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公開番号2025076552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188137
出願日2023-11-02
発明の名称水硬性組成物用分散剤
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20250509BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】水硬性組成物に優れた保形性を付与するポリカルボン酸系の水硬性組成物用分散剤を提供する。
【解決手段】ポリカルボン酸系の特定の共重合体である(A)成分及びカルボキシ基の水素の一部が対カチオンで置換されていてもよいポリアクリル酸である(B)成分を含有し、(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量が、0.1質量%以上5質量%以下である、水硬性組成物用分散剤を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記に示す(A)成分と、下記に示す(B)成分を含有する、水硬性組成物用分散剤であって、(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量が、0.1質量%以上5質量%以下である、水硬性組成物用分散剤。
<(A)成分>
下記式(A1)で表される構成単位(A1)及び下記式(A2)で表される構成単位(A2)を有する共重合体であって、構成単位(A1)と構成単位(A2)の合計である(A)成分の全構成単位の合計に対する構成単位(A1)の割合が、11質量%以上25質量%未満である、共重合体。
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2025076552000010.jpg
39
165
〔式中、R
1a
は、水素原子または炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。M
1a
は、水素原子または対カチオンを示す。〕
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2025076552000011.jpg
38
165
〔式中、R
2a
は、水素原子または炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。R
3a
は、水素原子又は炭素数1以上18以下のアルキル基を示す。X

は、炭素数0以上4以下のアルキレン基またはカルボニル基を示す。AOは炭素数2以上4以下のオキシアルキレン基、naはAOの平均付加モル数であり、5以上150以下の数である。〕
<(B)成分>
カルボキシ基の水素原子が対カチオンで置換されていてもよいポリアクリル酸。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
(A)成分の重量平均分子量が10,000以上100,000以下である請求項1に記載の分散剤。
【請求項3】
(B)成分の重量平均分子量が1,000以上40,000以下である請求項1または2に記載の分散剤。
【請求項4】
(B)成分の重量平均分子量が1,000以上30,000以下である請求項1または2に記載の分散剤。
【請求項5】
水硬性粉体、骨材、水、下記に示す(A)成分及び下記に示す(B)成分、を含有する、水硬性組成物であって、(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量が、0.1質量%以上5質量%以下である、水硬性組成物。
<(A)成分>
下記式(A1)で表される構成単位(A1)及び下記式(A2)で表される構成単位(A2)を有する共重合体であって、構成単位(A1)と構成単位(A2)の合計である(A)成分の全構成単位の合計に対する構成単位(A1)の割合が、11質量%以上25質量%未満である、共重合体。
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2025076552000012.jpg
39
165
〔式中、R
1a
は、水素原子または炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。M
1a
は、水素原子または対カチオンを示す。〕
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2025076552000013.jpg
38
165
〔式中、R
2a
は、水素原子または炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。R
3a
は、水素原子又は炭素数1以上18以下のアルキル基を示す。X

は、炭素数0以上4以下のアルキレン基またはカルボニル基を示す。AOは炭素数2以上4以下のオキシアルキレン基、naはAOの平均付加モル数であり、5以上150以下の数である。〕
<(B)成分>
カルボキシ基の水素原子が対カチオンで置換されていてもよいポリアクリル酸。
【請求項6】
(A)成分の重量平均分子量が10,000以上100,000以下である請求項5に記載の水硬性組成物。
【請求項7】
(B)成分の重量平均分子量が1,000以上40,000以下である請求項5または6に記載の水硬性組成物。
【請求項8】
(B)成分の重量平均分子量が1,000以上30,000以下である請求項5または6に記載の水硬性組成物。
【請求項9】
水と水硬性粉体の質量比、水/水硬性粉体、が1質量%以上45質量%以下である、請求項5~8の何れかに記載の水硬性組成物。
【請求項10】
水硬性粉体、骨材、水、並びに下記に示す(A)成分及び下記に示す(B)成分を混合する、水硬性組成物の製造方法であって、(A)成分の混合量に対する(B)成分の混合量が、0.1質量%以上5質量%以下である、水硬性組成物の製造方法。
<(A)成分>
下記式(A1)で表される構成単位(A1)及び下記式(A2)で表される構成単位(A2)を有する共重合体であって、構成単位(A1)と構成単位(A2)の合計である(A)成分の全構成単位の合計に対する構成単位(A1)の割合が、11質量%以上25質量%未満である、共重合体。
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2025076552000014.jpg
39
165
〔式中、R
1a
は、水素原子または炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。M
1a
は、水素原子または対イオンを示す。〕
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2025076552000015.jpg
38
165
〔式中、R
2a
は、水素原子または炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。R
3a
は、水素原子又は炭素数1以上18以下のアルキル基を示す。X

