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公開番号
2025082706
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2023196217
出願日
2023-11-17
発明の名称
リチウム二次電池、及びリチウム二次電池の製造方法
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/134 20100101AFI20250522BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】本開示は、可逆容量を増加させつつ、サイクル特性を向上させることができるリチウム二次電池、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】負極集電体層110、第1のリチウム-スズ合金層120、リチウム-マグネシウム合金層121、電解質層130、正極活物質層140、及び正極集電体層150をこの順で有する、リチウム二次電池。下記工程を含む、リチウム二次電池の製造方法:予備リチウム二次電池200を得ること、予備リチウム二次電池200に充電操作を行うことによって、(i)第1の金属層220のスズを、正極活物質層140から移動してきたリチウムと反応させて、上記リチウム-スズ合金層を形成すること、及び(ii)第2の金属層221のマグネシウムを、正極活物質層140から移動してきたリチウムと反応させて、上記リチウム-マグネシウム合金層を形成すること。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
負極集電体層、第1のリチウム-スズ合金層、リチウム-マグネシウム合金層、電解質層、正極活物質層、及び正極集電体層をこの順で有する、リチウム二次電池。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
満充電状態において、前記第1のリチウム-スズ合金層の厚みが、0.1~15μmである、請求項1に記載のリチウム二次電池。
【請求項3】
満充電状態において、前記リチウム-マグネシウム合金層の厚みが、0.1~40μmである、請求項1に記載のリチウム二次電池。
【請求項4】
前記負極集電体層、前記第1のリチウム-スズ合金層、前記リチウム-マグネシウム合金層、第2のリチウム-スズ合金層、前記電解質層、前記正極活物質層、及び前記正極集電体層をこの順で有する、請求項1に記載のリチウム二次電池。
【請求項5】
満充電状態において、
前記第1のリチウム-スズ合金層の厚みが、0.1~15μmであり、かつ
前記第2のリチウム-スズ合金層の厚みが、0.1~15μmである、請求項4に記載のリチウム二次電池。
【請求項6】
下記工程を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法:
前記負極集電体層、スズを含む第1の金属層、マグネシウムを含む第2の金属層、前記電解質層、リチウムを保持している前記正極活物質層、及び前記正極集電体層をこの順で積層し、予備リチウム二次電池を得ること、
前記予備リチウム二次電池に充電操作を行うことによって、(i)前記第1の金属層のスズを、前記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、前記リチウム-スズ合金層を形成し、かつ(ii)前記第2の金属層のマグネシウムを、前記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、前記リチウム-マグネシウム合金層を形成すること。
【請求項7】
下記工程を含む、請求項4又は5に記載のリチウム二次電池の製造方法:
前記負極集電体層、スズを含む第1の金属層、マグネシウムを含む第2の金属層、スズを含む第3の金属層、前記電解質層、リチウムを保持している前記正極活物質層、及び前記正極集電体層をこの順で積層し、予備リチウム二次電池を得ること、
前記予備リチウム二次電池に充電操作を行うことによって、(i)前記第1の金属層のスズを、前記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、前記第1のリチウム-スズ合金層を形成し、(ii)前記第2の金属層のマグネシウムを、前記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、前記リチウム-マグネシウム合金層を形成し、かつ(iii)前記第3の金属層のスズを、前記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、前記第2のリチウム-スズ合金層を形成すること。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、リチウム二次電池、及びリチウム二次電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池は、金属の中で高いイオン化傾向を有するリチウム金属及び/又はリチウム合金を負極活物質として用いる。リチウム二次電池は、負極と正極との電位差が大きく高い出力電圧が得られ、かつ高い理論容量密度を持つため、その実用化が期待されており、次のような電池が開示されている。
【0003】
