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公開番号
2025079999
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023192936
出願日
2023-11-13
発明の名称
金属複層被膜の剥離方法
出願人
アサヒプリテック株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C22B
7/00 20060101AFI20250516BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】本発明の目的は、金属複層被膜を効率的に剥離するための新たな方法を提供することである。
【解決手段】硝酸及び水溶性の金属塩化物を含む溶解液中で、超音波照射下、前記溶解液に溶解する第1金属層と、前記溶解液中で不動態となる第2金属層とが交互に積層された複層被膜を表面に備える金属物品から、前記複層被膜を剥離する工程を含む金属複層被膜の剥離方法によれば、金属複層被膜を効率的に剥離できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
硝酸及び水溶性の金属塩化物を含む溶解液中で、超音波照射下、前記溶解液に溶解する第1金属層と、前記溶解液中で不動態となる第2金属層とが交互に積層された複層被膜を表面に備える金属物品から、前記複層被膜を剥離する工程を含む、金属複層被膜の剥離方法。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記金属物品において、前記複層被膜に接する面の材料がステンレスである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複層被膜が、前記第1金属層と前記第2金属層との組み合わせを、1~50組含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複層被膜が、総厚で2μm~3mmである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記溶解液中、前記硝酸が、前記金属塩化物の塩素原子1モル当たり0.2~30モルとなる量で含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記溶解液中、前記金属塩化物の塩素原子が0.1~2Мの濃度で含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2金属層がCr、Ti、及びNiからなる群より選択される金属からなる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1金属層がAu、Ag、Pd、及びPtからなる群より選択される金属からなる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記金属塩化物がアルカリ金属塩化物である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記溶解液が王水を含まない、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属複層被膜を効率的に剥離する技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
金属膜の剥離手法には大きく分けて物理剥離と化学剥離とが知られている。化学剥離は剥離液により化学的に金属膜を溶解する手法である。化学剥離では、剥離液の種類によって溶解できる金属の種類が制限されており、金属積層膜を剥離する場合には溶け残りが発生しやすく、膜を完全に剥離するためには物理剥離を併用する必要がある。
【0003】
金属積層膜の剥離時間を短縮する方法として、特許文献1には、シアン化物塩等を含むエッチング液中で超音波を照射することにより積層膜を剥離する方法が開示され、また、特許文献2には、電解装置を用いて、シアン系アルカリ溶液中で金属積層膜を剥離する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-104736号公報
特開2021-046567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される方法では、剥離時間は実用に耐えるほど十分には短縮できているとはいえない。また、特許文献2に記載される手法では、金属積層膜の剥離時間の短縮効果に優れているが、電流の大きさを変換する電気的制御を繰り返し行う必要があるため、別の手段を用いてより簡便に剥離できることが望まれる。
【0006】
そこで、本発明は、金属複層被膜を効率的に剥離するための新たな方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討の結果、硝酸及び水溶性の金属塩化物を含む溶解液中に、当該溶解液に溶解する第1金属層と、当該溶解液中で不動態となる第2金属層とが交互に積層された複層被膜を備える金属物品を浸漬し、超音波照射することで、複層被膜の母材金属の腐食を抑制しつつ効率的に剥離されることを、予期せず見出した。本発明は、この知見に基づいてさらに検討を重ねることにより完成したものである。
【0008】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 硝酸及び水溶性の金属塩化物を含む溶解液中で、超音波照射下、前記溶解液に溶解する第1金属層と、前記溶解液中で不動態となる第2金属層とが交互に積層された複層被膜を表面に備える金属物品から、前記複層被膜を剥離する工程を含む、金属複層被膜の剥離方法。
項2. 前記金属物品において、前記複層被膜に接する面の材料がステンレスである、項1に記載の方法。
項3. 前記複層被膜が、前記第1金属層と前記第2に金属層との組み合わせを、1~50組含む、項1又は2に記載の方法。
項4. 前記複層被膜が、総厚で2μm~3mmである、項1~3のいずれかに記載の方法。
項5. 前記溶解液中、前記硝酸が、前記金属塩化物の塩素原子1モル当たり0.2~30モルとなる量で含まれる、項1~4のいずれかに記載の方法。
項6. 前記溶解液中、前記金属塩化物の塩素原子が0.1~2Мの濃度で含まれる、項1~5のいずれかに記載の方法。
項7. 前記第2金属層がCr、Ti、及びNiからなる群より選択される金属からなる、項1~6のいずれかに記載の方法。
項8. 前記第1金属層がAu、Ag、Pd、及びPtからなる群より選択される金属からなる、項1~7のいずれかに記載の方法。
項9. 前記金属塩化物がアルカリ金属塩化物である、項1~8のいずれかに記載の方法。
項10. 前記溶解液が王水を含まない、項1~9のいずれかに記載の方法。
項11. 前記溶解液がインヒビターを含まない、項1~10のいずれかに記載の方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、硝酸及び水溶性の金属塩化物を含む溶解液中に、当該溶解液に溶解する第1金属層、当該溶解液中で不動態となる第2金属層とが交互に積層された複層被膜を備える金属物品を浸漬し、超音波照射することで、複層被膜の母材金属の腐食を抑制しつつ効率的に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
試験例1において、溶解液A及び溶解液Bによる金の溶解速度を対比した結果である。
金属複層被膜の剥離方法の具体的形態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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