特許ウォッチ

公開番号2025080760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2024194919
出願日2024-11-07
発明の名称表示ベゼルおよび他の機能デバイスの制御を備えた腕時計
出願人ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 19/28 20060101AFI20250519BHJP(時計)
要約【課題】表示ベゼルと、ユーザが操作のためにアクセス可能かつ第1の回転方向および第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に回転可能な制御ベゼルとを担持する中間部を含む腕時計を提供する。
【解決手段】制御ベゼル20は、ユーザによって制御ベゼルに付与される第1の回転方向への回転運動の作用下で表示ベゼルの一方向駆動機構を介して、第1の回転方向のみに表示ベゼル10を駆動することができ、腕時計はさらに、表示ベゼルに加えて他の可動部材を含み、制御ベゼルはさらに、ユーザによって制御ベゼルに付与される第2の回転方向への回転運動の作用下で可動部材30を駆動できるように配置される。可動部材は有利には腕時計内部に配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
表示ベゼル（１０）と前記表示ベゼル（１０）と同軸かつユーザが操作のためにアクセス可能な制御ベゼル（２０）とを担持する中間部（５０）を含む腕時計（１００）であって、
前記制御ベゼル（２０）は、第１の回転方向と、前記第１の回転方向とは反対の第２の回転方向とに回転可能であり、かつ、ユーザによって前記制御ベゼル（２０）に付与される前記第１の回転方向への回転運動の作用下で前記表示ベゼルの一方向駆動機構を介して前記第１の回転方向のみに前記表示ベゼル（１０）を駆動できるように配置され、
前記腕時計はさらに、前記表示ベゼルに加えて他の可動部材を含み、前記制御ベゼル（２０）は、ユーザによって前記制御ベゼル（２０）に付与される前記第２の回転方向への回転運動の作用下で前記可動部材（３０）を駆動することができるように配置される、腕時計（１００）。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記表示ベゼルが、前記中間部と前記表示ベゼルとの間に配置された第１のクリック機構によって、前記中間部（５０）に対して前記第１の回転方向にのみ回転可能となるように配置されることを特徴とする、請求項１に記載の腕時計（１００）。
【請求項３】
前記表示ベゼルの前記一方向駆動機構が第２のクリック機構によって形成されることを特徴とする、請求項１に記載の腕時計（１００）。
【請求項４】
前記可動部材（３０）が前記中間部（５０）の中に収容され、前記中間部（５０）によって密封的に保護されることを特徴とする、請求項１に記載の腕時計（１００）。
【請求項５】
前記制御ベゼル（２０）が、磁気トランスミッション手段によって形成された非接触式トランスミッション手段によって前記可動部材（３０）を駆動するように配置され、前記制御ベゼル（２０）または前記可動部材（３０）が、前記可動部材またはそれぞれ前記制御ベゼル（２０）に含まれる複数の磁石または少なくとも一つの強磁性物質と協働するように配置された複数の磁石を含み、前記可動部材が前記制御ベゼルによって前記中間部を介して非接触で駆動されることが許容されることを特徴とする、請求項４に記載の腕時計（１００）。
【請求項６】
前記可動部材（３０）が、前記制御ベゼルに含まれる少なくとも一つの外部強磁性物質または複数の外部磁石（２８）から前記中間部（５０）によって分離された複数の内部磁石（３８）を含むことを特徴とする、請求項５に記載の腕時計（１００）。
【請求項７】
前記可動部材（３０）が回転可能に配置され、一方では前記内部磁石（３８）が、他方では前記外部磁石（２８）または前記少なくとも一つの外部強磁性物質が、前記制御ベゼル（２０）および前記可動部材（３０）が回転可能な共通の回転軸（Ｄ）に対して実質的に共平面かつ同心である２つのリングに配置されることを特徴とする、請求項５に記載の腕時計（１００）。
【請求項８】
