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公開番号
2025077418
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189604
出願日
2023-11-06
発明の名称
引き戸装置
出願人
株式会社SKB
代理人
個人
主分類
E05F
5/02 20060101AFI20250512BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】アシスト装置を備える下荷重型の引き戸装置において、アシスト装置の作動時における戸パネルの跳ね上がりを確実に防ぐ。
【解決手段】アシスト装置5は、戸パネル2をアシスト始端からストローク端へ移動操作する引込み装置35と、引込み装置35で移動操作される戸パネル2を制動するダンパー装置36とを備える。引込み装置35は、戸パネル2の移動操作を担う引込みユニット37と、引込みユニット37を作動させる引込みトリガー38とからなり、ダンパー装置36は、戸パネル2に制動力を作用させるダンパーユニット39と、ダンパーユニット39を作動させるダンパートリガー40とからなる。引込みユニット37が戸パネル2の上部に配設され、引込みトリガー38が壁面Wに配設されており、ダンパーユニット39が戸パネル2の下部において一対の戸車11・11の間に配設され、ダンパートリガー40が床面Fに配設されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
開口部(1)を開閉する戸パネル(2)と、
ストローク端に向かう戸パネル(2)の移動操作をアシストするアシスト装置(5)と、
アシスト装置(5)を構成し、戸パネル(2)の上部に設置されて、戸パネル(2)をアシスト始端からストローク端へ移動操作する引込み装置(35)と、
アシスト装置(5)を構成し、戸パネル(2)の下部に設置されて、引込み装置(35)で移動操作される戸パネル(2)を制動するダンパー装置(36)と、
開口部(1)の床面(F)に固定されたガイドレール(3)と、
戸パネル(2)の下部に設置されて、ガイドレール(3)で走行案内されるローラー(11a)を備える左右一対の戸車(11・11)と、
を備え、
引込み装置(35)は、戸パネル(2)の上部に設置され、戸パネル(2)の移動操作を担う引込みユニット(37)と、開口部(1)の上部の壁面(W)に設置され、引込みユニット(37)に係合することにより引込みユニット(37)を作動させる引込みトリガー(38)とを備え、
ダンパー装置(36)は、戸パネル(2)の下部に設置され、戸パネル(2)に制動力を作用させるダンパーユニット(39)と、床面(F)に設置され、ダンパーユニット(39)に係合することによりダンパーユニット(39)を作動させるダンパートリガー(40)とを備え、
ダンパーユニット(39)とダンパートリガー(40)との係合ポイント(P)が、左右の戸車(11・11)のローラー軸心(11b・11b)の間に形成されていることを特徴とする引き戸装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
各戸車(11)は、戸パネル(2)の端部に配設されており、
ダンパーユニット(39)が、引込み装置(35)による戸パネル(2)の引込み方向の後方側の戸車(11)に隣接して配設されている請求項1に記載の引き戸装置。
【請求項3】
ダンパートリガー(40)は、ガイドレール(3)の上方に固定されており、
ダンパーユニット(39)は、下部にダンパートリガー(40)を受け入れるトリガー開口(68)を有するダンパーケース(63)と、ダンパーケース(63)に対して左右方向に相対スライド可能に支持されるダンパースライダー(64)と、制動要素であるリニアダンパー(65)とを備え、ダンパースライダー(64)とリニアダンパー(65)とは、ダンパーケース(63)内に設けられており、
ダンパーユニット(39)が、戸パネル(2)の下面に彫り込み形成された下装着部(10)に配設されている請求項1に記載の引き戸装置。
【請求項4】
リニアダンパー(65)は、シリンダー(74)と該シリンダー(74)に対して出退可能に設けられたロッド(75)とを備え、シリンダー(74)とロッド(75)のいずれか一方がダンパーケース(63)に固定され、他方がダンパースライダー(64)に固定されており、
戸パネル(2)の移動に伴ってトリガー開口(68)からダンパーケース(63)内に侵入したダンパートリガー(40)が、ダンパースライダー(64)を受け止め保持するように係合してシリンダー(74)に対してロッド(75)を退入或いは進出させてダンパーユニット(39)を作動させる請求項3に記載の引き戸装置。
【請求項5】
