特許ウォッチ

公開番号2025068210
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023177959
出願日2023-10-16
発明の名称装置収容ケース
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G04G 21/04 20130101AFI20250421BHJP(時計)
要約【課題】装置に内蔵されているアンテナの受信感度を確実に高めることができる。
【解決手段】装置収容ケース100が、主アンテナ73を内蔵する腕装着装置である腕時計7が着脱可能に係止される固定部1と、固定部1の内部に配置される補助アンテナ2と、を備え、腕装着装置である腕時計7は、バンド72を有し、固定部1は、固定部1の外周にバンド72が巻き掛けられた状態で補助アンテナ2の近傍に主アンテナ73が配置される位置となるように腕時計7を保持する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
主アンテナを内蔵する腕装着装置が着脱可能に係止される固定部と、
前記固定部の内部に配置される補助アンテナと、
を備え、
前記腕装着装置は、バンドを有し、
前記固定部は、前記固定部の外周に前記バンドが巻き掛けられた状態で、前記補助アンテナの近傍に前記主アンテナが配置される位置となるように、前記腕装着装置を保持する、
ことを特徴とする装置収容ケース。
続きを表示（約 970 文字）【請求項２】
前記主アンテナは、前記腕装着装置の裏蓋側に配置され、
前記補助アンテナは、前記固定部内であって前記腕装着装置の裏蓋と対向する側に配置される、
ことを特徴とする請求項１に記載の装置収容ケース。
【請求項３】
前記固定部は、平面部と曲面部とを有し、
前記平面部に、前記腕装着装置の裏蓋が対応して配置される、
ことを特徴とする請求項１に記載の装置収容ケース。
【請求項４】
前記固定部は、前記バンドによって外周が周回可能な大きさである、
ことを特徴とする請求項１に記載の装置収容ケース。
【請求項５】
前記固定部における、前記腕装着装置が保持される外周部分には樹脂材料が設けられており、
前記樹脂材料は、前記補助アンテナと前記主アンテナとが近接可能となる箇所では、近接しない箇所よりも厚みが薄くなっている、
ことを特徴とする請求項１に記載の装置収容ケース。
【請求項６】
前記主アンテナは、棒状のアンテナコアを有し、
前記補助アンテナは、前記主アンテナの前記アンテナコアの軸線方向と略平行となる向きで前記固定部の内部に配置される、
ことを特徴とする請求項１に記載の装置収容ケース。
【請求項７】
前記補助アンテナとして、同調する標準電波の周波数帯が互いに異なる複数の補助アンテナが交換可能に用意され、
前記主アンテナに求められる周波数帯に対応した前記補助アンテナを、前記主アンテナの近傍となる位置に配置できるように構成されている、
ことを特徴とする請求項１に記載の装置収容ケース。
【請求項８】
前記固定部は、前記補助アンテナを着脱可能に保持する収容部を有し、
前記主アンテナに求められる周波数帯に対応した前記補助アンテナを、前記収容部内に保持させる、
ことを特徴とする請求項１に記載の装置収容ケース。
【請求項９】
前記固定部を収容する筐体をさらに備え、
前記筐体は、前記固定部に対して係止される前記腕装着装置を出し入れ可能な開口部を有する、
ことを特徴とする請求項１に記載の装置収容ケース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、装置収容ケースに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
現在、各国（例えばドイツ、アメリカ、日本等）において、時刻データ（タイムコード）入りの長波標準電波が送出されている。
近年、このような標準電波を受信して現在時刻データを修正する、いわゆる電波時計が実用化されている。電波時計は、所定時間毎に、内蔵しているアンテナを介して標準電波を受信し、その標準電波を増幅変調してタイムコードを解読することにより自動的に現在時刻の修正を行う。
【０００３】
電波時計は、電波を受信することができない状態が続くと正しい時刻を表示させることができなくなってしまう。
このため、時計に内蔵されたアンテナと磁気的に結合する補助アンテナを設けることで標準電波の受信感度（受信性能）を向上させることも提案されている。
例えば特許文献１には、時計を置くことのできる台を備え、当該台の横に補助アンテナを配置することができるように構成した補助アンテナ装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０００－２１４２７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の装置では、補助アンテナの横等に時計を配置することができても、時計に内蔵されているアンテナと補助アンテナとの距離とは必ずしも近くならない。また、振動や衝撃によって時計の位置がずれてしまうこともありうる。
このため、時計の内蔵アンテナの受信感度を確実に向上させることは難しかった。
【０００６】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、装置に内蔵されているアンテナの受信感度を確実に高めることのできる装置収容ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一態様に係る装置収容ケースは、
主アンテナを内蔵する腕装着装置が着脱可能に係止される固定部と、
前記固定部の内部に配置される補助アンテナと、
を備え、
前記腕装着装置は、バンドを有し、
前記固定部は、前記固定部の外周に前記バンドが巻き掛けられた状態で、前記補助アンテナの近傍に前記主アンテナが配置される位置となるように、前記腕装着装置を保持する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、装置に内蔵されているアンテナの受信感度を確実に高めることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
第１の実施形態に係る装置収容ケースの要部構成を模式的に示した正面図である。
図１におけるII-II線に沿う固定部の断面図である。
図２に示す固定部の本体部の分解斜視図である。
（ａ）は、実施形態に係る装置収容ケースの正面図であり、ケース蓋部を閉める様子を示しており、（ｂ）は、装置収容ケースの内部の様子を（ａ）における矢視ｂ方向から見た側面図である
第２の実施形態に係る固定部及び支持部を示す模式的な側面図である。
第３の実施形態に係る装置収容ケースの要部構成を模式的に示した正面図である。
第４の実施形態に係る装置収容ケースの要部構成を模式的に示した正面図である。
図７に示す装置収容ケースの要部構成を模式的に示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
図面を参照しつつ、本発明に係る装置収容ケースの実施形態について説明する。
以下の実施形態において、装置収容ケースは、腕装着装置としての腕時計を収容するものである。本実施形態の腕時計は、後述するように標準電波を受信するアンテナ（主アンテナとする）を有し、受信した標準電波に基づいて現在時刻データを修正する電波時計である。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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