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公開番号2025083561
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025043282,2020079619
出願日2025-03-18,2020-04-28
発明の名称偏光板およびその製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250523BHJP(光学)
要約【課題】良好な耐熱性を有する偏光板を提供する。
【解決手段】偏光子と、第1接着剤層と、第1樹脂フィルムと、この順に備える偏光板であって、偏光子と第1接着剤層とは直接接しており、視感度補正単体透過率が45.5%以上であり、前記偏光子と前記偏光子に直接接している接着剤層とに含まれる亜鉛元素の含有量が0.15質量%以上であり、前記偏光子は、厚みが10μm以上である、偏光板。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
偏光子と、第1接着剤層と、第1樹脂フィルムと、この順に備える偏光板であって、
前記偏光子と前記第1接着剤層とは直接接しており、
視感度補正単体透過率が45.5%以上であり、
前記偏光子と前記偏光子に直接接している接着剤層とに含まれる合計の亜鉛元素の含有量が0.15質量%以上であり、
前記偏光子は、厚みが10μm以上である、偏光板。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
視感度補正偏光度が94.0%以上である、請求項1に記載の偏光板。
【請求項3】
前記偏光子と前記偏光子に直接接している接着剤層とに含まれる合計の亜鉛元素の含有量が0.22質量%以下である、請求項1又は2に記載の偏光板。
【請求項4】
前記第1樹脂フィルムの、温度40℃相対湿度90%RHの透湿度が100g/m

/24h以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項5】
前記第1接着剤層は、亜鉛元素を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項6】
前記偏光子の前記第1樹脂フィルムとは反対側に、前記偏光子に近い側から、第2接着剤層と、第2樹脂フィルムと、をこの順にさらに備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項7】
前記第2樹脂フィルムの、温度40℃相対湿度90%RHの透湿度が100g/m

/24h以上である、請求項6に記載の偏光板。
【請求項8】
前記第2接着剤層は、亜鉛元素を含む、請求項6又は7に記載の偏光板。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の偏光板の製造方法であって、
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに対して、亜鉛塩を含有する処理液により処理を行い偏光子を製造する工程を有する、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光板およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
偏光子として、ヨウ素や二色性染料のような二色性色素が吸着配向されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムが知られている。特許文献1~3には、そのようなポリビニルアルコール系樹脂フィルムとして亜鉛を含有するものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-29042号公報
特開2004-61565号公報
特開2014-102353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
偏光子は偏光板として画像表示装置で用いられる。画像表示装置を高温下で長時間用いたときに、偏光板の光学特性が変化することがあった。特に有機EL用途など高透過度の偏光板においては、偏光子の円二色性色素量が少なく、耐熱などの耐久性試験を満足することが難しい。そのため、偏光板の耐熱性の向上が要求されている。
【0005】
本発明の目的は、良好な耐熱性を有する偏光板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の偏光板および偏光板の製造方法を提供するものである。
[1] 偏光子と、第1接着剤層と、第1樹脂フィルムと、この順に備える偏光板であって、
前記偏光子と前記第1接着剤層とは直接接しており、
視感度補正単体透過率が45.5%以上であり、
前記偏光子と前記偏光子に直接接している接着剤層とに含まれる亜鉛元素の含有量が0.15質量%以上であり、
前記偏光子は、厚みが10μm以上である、偏光板。
[2] 視感度補正偏光度が94.0%以上である、[1]に記載の偏光板。
[3] 前記偏光子と前記偏光子に直接接している接着剤層とに含まれる亜鉛元素の含有量が0.22質量%以下である、[1]又は[2]に記載の偏光板。
[4] 前記第1樹脂フィルムの、温度40℃相対湿度90%RHの透湿度が100g/m

/24h以上である、[1]~[3]のいずれか1項に記載の偏光板。
[5] 前記第1接着剤層は、亜鉛元素を含む、[1]~[4]のいずれか1項に記載の偏光板。
[6] 前記偏光子の前記第1樹脂フィルムとは反対側に、前記偏光子に近い側から、第2接着剤層と、第2樹脂フィルムと、をこの順にさらに備える、[1]~[5]のいずれか1項に記載の偏光板。
[7] 前記第2樹脂フィルムの、温度40℃相対湿度90%RHの透湿度が100g/m

/24h以上である、[6]に記載の偏光板。
[8] 前記第2接着剤層は、亜鉛元素を含む、[6]又は[7]に記載の偏光板。
[9] [1]~[8]のいずれか1項に記載の偏光板の製造方法であって、
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに対して、亜鉛塩を含有する処理液により処理を
行い偏光子を製造する工程を有する、製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、良好な高温耐久性を有する偏光板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一態様に係る偏光板を示す模式的断面図である。
本発明の一態様に係る偏光子の製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[偏光板]
図1は、本発明の一態様に係る偏光板を模式的に示す断面図である。偏光板1は、偏光子10と、第1接着剤層101と、第1樹脂フィルム102と、をこの順に備える。偏光子10と第1接着剤層101とは直接接している。偏光板は、視感度補正単体透過率(Ty)が45.5%以上であり、亜鉛元素の含有量が0.15質量%以上である。偏光子は、厚みが10μm以上である。偏光板の視感度補正単体透過率(Ty)が45.5%以上である場合は、視感度補正単体透過率(Ty)が45.5%未満である偏光板と比較して光学特性の変化が視認されやすい。本発明によると、偏光板に含まれる亜鉛元素の含有量と偏光子の厚みとを上述の範囲とすることにより、視感度補正単体透過率(Ty)が45.5%以上である偏光板であって、耐熱性に優れ、耐熱性試験に供した場合であっても、耐熱性試験前後で光学特性の変化が抑制された偏光板を提供することができる。
【0010】
偏光板は、視感度補正単体透過率(Ty)が好ましくは46.0%以上、より好ましくは47.0%以上である。偏光板の視感度補正単体透過率(Ty)は、通常50%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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