戸パネル(2)の開き端側に、戸パネル(2)の閉じ側のストローク端へ向かう移動操作をアシストする閉じ側のアシスト装置(5A(5))が配設され、戸パネル(2)の閉じ端側に、戸パネル(2)の開き側のストローク端へ向かう移動操作をアシストする開き側のアシスト装置(5B(5))が配設されており、
戸パネル(2)を正面側から見たとき、閉じ側のストローク端にある戸パネル(2)の投影領域の開き端側と、開き側のストローク端にある戸パネル(2)の投影領域の閉じ端側とが重なるように、戸パネル(2)の開閉ストロークが設定されており、
前記両投影領域が重なる部分に引込みトリガー(38)とダンパートリガー(40)とが配設されており、左右の両アシスト装置(5A・5B)で引込みトリガー(38)とダンパートリガー(40)とを共用できるように構成されている請求項1から4のいずれかひとつに記載の引き戸装置。
【請求項6】
壁面(W)と戸パネル(2)との間に、戸パネル(2)を床面(F)に向かって付勢する付勢構造(6)が設けられている請求項1から4のいずれかひとつに記載の引き戸装置。
【請求項7】
付勢構造(6)が、開閉移動する戸パネル(2)の上端に当接する当接体(79)と、壁面(W)に固定されて、当接体(79)を戸パネル(2)に押付け付勢する付勢体(80)と、回動軸(81)でシーソー状に支持されて、一端で当接体(79)を支持し、他端が付勢体(80)に連結される連動レバー(82)とを備えている請求項6に記載の引き戸装置。
【請求項8】
当接体(79)が、連動レバー(82)で回転自在に支持されて、戸パネル(2)の移動に伴って回転するローラー状に形成されている請求項7に記載の引き戸装置。
【請求項9】
壁面(W)と戸パネル(2)との間に、戸パネル(2)の急激な上下動を抑える抑制構造(87)が設けられており、
抑制構造(87)が、壁面(W)と向かい合う戸パネル(2)の裏面に左右にわたって固定されて、歯列が上下方向に並ぶラック体(88)と、入力軸(89)が左右方向に指向する状態で壁面(W)に固定されるロータリーダンパー(90)と、ロータリーダンパー(90)の入力軸(89)に連結されて、ラック体(88)に常時噛み合うピニオン(91)とを備えている請求項1から4のいずれかひとつに記載の引き戸装置。
【請求項10】
壁面(W)と戸パネル(2)との間に、戸パネル(2)の上部を案内する振れ止め構造(4)が設けられており、
振れ止め構造(4)は、戸パネル(2)の上部に設けられる左右方向に伸びるスライドレール(12)と、壁面(W)に設けられるガイド体(13)とを備え、
ガイド体(13)は、壁面(W)に固定される振れ止めベース(17)と、振れ止めベース(17)に支持されるガイドフレーム(18)と、ガイドフレーム(18)に連結されて、スライドレール(12)を案内するガイドブロック(19)とを備えており、
振れ止めベース(17)に対してガイドフレーム(18)が、上下動可能かつ前後軸まわりに傾動可能に支持されている請求項1から4のいずれかひとつに記載の引き戸装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉ストローク端に向かう戸パネルの移動操作をアシストするアシスト装置を備える引き戸装置に関し、とくに、下荷重型の引き戸装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の引き戸装置は、例えば本出願人による特許文献1に開示されている。特許文献1の引き戸装置は、開口部の床面に配されるガイドレールと、開口部の壁面に配される振れ止め構造と、これらガイドレール及び振れ止め構造で案内される戸パネルと、戸パネルの上部の左右に配される、閉じ側と開き側の一対のアシスト装置(アシストユニット)などで構成されている。戸パネルは、振れ止め構造で前後方向(戸パネルの厚み方向)の動きが拘束された状態で、その下部の左右に配された一対の戸車がガイドレール上を走行することにより、開口枠を閉鎖する閉じ位置と開口部を開放する開き位置との間でスライド案内されている。各アシスト装置は、壁面に設けられた切換え部で戸パネルに設けられた切換えレバーを捕捉することにより作動し、ダンパーで戸パネルの移動速度を制動しながら、戸パネルをアシスト始端からストローク端へ移動操作する。
【0003】
同様の構成を備える引き戸装置は、特許文献2(発明の名称:アウトセット引戸装置)にも開示されており、特許文献2の引き戸装置では、アシスト装置の作動時に戸パネル(引戸)の跳ね上がりを防止する構造が設けられている。当該構造は、戸パネルの下部において見込み面に開口する戸当り収容空間と、床面に配される跳ね上がり防止機能付き戸当りとで構成されている。戸パネルの下面には、戸当り収容空間に連通するとともに、戸パネルの見込み面から引戸開閉方向に沿って延びる溝部が形成されている。戸当り収容空間の下面には、溝部を跨いだ両側に引戸下端係合部が形成されている。跳ね上がり防止機能付戸当りは、戸パネルの見込み面側から戸当り収容空間に進入可能な戸当り本体と、この戸当り本体の下側に延びて、溝部に進入可能な脚部とを備える。アシスト装置の作動時には、戸当り本体の下端部が、戸当り収容空間に形成された引戸下端係合部に係合することにより、戸パネルの跳ね上がりが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-206809号公報