例えば特許文献1には、負極の反応として金属リチウムの析出-溶解反応を利用した全固体電池であって、正極層を含む正極と、負極集電体及び負極層を含む負極と、当該正極層並びに当該負極層の間に配置される固体電解質層と、を有し、前記負極層は、負極活物質として、金属リチウムと金属マグネシウムとのβ単相の合金を含み、前記全固体電池の満充電時において、前記合金中のリチウム元素の元素比率が81.80atomic%以上99.97atomic%以下であることを特徴とする全固体電池が開示されている。特許文献1によれば、充放電効率が高い全固体電池を提供できるとされている。
【0004】
特許文献2には、正極活物質層を含む正極層と、負極層と、前記正極層と前記負極層との間に配置され、固体電解質を含む固体電解質層と、を含み、前記負極層が、負極集電体と、前記固体電解質層と接触する第1負極活物質層と、前記負極集電体と前記第1負極活物質層との間に配置される第2負極活物質層と、を含み、前記第1負極活物質層が、第1炭素系負極活物質を含み、前記第2負極活物質層が、第2炭素系負極活物質を含み、前記第1炭素系負極活物質のラマンスペクトルにおけるDバンドピークとGバンドピークとの強度比(I
1
D
/I
1
G
)が、前記第2炭素系負極活物質のその強度比(I
2
D
/I
2
G
)に比べて低い、全固体二次電池が開示されている。特許文献2によれば、短絡が防止され、サイクル特性に優れた全固体二次電池を提供できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-184513号公報
特開2021-132033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
リチウム二次電池は、優れた電池特性が期待されている一方で、実際には、可逆容量が小さく、更にサイクル特性も未だ十分ではない。そのため、リチウム二次電池は、可逆容量及びサイクル特性の観点で改善の余地がある。
【0007】
そこで本開示は、可逆容量を増加させつつ、サイクル特性を向上させることができるリチウム二次電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、以下の手段によって、上記目的を達成するものである。
【0009】
〈態様1〉
負極集電体層、第1のリチウム-スズ合金層、リチウム-マグネシウム合金層、電解質層、正極活物質層、及び正極集電体層をこの順で有する、リチウム二次電池。
〈態様2〉
満充電状態において、上記第1のリチウム-スズ合金層の厚みが、0.1~15μmである、態様1に記載のリチウム二次電池。
〈態様3〉
満充電状態において、上記リチウム-マグネシウム合金層の厚みが、0.1~40μmである、態様1又は2に記載のリチウム二次電池。
〈態様4〉
上記負極集電体層、上記第1のリチウム-スズ合金層、上記リチウム-マグネシウム合金層、第2のリチウム-スズ合金層、上記電解質層、上記正極活物質層、及び上記正極集電体層をこの順で有する、態様1~3のいずれか一項に記載のリチウム二次電池。
〈態様5〉
満充電状態において、
上記第1のリチウム-スズ合金層の厚みが、0.1~15μmであり、かつ
上記第2のリチウム-スズ合金層の厚みが、0.1~15μmである、態様1~4のいずれか一項に記載のリチウム二次電池。
〈態様6〉
下記工程を含む、態様1~5のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法:
上記負極集電体層、スズを含む第1の金属層、マグネシウムを含む第2の金属層、上記電解質層、リチウムを保持している上記正極活物質層、及び上記正極集電体層をこの順で積層し、予備リチウム二次電池を得ること、
上記予備リチウム二次電池に充電操作を行うことによって、(i)上記第1の金属層のスズを、上記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、上記リチウム-スズ合金層を形成し、かつ(ii)上記第2の金属層のマグネシウムを、上記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、上記リチウム-マグネシウム合金層を形成すること。
〈態様7〉
下記工程を含む、態様1~5のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法:
上記負極集電体層、スズを含む上記第1の金属層、マグネシウムを含む上記第2の金属層、スズを含む上記第3の金属層、上記電解質層、リチウムを保持している上記正極活物質層、及び上記正極集電体層をこの順で積層し、上記予備リチウム二次電池を得ること、
上記予備リチウム二次電池に充電操作を行うことによって、(i)上記第1の金属層のスズを、上記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、上記第1のリチウム-スズ合金層を形成し、(ii)上記第2の金属層のマグネシウムを、上記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、上記リチウム-マグネシウム合金層を形成し、かつ(iii)上記第3の金属層のスズを、上記正極活物質層から移動してきたリチウムと反応させて、上記第2のリチウム-スズ合金層を形成すること。
【発明の効果】
【0010】
本開示のリチウム二次電池によると、可逆容量を増加させつつ、サイクル特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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