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公開番号2025080678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193987
出願日2023-11-14
発明の名称ドアラッチ装置
出願人三井金属アクト株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E05B 77/06 20140101AFI20250519BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】既存のドアラッチ装置への交換作業を容易化する。
【解決手段】オープンリンク20は、レバー本体21及び慣性レバー部22とを備え、レバー本体21と慣性レバー部22との間には、慣性レバー部22が第1の非動作位置まで回転した場合に第2の非動作位置にシフトさせ、かつレバー本体21に対して慣性レバー部22が動作位置に維持するねじりコイルバネ23と、第2の非動作位置に配置された慣性レバー部22が動作位置に移動するのを阻止する当接突部21cと凸部22dとが設けられ、ラッチ12に対するポール14の係合状態を解除するポールレバー14aには、慣性レバー部22が第2の非動作位置に配置された状態でドアハンドルが復帰用のストローク量をもって開き操作された場合に慣性レバー部22に当接して動作位置に復帰させる突出部14bが設けられている。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
アンロック状態及びロック状態に変化し、ドアハンドルが開き操作された際に動作するオープンリンクと、前記オープンリンクを介して操作力が与えられた場合にラッチに対するポールの係合状態を解除するポールレバーとを備え、前記オープンリンクは前記アンロック状態において前記ドアハンドルが開き操作された場合にその操作力を前記ポールレバーに伝達可能となるドアラッチ装置であって、
前記オープンリンクは、前記アンロック状態に対応したアンロック位置及び前記ロック状態に対応したロック位置に変位し、かつ前記ドアハンドルの開き操作に伴って移動するレバー本体と、前記レバー本体に対して動作位置及び非動作位置に移動可能となる慣性レバー部と、前記レバー本体に対して前記慣性レバー部が前記動作位置に維持されるように付勢する解除用付勢部材とを備え、前記慣性レバー部は、前記レバー本体が前記アンロック位置に配置され、かつ前記動作位置に配置された状態で前記ドアハンドルが開き操作された場合にのみその操作力を前記ポールレバーに伝達可能であり、
前記ポールレバーには、前記慣性レバー部が前記非動作位置に配置された状態で前記ドアハンドルが予め設定した復帰用のストローク量をもって開き操作された場合に前記慣性レバー部に当接して前記動作位置に復帰させる突出部が設けられていることを特徴とするドアラッチ装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記慣性レバー部は、前記レバー本体に対して所定の回転軸心を中心として回転可能、かつ所定の第1の非動作位置まで回転した場合に所定のシフト軸心に沿って移動可能に配設され、
前記レバー本体及び前記慣性レバー部の間には、前記レバー本体に対して前記慣性レバー部が前記第1の非動作位置まで回転した場合に前記シフト軸心に沿って所定の第2の非動作位置までシフトさせるシフト機構と、前記慣性レバー部が前記第2の非動作位置に配置された場合に前記動作位置に移動するのを阻止する制限機構とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のドアラッチ装置。
【請求項3】
前記制限機構は、前記レバー本体及び前記慣性レバー部に設けられ、前記慣性レバー部が前記第2の非動作位置に配置された場合に前記回転軸心を中心とした周方向に互いに対向する回転ブロック部を有することを特徴とする請求項2に記載のドアラッチ装置。
【請求項4】
前記制限機構は、前記レバー本体及び前記慣性レバー部に設けられ、前記慣性レバー部が前記第2の非動作位置に配置された場合に前記シフト軸心に沿って互いに対向するシフトブロック部を有することを特徴とする請求項2に記載のドアラッチ装置。
【請求項5】
前記シフト機構は、前記レバー本体に対して前記慣性レバー部が前記動作位置に配置された場合に蓄力状態となり、前記レバー本体に対して前記慣性レバー部が前記第1の非動作位置に移動した場合に前記慣性レバー部を前記第2の非動作位置にシフトさせるシフト用付勢部材を有していることを特徴とする請求項2に記載のドアラッチ装置。
【請求項6】
前記解除用付勢部材は、前記回転軸心を中心として構成されたねじりコイルバネであり、前記シフト用付勢部材としても機能することを特徴とする請求項5に記載のドアラッチ装置。
【請求項7】
前記突出部は、前記慣性レバー部が前記第2の非動作位置に配置された状態で前記ドアハンドルが復帰用のストローク量をもって開き操作された場合に前記慣性レバー部に当接することにより、前記シフト用付勢部材の付勢力に抗して前記慣性レバー部をスライドさせ、前記第1の非動作位置を経て前記動作位置に復帰させることを特徴とする請求項6に記載のドアラッチ装置。
【請求項8】
前記シフトブロック部には、前記慣性レバー部が前記突出部に当接するに従って互いに摺接することにより前記慣性レバー部を前記第1の非動作位置に移動させる傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のドアラッチ装置。
【請求項9】
前記レバー本体及び前記慣性レバー部のいずれか一方に支持軸部が設けられ、かつ前記レバー本体及び前記慣性レバー部のいずれか他方に挿通孔を有した挿通部が設けられ、前記挿通孔を介して前記支持軸部の周囲に前記挿通部を外装することにより前記レバー本体及び前記慣性レバー部が相対的に回転可能に配設され、
前記支持軸部と前記挿通部との間には、前記レバー本体に対して前記慣性レバー部が所定の着脱位置にある場合に前記挿通孔に対する前記支持軸部の着脱を許容する一方、前記動作位置及び前記非動作位置に配置された場合には前記挿通孔に対する前記支持軸部の着脱を阻止する係合機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のドアラッチ装置。
【請求項10】
