定量方法のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
2か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
2か月前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
2か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
12日前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
28日前
サッポロビール株式会社
飲料
8日前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
2か月前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
2か月前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
1か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
2か月前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
2か月前
個人
ナノ微粒子の製造方法
8日前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
1か月前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
2か月前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
23日前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
28日前
株式会社アテクト
培養シート
1か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
23日前
学校法人慈恵大学
培養皿用の定規
2か月前
住友化学株式会社
細胞用基材
3か月前
三井化学株式会社
作業用装置
3か月前
住友化学株式会社
細胞用基材
3か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
日本臓器製薬株式会社
髄核細胞の培養方法
3か月前
ニプロ株式会社
コネクタ及びバッグ
1か月前
花王株式会社
肌タイプの分類方法
1か月前
学校法人藤田学園
アンチセンス核酸およびその利用
15日前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
細胞観察方法及びその装置
3か月前
キヤノン株式会社
細胞剥離装置
2か月前
学校法人上智学院
生物の管理方法
2か月前
学校法人近畿大学
遺伝子組換えコクナーゼおよびその前駆体
1か月前
学校法人上智学院
核酸塩基検出剤
22日前
学校法人東京電機大学
酵母、及び食品用添加剤
今日
御木本製薬株式会社
ナガミルエキスの製造方法
2か月前
カルビー株式会社
睡眠の質を評価する方法
6日前
国立大学法人京都大学
もやもや病の発症を予測する方法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る