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公開番号
2025076290
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2024154193
出願日
2024-09-06
発明の名称
被覆粒状肥料および被覆粒状肥料の製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
C05G
5/30 20200101AFI20250508BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】本発明は、分解性を有するワックスを含む被膜を有し、かつ、側条施肥機などの散布機を用いて散布した場合でも、肥料成分の溶出の早期化を抑制できる被覆粒状肥料および、その製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】粒状肥料と、前記粒状肥料を被覆する被膜とを備え、前記被膜が植物硬化油および無機繊維を含み、前記無機繊維が、ウォラストナイト繊維、酸化チタン繊維、炭素繊維、およびハロイサイト繊維からなる群から選択される少なくとも1種以上である、被覆粒状肥料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
粒状肥料と、前記粒状肥料を被覆する被膜とを備え、
前記被膜が植物硬化油および無機繊維を含み、
前記無機繊維が、ウォラストナイト繊維、酸化チタン繊維、炭素繊維、およびハロイサイト繊維からなる群から選択される少なくとも1種である、被覆粒状肥料。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記被膜では前記植物硬化油に前記無機繊維が分散している、請求項1に記載の被覆粒状肥料。
【請求項3】
前記粒状肥料と前記被膜との質量比が1:0.1以上1:0.3以下である、請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。
【請求項4】
前記被膜における前記無機繊維の含有量が0.1質量%以上30質量%以下である、請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。
【請求項5】
前記被膜は、前記植物硬化油を含む第1層と、前記植物硬化油および前記無機繊維を含む第2層とを有する、請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。
【請求項6】
前記第2層における前記植物硬化油の質量は、前記第1層における前記植物硬化油の質量以下である、請求項5に記載の被覆粒状肥料。
【請求項7】
前記第2層において、前記植物硬化油の含有量が70質量%以上99質量%以下であり、前記無機繊維の含有量が1質量%以上30質量%以下である、請求項5に記載の被覆粒状肥料。
【請求項8】
前記第2層が前記第1層よりも外側に配されている、請求項7に記載の被覆粒状肥料。
【請求項9】
前記第2層が前記被膜の最外層である、請求項8に記載の被覆粒状肥料。
【請求項10】
前記無機繊維のアスペクト比が5以上12以下である、請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆粒状肥料および被覆粒状肥料の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
被覆粒状肥料は、肥料成分の溶出を制御し、その効能を長期にわたって持続させることができ、散布回数を低減できるという利点がある。従来、肥料成分を含む粒状肥料の表面に樹脂からなる被膜を備えた被覆粒状肥料が知られている(特許文献1)。
【0003】
被覆粒状肥料の肥料成分が溶出した後などに、前記被膜に用いられた樹脂が土壌等に残留することを防ぐために、土壌等の自然環境下における分解性を有するワックスからなる被膜を備えた被覆粒状肥料が開発されている(特許文献2)。
【0004】
ワックスからなる被膜を備えた被覆粒状肥料については、製造時に被覆粒状肥料同士が粘着し、ブロック化することを抑制するために、鉱物性の繊維を配合した被覆粒状肥料が開発されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特公昭54-003104号公報
特開2002-293684号公報
特公昭47-041813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、分解性を有するワックスを含む被膜を備えた被覆粒状肥料は、前記被膜の強度が十分でないために、側条施肥機などの散布機を用いて散布した場合、被膜が損傷し、肥料成分の溶出が早期化するとの課題を見出した。
【0007】
本発明は、分解性を有するワックスを含む被膜を有し、かつ、側条施肥機などの散布機を用いて散布した場合でも、肥料成分の溶出の早期化を抑制できる被覆粒状肥料および、その製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、特定の無機繊維を含有する被膜を備えた被覆粒状肥料が、側条施肥機などの散布機を用いて散布した場合でも、肥料成分の溶出の早期化を抑制できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明に係る被覆粒状肥料は、以下のとおりのものである。
(1)
粒状肥料と、前記粒状肥料を被覆する被膜とを備え、
前記被膜が植物硬化油および無機繊維を含み、
前記無機繊維が、ウォラストナイト繊維、酸化チタン繊維、炭素繊維、およびハロイサイト繊維からなる群から選択される少なくとも1種である、被覆粒状肥料。
(2)
前記被膜では前記植物硬化油に前記無機繊維が分散している、上記(1)に記載の被覆粒状肥料。
(3)
前記粒状肥料と前記被膜との質量比が1:0.1以上1:0.3以下である、上記(1)または(2)に記載の被覆粒状肥料。
(4)
前記被膜における前記無機繊維の含有量が0.1質量%以上30質量%以下である、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
(5)
前記被膜は、前記植物硬化油を含む第1層と、前記植物硬化油および前記無機繊維を含む第2層とを有する、上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
(6)
前記第2層における前記植物硬化油の質量は、前記第1層における前記植物硬化油の質量以下である、上記(5)に記載の被覆粒状肥料。
(7)
前記第2層において、前記植物硬化油の含有量が70質量%以上99質量%以下であり、前記無機繊維の含有量が1質量%以上30質量%以下である、上記(5)または(6)に記載の被覆粒状肥料。
(8)
前記第2層が前記第1層よりも外側に配されている、上記(5)乃至(7)のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
(9)
前記第2層が前記被膜の最外層である、上記(5)乃至(8)のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
(10)
前記無機繊維のアスペクト比が5以上12以下である、上記(1)乃至(9)のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
(11)
前記無機繊維が前記炭素繊維、前記酸化チタン繊維、または前記ハロイサイト繊維である、上記(1)乃至(10)のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
(12)
前記無機繊維が前記ウォラストナイト繊維である、上記(1)乃至(10)のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
(13)
前記ウォラストナイト繊維の繊維長が15μm以上200μm以下である、上記(12)に記載の被覆粒状肥料。
(14)
前記ウォラストナイト繊維の粒径が5μm以上60μm以下である、上記(12)(または(13)に記載の被覆粒状肥料。
(15)
前記植物硬化油が、ひまし硬化油、菜種硬化油、および大豆硬化油からなる群から選ばれる少なくとも1種である、上記(1)乃至(14)のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
(16)
前記植物硬化油の融点が60℃以上100℃以下である、上記(1)乃至(15)のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
【0009】
また、本発明に係る被覆粒状肥料の製造方法は、以下のとおりのものである。
(17)
粒状肥料に加熱溶融した植物硬化油を添加する工程と、
前記粒状肥料に植物硬化油および無機繊維を含む被覆用組成物を添加する工程を含み、
前記無機繊維が、ウォラストナイト繊維、酸化チタン繊維、炭素繊維、およびハロイサイト繊維からなる群から選択される少なくとも1種である、被覆粒状肥料の製造方法。
(18)
前記被覆用組成物において、前記無機繊維が前記植物硬化油に分散している、上記(17)に記載の被覆粒状肥料の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、分解性を有するワックスを含む被膜を有し、かつ、側条施肥機などの散布機を用いて散布した場合でも、肥料成分の溶出の早期化を抑制できる被覆粒状肥料および、その製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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