は、炭素数0以上4以下のアルキレン基またはカルボニル基を示す。AOは炭素数2以上4以下のオキシアルキレン基、naはAOの平均付加モル数であり、5以上150以下の数である。〕
<(B)成分>
カルボキシ基の水素原子が対カチオンで置換されていてもよいポリアクリル酸。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物用分散剤に関する。さらに、該分散剤を含む水硬性組成物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
モルタルやコンクリート等の水硬性組成物に対して、流動性や保形性を付与するためにナフタレン系、メラミン系、アミノスルホン酸系、ポリカルボン酸系等の分散剤が用いられている。特に保形性に関しては、施工性の向上のために、さらに流動性を高めた水硬性組成物用の分散剤が用いられる機会が多くなっている。
【0003】
このような分散剤として、例えば特許文献1には、A成分:アクリル酸及び/又はその塩から形成された構成単位を有し、その質量平均分子量M

が1,000以上100,000未満である重合体;B成分:アクリル酸及び/又はその塩から構成単位を有し、その質量平均分子量M

が100,000以上50,000,000以下である重合体;を含有する水硬性組成物用添加剤が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、水溶液部分の硫酸イオン濃度が2,500mg/kg以上40,000mg/kg以下である水と水硬性粉体とを含有する水硬性スラリーに、カルボン酸系単量体の比率が30重量%超の重合体からなる少なくとも1種のポリカルボン酸系分散剤(1)とカルボン酸系単量体の比率が30重量%以下の重合体からなる少なくとも1種のポリカルボン酸系分散剤(2)とを添加することにより、水硬性組成物の流動保持性を改善する方法が開示されている。
【0005】
さらに特許文献3には、(イ)成分:不飽和モノカルボン酸とポリアルキレンオキシグリコールのエステル(A)と、(メタ)アクリル酸またはその塩(B)、及び、α,β-不飽和アルキルスルホン酸またはその塩(C)で表される化合物の中から選ばれる1種以上の単量体(b)とを重合して得られる共重合物、と、(ロ)成分:不飽和モノカルボン酸及び不飽和ジカルボン酸から選ばれた不飽和カルボン酸の単独重合物又は2種以上の共重合物の水溶性塩を必須とするコンクリート混和剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2020/115790号
特開2003-335566号公報
特開平9-67153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一方、混練後の時間経過と共に適度な流動性を示すことにより、水硬性組成物を充填する作業時までの間の優れた操作性や高い生産性を付与される。しかし、充填後には、こてならし等の作業を容易にするため、水硬性組成物の流動性を低下させること、すなわち保形性を発現させることが望まれる。このような優れた保形性を水硬性組成物に与えるポリカルボン酸系の水硬性組成物用分散剤の開発やさらなる改善が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記に示す(A)成分と、下記に示す(B)成分を含有する、水硬性組成物用分散剤組成物であって、(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量が、0.1質量%以上5質量%以下である、水硬性組成物用分散剤組成物に関する。
【0009】
<(A)成分>
下記式(A1)で表される構成単位(A1)及び下記式(A2)で表される構成単位(A2)を有する共重合体であって、構成単位(A1)と構成単位(A2)の合計である(A)成分の全構成単位の合計に対する構成単位(A1)の割合が、11質量%以上25質量%未満である共重合体。
【0010】
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39
165
(【0011】以降は省略されています)

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