前記可動部材（３０）が回転可能に配置され、一方では前記内部磁石（３８）が、他方では前記外部磁石（２８）または前記少なくとも一つの外部強磁性物質が、前記制御ベゼル（２０）および前記可動部材（３０）が回転可能な共通の回転軸（Ｄ）の方向に平行に積み重ねられた２つのリングに配置されることを特徴とする、請求項５に記載の腕時計（１００）。
【請求項９】
前記制御ベゼル（２０）が、歯付きリングの形態の少なくとも一つの強磁性物質を含み、前記歯付きリングの歯の数が、前記可動部材（３０）に含まれる磁気ピッチの数、または前記ピッチの数の整数倍に等しいことを特徴とする、請求項５から８の一項に記載の腕時計（１００）。
【請求項１０】
前記腕時計が、前記制御ベゼル（２０）が前記第２の回転方向への前記回転運動のみによって前記可動部材（３０）を駆動できるように配置されることを特徴とする、請求項５から８の一項に記載の腕時計（１００）。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、双方向の制御ベゼルを担持する中間部と、前記中間部に対して第１の回転方向のみにおいて、ユーザによって制御ベゼルに付与される前記第１の回転方向への回転運動の作用下で、制御ベゼルによって回転可能に駆動され得るように配置された表示ベゼルとを含む腕時計に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【０００２】
本発明は、特にダイバーズウォッチに関する。
【背景技術】
【０００３】
市販されている多くの機械式腕時計またはスマートウォッチは、ベゼル（特に制御ベゼル）を回すことによって起動または操作できる機能を備えている。
【０００４】
ダイバーズウォッチのような所定の腕時計では、表示ベゼルの位置と当該表示部の残りとの組み合わせによって、安全作業を進める前の残り時間をユーザに知らせる。その結果、表示ベゼルは、保守的な情報または正確な情報のいずれを表示するべく一方向にしか回転できない。安全性を確保するには、不可逆的な締結が必ずしも可能というわけではなく、外的応力への高レベルの耐性と、対象物を維持しまたはその外観を変更するために必要となり得る可逆的な締結とを両立させる必要性が存在する。
【発明の概要】
【０００５】
本発明の目的は、腕時計のユーザ、特にダイバーズウォッチ、のユーザが、腕時計の防水性に影響を与えることなく、磁気伝達手段を備えるが特にこれに限定されるわけではない制御ベゼルを回転させることによって、表示ベゼルを単一の回転方向で操作し、腕時計内部の機能デバイスを作動または調整できるようにすることである。
【０００６】
この目的のために、本発明は、表示ベゼルと、当該表示ベゼルと同軸かつユーザにとって操作のためにアクセス可能な制御ベゼルとを担持する中間部を含む腕時計に関し、制御ベゼルは、第１の回転方向と、第１の回転方向とは反対の第２の回転方向とに回転可能であり、ユーザによって制御ベゼルに付与される第１の回転方向への回転運動の作用下で表示ベゼルの一方向駆動機構を介して表示ベゼルを前記第１の回転方向にのみ駆動することができるように配置される。本発明によれば、腕時計はさらに、表示ベゼルに加えて他の可動部材を含み、制御ベゼルは、ユーザによって制御ベゼルに付与される第２の回転方向の回転運動の作用下で前記可動部材を駆動可能に配置される。
【０００７】
有利な特徴によれば、表示ベゼルは、前記中間部と表示ベゼルとの間に配置された第１のクリック機構によって、前記中間部に対して前記第１の回転方向のみに回転可能となるように配置される。
【０００８】
他の有利な特徴によれば、表示ベゼルのための前記一方向駆動機構は、第２のクリック機構によって形成される。
【０００９】
主な実施形態によれば、可動部材は中間部の中に収容され、当該中間部によって密封保護される。
【００１０】
有利な実施形態によれば、制御ベゼルは、磁気トランスミッション手段によって形成された非接触式トランスミッション手段によって可動部材を駆動するように配置され、制御ベゼルまたは可動部材は、可動部材またはそれぞれ制御ベゼルに含まれる複数の磁石または少なくとも一つの強磁性物質と協働するように配置された複数の磁石を含み、可動部材が制御ベゼルによって中間部を介して非接触で駆動されることが許容される。
（【００１１】以降は省略されています）

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