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公開番号2025077293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189372
出願日2023-11-06
発明の名称開閉体制御装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類E05F 15/73 20150101AFI20250512BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】ジェスチャを行ったユーザの想定から乖離した位置で開閉体が停止することを抑制できる開閉体制御装置を提供する。
【解決手段】ドア制御装置70は、物体検出部50の検出結果に基づいて、ユーザがジェスチャを行ったか否かを判定するジェスチャ判定部71と、物体検出部50の検出結果に基づいて、バックドア30の開方向に障害物が存在しているか否かを判定する障害物判定部72と、ドア駆動部40を制御する駆動制御部73と、を備える。ジェスチャ判定部71は、第1エリアAR1内でユーザがジェスチャを行ったか否かを判定する。障害物判定部72は、第2エリアAR2内に障害物が存在しているか否かを判定する。駆動制御部73は、ユーザがジェスチャを行ったと判定された場合にバックドア30の開作動を開始し、バックドア30の開方向に障害物が存在していると判定された場合に当該障害物の手前でバックドア30を停止させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
開口部を有する車体と、前記開口部を開閉する開閉体と、前記開閉体を駆動する開閉体駆動部と、前記車体に固定され、前記開口部の周囲の検出エリアに存在する物体を検出する物体検出部と、を備える車両に適用される開閉体制御装置であって、
前記開閉体駆動部を制御する駆動制御部と、
前記物体検出部の検出結果に基づいて、ユーザがジェスチャを行ったか否かを判定するジェスチャ判定部と、
前記物体検出部の検出結果に基づいて、前記開閉体の開方向に障害物が存在しているか否かを判定する障害物判定部と、を備え、
前記駆動制御部は、前記ユーザが前記ジェスチャを行ったと判定された場合に前記開閉体の開作動を開始し、前記開閉体の開方向に前記障害物が存在していると判定された場合に当該障害物の手前で前記開閉体を停止させ、
前記検出エリアは、第１エリア及び前記第１エリアとは異なる第２エリアを含み、
前記障害物判定部は、前記ユーザが前記第１エリア内で前記ジェスチャを行ったと判定された場合には前記第２エリア内に前記障害物が存在しているか否かを判定し、前記ユーザが前記第２エリア内で前記ジェスチャを行ったと判定された場合には前記第１エリア内に前記障害物が存在しているか否かを判定する
開閉体制御装置。
続きを表示（約 460 文字）【請求項２】
前記ジェスチャ判定部は、事前に設定される前記第１エリア内で前記ユーザが前記ジェスチャを行ったか否かを判定し、
前記障害物判定部は、事前に設定される前記第２エリア内に前記障害物が存在しているか否かを判定する
請求項１に記載の開閉体制御装置。
【請求項３】
前記開口部は、前記車体の後部に開口するドア開口部であり、
前記開閉体は、幅方向に延びる軸線回りに回転することにより、前記開口部を開閉するバックドアであり、
前記第１エリアは、前記第２エリアよりも下方のエリアである
請求項１又は請求項２に記載の開閉体制御装置。
【請求項４】
前記開口部は、前記車体の側部に開口するドア開口部であり、
前記開閉体は、上下方向に延びる軸線回りに回転することにより、前記開口部を開閉するスイングドアであり、
前記第１エリア及び前記第２エリアは、前後方向に隣り合うエリアである
請求項１又は請求項２に記載の開閉体制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、開閉体制御装置に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、後部にドア開口部を有する車体と、ドア開口部を開閉するバックドアと、バックドアを駆動するドア駆動部と、ドア開口部の近傍を検出エリアとするレーザレーダと、ドア駆動部を制御する制御部と、を備える車両が記載されている。制御部は、レーザレーダの検出結果に基づいて、ユーザがバックドアを開作動させるためのジェスチャを行ったか否かを判定する。制御部は、ユーザがジェスチャを行ったと判定した場合、バックドアの開作動を開始する。また、制御部は、レーザレーダの検出結果に基づいて、バックドアの開方向に障害物が存在するか否かを判定する。制御部は、バックドアの開方向に障害物が存在すると判定した場合、当該障害物の手前でバックドアを停止させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－７１７１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記のような車両において、ジェスチャを判定するためのエリアと障害物を判定するためのエリアとが重複して設定されていると、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、ユーザがジェスチャを行ったと判定された後に、ユーザがジェスチャに用いた身体部位が動き続けていると、当該身体部位が障害物として判定されることがある。この場合、ユーザの想定から乖離した位置でバックドアが停止するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題を解決する開閉体制御装置は、開口部を有する車体と、前記開口部を開閉する開閉体と、前記開閉体を駆動する開閉体駆動部と、前記車体に固定され、前記開口部の周囲の検出エリアに存在する物体を検出する物体検出部と、を備える車両に適用される開閉体制御装置であって、前記開閉体駆動部を制御する駆動制御部と、前記物体検出部の検出結果に基づいて、ユーザがジェスチャを行ったか否かを判定するジェスチャ判定部と、前記物体検出部の検出結果に基づいて、前記開閉体の開方向に障害物が存在しているか否かを判定する障害物判定部と、を備え、前記駆動制御部は、前記ユーザが前記ジェスチャを行ったと判定された場合に前記開閉体の開作動を開始し、前記開閉体の開方向に前記障害物が存在していると判定された場合に当該障害物の手前で前記開閉体を停止させ、前記検出エリアは、第１エリア及び前記第１エリアとは異なる第２エリアを含み、前記障害物判定部は、前記ユーザが前記第１エリア内で前記ジェスチャを行ったと判定された場合には前記第２エリア内に前記障害物が存在しているか否かを判定し、前記ユーザが前記第２エリア内で前記ジェスチャを行ったと判定された場合には前記第１エリア内に前記障害物が存在しているか否かを判定する。
【発明の効果】
【０００６】
開閉体制御装置は、ジェスチャを行ったユーザの想定から乖離した位置で開閉体が停止することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、車両の概略構成を示す模式図である。
図２は、ドア制御装置が実施する処理の流れを説明するフローチャートである。
図３は、変更例に係る車両の概略構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、開閉体制御装置としてのドア制御装置を備える車両の一実施形態について説明する。以降の説明では、車両の前後方向、車両の幅方向及び車両の上下方向を単に前後方向、幅方向及び上下方向という。
【０００９】
＜本実施形態の構成＞
図１及び図２に示すように、車両１０は、車体２０と、バックドア３０と、ドア駆動部４０と、物体検出部５０と、無線通信装置６０と、ドア制御装置７０と、を備える。
【００１０】
＜車体２０＞
車体２０は、車体２０の後端下部に配置されるリアバンパー２１を有する。また、車体２０は、リアバンパー２１よりも上方に開口するドア開口部２２を有する。つまり、ドア開口部２２は、車体２０の後方に開口している。例えば、ドア開口部２２は、幅方向を長手方向とし、上下方向を短手方向とする矩形状をなしている。ドア開口部２２は、荷室に対して荷物を積み下ろしする際に荷物が通過する部位である。
（【００１１】以降は省略されています）

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