特開2021-25312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の引き戸装置では、例えば戸パネルが左方に閉じ操作され、閉じ位置手前でアシスト装置が作動すると、ダンパーによって戸パネルの上部は減速されるものの、戸パネルの下部は慣性力によって同速度で閉じ位置方向に移動しようとする。そのため、アシスト装置が作動する直前において、戸パネルが比較的高速で操作されている場合には、切換えレバーを捕捉した切換え部を支点に、戸パネルが右まわり(時計方向)に傾こうとする。このとき、戸パネルの上部は、振れ止め構造で前後方向の動きのみが拘束されているだけであるので、戸パネルはその閉じ側が上方に跳ね上がり、跳ね上がった戸パネルの落下の際には、戸車の着地によって騒音が生じる。また、戸パネルが跳ね上がると、戸車がガイドレールから脱輪するおそれもある。その点特許文献2の引き戸装置では、専用の構造で戸パネルの跳ね上がりを防止しているので、戸車の脱輪を阻止することができる。しかし、戸当り本体を接触することなく戸当り収容空間に侵入させるためには、両者の間にクリアランスが必要であり、当該クリアランスの分だけ戸パネルが跳ね上がることが避けられない。この戸パネルの跳ね上がりによって、戸当り本体と引戸下端係合部とが衝突して騒音が発生し、また、跳ね上がった戸パネルの戸車が着地することによっても騒音が生じる。
【0006】
本発明は、以上のような従来の問題に鑑みてなされたものであり、アシスト装置を備える下荷重型の引き戸装置において、アシスト装置の作動時における戸パネルの跳ね上がりを確実に防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の引き戸装置は、開口部1を開閉する戸パネル2と、ストローク端に向かう戸パネル2の移動操作をアシストするアシスト装置5と、アシスト装置5を構成し、戸パネル2の上部に設置されて、戸パネル2をアシスト始端からストローク端へ移動操作する引込み装置35と、アシスト装置5を構成し、戸パネル2の下部に設置されて、引込み装置35で移動操作される戸パネル2を制動するダンパー装置36と、開口部1の床面Fに固定されたガイドレール3と、戸パネル2の下部に設置されて、ガイドレール3で走行案内されるローラー11aを備える左右一対の戸車11・11とを備える。引込み装置35は、戸パネル2の上部に設置され、戸パネル2の移動操作を担う引込みユニット37と、開口部1の上部の壁面Wに設置され、引込みユニット37に係合することにより引込みユニット37を作動させる引込みトリガー38とを備える。ダンパー装置36は、戸パネル2の下部に設置され、戸パネル2に制動力を作用させるダンパーユニット39と、床面Fに設置され、ダンパーユニット39に係合することによりダンパーユニット39を作動させるダンパートリガー40とを備える。そして、ダンパーユニット39とダンパートリガー40との係合ポイントPが、左右の戸車11・11のローラー軸心11b・11bの間に形成されていることを特徴とする。
【0008】
各戸車11は、戸パネル2の端部に配設されており、ダンパーユニット39は、引込み装置35による戸パネル2の引込み方向の後方側の戸車11に隣接して配設されている。
【0009】
ダンパートリガー40はガイドレール3の上方に固定されている。ダンパーユニット39は、下部にダンパートリガー40を受け入れるトリガー開口68を有するダンパーケース63と、ダンパーケース63に対して左右方向に相対スライド可能に支持されるダンパースライダー64と、制動要素であるリニアダンパー65とを備え、ダンパースライダー64とリニアダンパー65とは、ダンパーケース63内に設けられている。ダンパーユニット39は、戸パネル2の下面に彫り込み形成された下装着部10に配設されている。
【0010】
リニアダンパー65は、シリンダー74と該シリンダー74に対して出退可能に設けられたロッド75とを備え、シリンダー74とロッド75のいずれか一方がダンパーケース63に固定され、他方がダンパースライダー64に固定されている。戸パネル2の移動に伴ってトリガー開口68からダンパーケース63内に侵入したダンパートリガー40が、ダンパースライダー64を受け止め保持するように係合してシリンダー74に対してロッド75を退入或いは進出させてダンパーユニット39を作動させる。
(【0011】以降は省略されています)
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