前記慣性レバー部は、前記レバー本体に対して所定の回転軸心を中心として回転可能、かつ所定の第1の非動作位置まで回転した場合に所定のシフト軸心に沿って移動可能に配設され、
前記オープンリンクは前記ドアハンドルが開き操作された場合に前記支持軸部の軸心を含む仮想の動作平面に沿って移動することにより、その操作力を前記ポールレバーに伝達可能となるものであり、
前記係合機構は、前記支持軸部に設けられた突出係合部と、前記挿通部に設けられた挿入用切欠部とを有し、前記突出係合部は、前記回転軸心に直交する方向に沿って設けられ、前記挿入用切欠部は、前記突出係合部が挿通可能となる大きさを有し、
前記レバー本体に対して前記慣性レバー部が前記動作位置に配置されている場合、前記挿入用切欠部が前記動作平面に対して非直角となる方向に延在されることを特徴とする請求項9に記載のドアラッチ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に対して衝撃力が加えられた場合にもドアが不用意に開放することがないように構成されたドアラッチ装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
この種のドアラッチ装置としては、レバー本体と慣性レバー部とを備えてオープンリンクを構成したものが既に提供されている。このドアラッチ装置では、通常使用時には付勢手段の付勢力によりレバー本体に対して慣性レバー部が動作位置に配置された状態に維持される。この状態においてレバー本体がアンロック位置に配置されている場合には、ドアハンドルが開き操作されると、慣性レバー部がポールレバーに当接し、ポールレバーが解除動作されるためラッチに対するポールの係合状態が解除される。これに対して車両に衝撃力が加えられた場合には、付勢手段の付勢力に抗して慣性レバー部がレバー本体に対して回転して非動作位置に配置される。この状態においては、レバー本体がアンロック位置に配置されている場合にも慣性レバー部がポールレバーに当接することがなく、ドアが不用意に開放する事態を防止することができる。
【0003】
この種のドアラッチ装置では、慣性レバー部を収容するハウジングに復帰用の突出部を設けるようにしている。この復帰用の突出部は、慣性レバー部が非動作位置に配置された後、所定の操作、例えばドアハンドルが予め設定した復帰用のストローク量をもって開き操作された場合に、再び慣性レバー部を動作位置に復帰させるためのものである。これにより、慣性レバー部が非動作位置に配置された後においても緊急的にドアを開扉させることが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-59923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、既存のドアラッチ装置においても、オープンリンクを交換すれば、ドアが不用意に開放する事態を防止するように構成することが可能となる。しかしながら、非動作位置に配置された慣性レバー部を動作位置に復帰させるには、ハウジング自体の交換も必要となる。ハウジングには、多数の部品が配設してあるため、交換作業がきわめて煩雑化する懸念がある。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、既存のドアラッチ装置への交換作業を容易化することのできるドアラッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係るドアラッチ装置は、アンロック状態及びロック状態に変化し、ドアハンドルが開き操作された際に動作するオープンリンクと、前記オープンリンクを介して操作力が与えられた場合にラッチに対するポールの係合状態を解除するポールレバーとを備え、前記オープンリンクは前記アンロック状態において前記ドアハンドルが開き操作された場合にその操作力を前記ポールレバーに伝達可能となるドアラッチ装置であって、前記オープンリンクは、前記アンロック状態に対応したアンロック位置及び前記ロック状態に対応したロック位置に変位し、かつ前記ドアハンドルの開き操作に伴って移動するレバー本体と、前記レバー本体に対して動作位置及び非動作位置に移動可能となる慣性レバー部と、前記レバー本体に対して前記慣性レバー部が前記動作位置に維持されるように付勢する解除用付勢部材とを備え、前記慣性レバー部は、前記レバー本体が前記アンロック位置に配置され、かつ前記動作位置に配置された状態で前記ドアハンドルが開き操作された場合にのみその操作力を前記ポールレバーに伝達可能であり、前記ポールレバーには、前記慣性レバー部が前記非動作位置に配置された状態で前記ドアハンドルが予め設定した復帰用のストローク量をもって開き操作された場合に前記慣性レバー部に当接して前記動作位置に復帰させる突出部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述したドアラッチ装置において、前記慣性レバー部は、前記レバー本体に対して所定の回転軸心を中心として回転可能、かつ所定の第1の非動作位置まで回転した場合に所定のシフト軸心に沿って移動可能に配設され、前記レバー本体及び前記慣性レバー部の間には、前記レバー本体に対して前記慣性レバー部が前記第1の非動作位置まで回転した場合に前記シフト軸心に沿って所定の第2の非動作位置までシフトさせるシフト機構と、前記慣性レバー部が前記第2の非動作位置に配置された場合に前記動作位置に移動するのを阻止する制限機構とが設けられていることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述したドアラッチ装置において、前記制限機構は、前記レバー本体及び前記慣性レバー部に設けられ、前記慣性レバー部が前記第2の非動作位置に配置された場合に前記回転軸心を中心とした周方向に互いに対向する回転ブロック部を有することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述したドアラッチ装置において、前記制限機構は、前記レバー本体及び前記慣性レバー部に設けられ、前記慣性レバー部が前記第2の非動作位置に配置された場合に前記シフト軸心に沿って互いに対向するシフトブロック部を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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