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公開番号
2025079918
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023192803
出願日
2023-11-13
発明の名称
常温補修材
出願人
大成ロテック株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20250516BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】廃食油を含有しつつ、作業性が優れるとともに、強度、たわみ性、骨材飛散抵抗性、耐久性にも優れた常温補修材を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る常温補修材は、骨材とアスファルトとセメントと脂肪酸とを含有する常温補修材であって、廃食油とヒドロキシステアリン酸とを更に含むことを特徴とする。また、本発明に係る常温補修材は、前記脂肪酸の含有量と前記廃食油の含有量とが、質量比で80~99:20~1であるのが好ましい。また、本発明に係る常温補修材は、前記ヒドロキシステアリン酸の含有量が、前記脂肪酸の含有量と前記廃食油の含有量との合計を100質量部とした場合に、1.0~5.0質量部であるのが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
骨材とアスファルトとセメントと脂肪酸とを含有する常温補修材であって、
廃食油とヒドロキシステアリン酸とを更に含むことを特徴とする常温補修材。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記脂肪酸の含有量と前記廃食油の含有量とは、質量比で80~99:20~1であることを特徴とする請求項1に記載の常温補修材。
【請求項3】
前記ヒドロキシステアリン酸の含有量は、前記脂肪酸の含有量と前記廃食油の含有量との合計を100質量部とした場合に、1.0~5.0質量部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の常温補修材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、常温補修材に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
既設道路舗装において局所的に発生する破損個所を補修するために、常温状態で施工可能な常温補修材(常温アスファルト混合物)が使用されている。
そして、常温補修材については、以下に示すような様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、針入度80を超え300以下である軟質アスファルト100重量部に対して、亜麻仁油脂肪酸および/または亜麻仁油脂肪酸エステルを30~150重量部を含むことを特徴とする軟質アスファルト混合物が提案されている。
また、特許文献2では、植物由来油、前記植物由来油の廃油、食用動物性油脂、前記食用動物性油脂の廃物、の少なくとも1つを含む原料を、重合、縮合及び架橋の少なくとも1つによって高分子化させ舗装用バインダを得ることを特徴とする舗装用バインダ製造方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5939722号公報
特開2013-72078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、産業廃棄物としての廃油が問題視されており、この廃油の排出量は年々増加傾向にある。そのため、カーボンニュートラル社会の実現に向け、廃食油から航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)を製造するなどの技術開発が進められている。
本発明者らは、建設業界においても積極的に3R(Reduce、Reuse、Recycle)を推進するため、特許文献1、2で提案されているような常温補修材への廃食油の使用について詳細な検討を実施した。
その結果、本発明者らは、常温補修材に廃食油を含有させると、「作業性(施工性)」が大きく低下してしまうことを確認した。また、本発明者らは、常温補修材に廃食油を含有させつつ、常温補修材に要求される「強度」、「たわみ性」、「骨材飛散抵抗性」、「耐久性」といった材料特性を確保し、更にはこれらの材料特性を向上させたいと考えた。
【0005】
このような観点から、本発明は、廃食油を含有しつつ、作業性が優れるとともに、強度、たわみ性、骨材飛散抵抗性、耐久性にも優れた常温補修材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、以下の手段により解決することができる。
本発明に係る常温補修材は、骨材とアスファルトとセメントと脂肪酸とを含有する常温補修材であって、廃食油とヒドロキシステアリン酸とを更に含む。
本発明によれば、常温補修材が廃食油に加えてヒドロキシステアリン酸も含有することから、粘性が向上することによって、作業性が優れたものとなる。また、本発明によれば、常温補修材が廃食油に加えてヒドロキシステアリン酸も含有することから、廃食油が常温補修材の内部に保持されることで(油の漏出が抑制されることで)、強度、たわみ性、骨材飛散抵抗性、耐久性も優れたものとなる。
本発明に係る常温補修材は、前記脂肪酸の含有量と前記廃食油の含有量とが、質量比で80~99:20~1であるのが好ましい。
本発明によれば、脂肪酸の含有量と廃食油の含有量との比率が特定されることによって、強度、たわみ性、骨材飛散抵抗性、耐久性をより確実に優れたものとすることができる。
本発明に係る常温補修材は、前記ヒドロキシステアリン酸の含有量が、前記脂肪酸の含有量と前記廃食油の含有量との合計を100質量部とした場合に、1.0~5.0質量部であるのが好ましい。
本発明によれば、ヒドロキシステアリン酸の含有量が特定されることによって、作業性、強度、たわみ性、骨材飛散抵抗性、耐久性を更に確実に優れたものとすることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る常温補修材によれば、廃食油を含有しつつ、作業性、強度、たわみ性、骨材飛散抵抗性、耐久性に優れている。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る常温補修材を実施するための形態(本実施形態)について説明する。
[常温補修材]
本実施形態に係る常温補修材は、骨材とアスファルトとセメントと脂肪酸とを含有するとともに、廃食油とヒドロキシステアリン酸とを更に含む。
なお、「常温補修材」とは、前記のとおり、既設道路舗装などにおいて局所的に発生する破損個所を補修するための材料であって、常温状態で施工可能な材料であり、常温アスファルト混合物や常温合材などとも呼ばれる。
以下、本実施形態に係る常温補修材を構成する各要素について説明する。
【0009】
(骨材)
骨材とは、粗骨材、細骨材、フィラーからなり、連続粒度を有するものが好ましい。粗骨材は、砕石、玉砕、砂利、鉄鋼スラグ等の公知のものである。その他、人口焼成骨材、焼成発泡骨材、人工軽量骨材、陶磁器粒、エメリーなども使用することができる。細骨材は、天然砂、人工砂、スクリーニングス等の公知のものである。フィラーは、石灰岩やその他の岩石を粉砕した石粉、砕砂、消石灰、セメント、回収ダストまたはフライアッシュ等を用いる。そして、砕石や砕砂などは、JIS A5005:2020に規定のとおりである。
骨材の最大粒径は、2.5mm~15mm程度のものが使用条件に応じて適宜採用される。例えば、補修箇所(穴など)が浅い場合や細い場合には、比較的小さい粒径2.5mmを最大粒径とすればよい。補修対象が所定以上の大きさの場合は、粒径5mmを最大粒径とすればよい。また、透水性が要求される場合には、大きい粒径15mm程度を最大粒径とすればよい。
【0010】
(アスファルト)
アスファルトとは、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、防水工事用アスファルトが挙げられ、JIS K 2207-1996に定義されているものである。
常温補修材におけるアスファルトの含有量は、骨材の質量を100質量部とした場合、1質量部以上、3質量部以上、4質量部以上が好ましく、また、15質量部以下、12質量部以下、10質量部以下が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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