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公開番号2025079663
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192484
出願日2023-11-10
発明の名称非水電解液二次電池用セパレータ
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 50/489 20210101AFI20250515BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】イオン透過性及び耐圧縮性の双方に優れる非水電解液二次電池用セパレータ
【解決手段】多孔質フィルムと、前記多孔質フィルムの両面に積層する多孔質層を含み、「一方の多孔質層の表面の60°光沢度/他方の多孔質層の表面の60°光沢度>1.15 (B)」を充足する、非水電解液二次電池用セパレータ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムと、前記多孔質フィルムの両面に積層した多孔質層とを含む非水電解液二次電池用セパレータであって、
前記多孔質層は、樹脂を含み、
一方の前記多孔質層の表面の60°光沢度と、他方の前記多孔質層の表面の60°光沢度とが、以下の(A)および(B)の関係を充足する、非水電解液二次電池用セパレータ。
(一方の前記多孔質層の表面の60°光沢度)>(他方の前記多孔質層の表面の60°光沢度) (A)
(一方の前記多孔質層の表面の60°光沢度)/(他方の前記多孔質層の表面の60°光沢度)>1.15 (B)
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記多孔質層が、フィラーを含み、
前記多孔質層におけるフィラーの含有量が、前記多孔質層全体の重量に対して、30重量%以上、99重量%以下である、請求項1に記載の非水電解液二次電池用セパレータ。
【請求項3】
前記樹脂が、(メタ)アクリレート系樹脂、含フッ素樹脂、ポリアミド系樹脂およびポリエステル系樹脂からなる群より1種以上選択される、請求項1に記載の非水電解液二次電池用セパレータ。
【請求項4】
前記ポリアミド系樹脂がアラミド樹脂である、請求項3に記載の非水電解液二次電池用セパレータ。
【請求項5】
正極と、請求項1~4の何れか1項に記載の非水電解液二次電池用セパレータと、負極とがこの順で配置されてなる、非水電解液二次電池用部材。
【請求項6】
請求項1~4の何れか1項に記載の非水電解液二次電池用セパレータを含む、非水電解液二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非水電解液二次電池用セパレータ(以下、単に「セパレータ」とも称する)に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
非水電解液二次電池、特にリチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高いため、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末などに用いる電池として広く使用され、また最近では車載用の電池として開発が進められてきている。
【0003】
近年、非水電解液二次電池の用途拡大に伴い、セパレータには、電池の安全性をさらに向上させるために、耐熱性が要求される。ここで、例えば、特許文献1に記載されたような、多孔質基材の少なくとも片面に、耐熱性を備える多孔質層が積層してなるセパレータは、耐熱性の面で優れたセパレータであることが知られている。また、特許文献1の実施例には、多孔質基材の両面に、耐熱性を備える多孔質層が積層してなるセパレータが記載されている。特許文献1の実施例に記載されたような、多孔質基材の両面に、耐熱性を備える多孔質層が積層してなるセパレータは、耐熱性の面でより優れたセパレータであることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-60777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の多孔質基材の両面に多孔質層が積層してなるセパレータにおいて、通常、前記多孔質基材の両面に積層するそれぞれの多孔質層は、実質的に同一または非常に類似した特性を備える多孔質層である。ここで、前記従来の多孔質基材の両面に多孔質層が積層してなるセパレータは、前記多孔質基材の片面に多孔質層が積層しているセパレータよりも、イオン透過性が低下し、その結果、当該セパレータを備える非水電解液二次電池のレート特性が低下する場合がある。一方、前記多孔質基材の両面に積層する多孔質層として、透気度の低い多孔質層を採用することにより、前記イオン透過性の低下を防止できることが知られている。しかしながら、前述の低い透気度を備える多孔質層が多孔質基材の両面に積層してなるセパレータは、耐圧縮性が低くなる。ここで、非水電解液二次電池にて、充放電サイクルを繰り返す場合、電極が膨張・収縮し、当該電極の膨張・収縮に起因して、セパレータに圧力が加えられる。前記セパレータの耐圧縮性が低い場合、加えられる前記圧力により、当該セパレータの内部の多孔構造が崩壊し易く、その結果、当該セパレータの抵抗が増大し易くなる。従って、前述の耐圧縮性が低いセパレータを備える非水電解液二次電池は、充放電サイクルを繰り返す際に抵抗値が増大し、サイクル特性が悪化する場合がある。
【0006】
以上、従来の多孔質基材の両面に多孔質層が積層してなるセパレータにおいては、イオン透過性と耐圧縮性とはトレードオフの関係にある。従って、前記従来の多孔質基材の両面に多孔質層が積層してなるセパレータを備える非水電解液二次電池においては、レート特性およびサイクル特性の何れか一方が低下し、優れたレート特性と優れたサイクル特性とを両立させることができないとの問題点があった。
【0007】
本発明の課題は、前記問題点を解決するために、イオン透過性および耐圧縮性の双方に優れる非水電解液二次電池用セパレータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意研究の結果、多孔質基材(多孔質フィルム)の両面に多孔質層が積層してなるセパレータにおいて、前記多孔質層の一方と他方との間に、光沢度の面にて大きな差異がある場合に、優れたイオン透過性と優れた耐圧縮性を両立できることを見出し、本発明に想到した。
【0009】
本発明の一態様は、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムと、前記多孔質フィルムの両面に積層した多孔質層とを含む非水電解液二次電池用セパレータであって、
前記多孔質層は、樹脂を含み、
一方の前記多孔質層の表面の60°光沢度と、他方の前記多孔質層の表面の60°光沢度とが、以下の(A)および(B)の関係を充足する、非水電解液二次電池用セパレータ。
(一方の前記多孔質層の表面の60°光沢度)>(他方の前記多孔質層の表面の60°光沢度) (A)
(一方の前記多孔質層の表面の60°光沢度)/(他方の前記多孔質層の表面の60°光沢度)>1.15 (B)
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池用セパレータは、イオン透過性および耐圧縮性の双方に優れるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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