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公開番号2025081047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194536
出願日2023-11-15
発明の名称端子、電線付端子及びコネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 4/02 20060101AFI20250520BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高圧回路に使用される電線を用いた場合であっても端子の耐振動性を向上させることができる端子、電線付端子及びコネクタを提供する。
【解決手段】端子10は、相手端子が接続される接続部11と、高圧回路に使用される電線100が接合される接合部12と、を備える。接合部12は、電線100の芯線101が超音波接合される超音波接合部13と、超音波接合部13を接続部11に連結する連結部14と、を備える。ここで、超音波接合部13には、略U字状の切り欠き13aが形成されており、切り欠き13aに囲まれる部位には、一方向に揺動可能な超音波接合片13dが形成されている。そして、超音波接合片13dに、電線100の芯線101が超音波接合される超音波接合領域13eが形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
相手端子が接続される接続部と、
高圧回路に使用される電線が接合される接合部と、
を備え、
前記接合部は、
前記電線の芯線が超音波接合される超音波接合部と、
前記超音波接合部を前記接続部に連結する連結部と、
を備え、
前記超音波接合部には、略Ｕ字状の切り欠きが形成されており、
前記切り欠きに囲まれる部位には、一方向に揺動可能な超音波接合片が形成されており、
前記超音波接合片に、前記電線の芯線が超音波接合される超音波接合領域が形成されている、
端子。
続きを表示（約 510 文字）【請求項２】
前記超音波接合片における前記超音波接合領域よりも根元側には、バネ性を有するバネ領域が形成されている、
請求項１に記載された端子。
【請求項３】
前記バネ領域における前記一方向と交差する方向である幅方向の幅は、前記超音波接合領域における前記幅方向の幅よりも狭くなっている、
請求項２に記載された端子。
【請求項４】
前記バネ領域は、前記一方向に曲げられた段差部を備える、
請求項２に記載された端子。
【請求項５】
請求項１～４のうちいずれか１項に記載された端子と、
前記端子に接合される電線と、
を備え、
前記電線の芯線が前記超音波接合領域のみに超音波接合されている、
電線付端子。
【請求項６】
請求項１～４のうちいずれか１項に記載された端子と、
前記端子を収容するハウジングと、
を備える、
コネクタ。
【請求項７】
請求項５に記載された電線付端子と、
前記電線付端子を収容するハウジングと、
を備える、
コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、端子、電線付端子及びコネクタに関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、電線を端子に接合する際に、超音波接合を利用したものが知られている。
【０００３】
特許文献１に開示された超音波接合では、電線の絶縁被覆から露出した芯線を、端子の接合部に配置した状態で、超音波接合装置のホーンを接合部内の芯線に押し当てて、超音波振動を与えることで、芯線が接合部に接合される。
【０００４】
これにより、電線と端子との接合強度を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１４－１０２９９６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ところで、高圧回路に適用される電線には大電流が流れるため、許容電流を増やすために、当該電線として、断面積の大きい太い電線を使用する必要がある。
【０００７】
このような電線を端子に接合した場合、電線のサイズが大きくなるのに伴って、電線反力が高くなる。そのため、電線振れ等による振動力が端子の相手端子との接続部に直接入力されると、端子が相手端子に対して大きく振動してしまい、端子と相手端子との接続状態が不安定になってしまう可能性がある。
【０００８】
このように、超音波接合を利用して、高圧回路に使用される電線を端子に接合する場合、電線振れ等による振動力が端子の相手端子との接続部に直接入力されると、端子と相手端子との接続状態が不安定になって、端子の耐振動性が低下してしまう可能性がある。したがって、高圧回路に使用される電線を用いる場合に、端子の耐振動性を向上させるためには、更なる改善が求められていた。
【０００９】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、高圧回路に使用される電線を用いた場合であっても端子の耐振動性を向上させることができる端子、電線付端子及びコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の第１態様に係る端子は、相手端子が接続される接続部と、高圧回路に使用される電線が接合される接合部と、を備え、前記接合部は、前記電線の芯線が超音波接合される超音波接合部と、前記超音波接合部を前記接続部に連結する連結部と、を備え、前記超音波接合部には、略Ｕ字状の切り欠きが形成されており、前記切り欠きに囲まれる部位には、一方向に揺動可能な超音波接合片が形成されており、前記超音波接合片に、前記電線の芯線が超音波接合される超音波接合領域が形成されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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