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公開番号
2025084374
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198231
出願日
2023-11-22
発明の名称
冷却被服
出願人
株式会社リブレ
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
A41D
13/005 20060101AFI20250527BHJP(衣類)
要約
【課題】冷却被服の嵩張りによって冷却被服の着用者に不快感を与えずに、着用者の身体を均一的に冷却するとともに冷却効率が良い冷却被服を提供する。
【解決手段】冷却物質Mを出し入れ自在に収納可能な収納部31と、収納部31に貯留された冷却流体を導くための冷却流体経路21とを被服本体12に備えた冷却被服11において、収納部31に貯留された冷却流体を吸入する吸入部43と、冷却流体経路21に向けて冷却流体を吐出する吐出部44とを備えたポンプ41を備え、冷却流体経路21と収納部31は、着用者と接触する表面16Aと、表面16Aの反対側になる裏面16Bとを有する内側シート材16と、内側シート材16に接着する外側シート材17とによって形成され、冷却流体経路21は、吐出部44から吐出された冷却流体を冷却流体経路21に流出させるための第2流出部24を備え、ポンプ41は、第2流出部24から流出した冷却流体を第1分岐経路22と第2分岐経路23とに分岐させ、冷却流体経路21から収納部31に還流させる。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
凝固可能な物性の冷却物質を出し入れ自在に収納可能な収納部と、前記収納部に貯留された冷却流体を導くための冷却流体経路とを被服本体に備えた冷却被服において、
前記収納部に貯留された冷却流体を吸入する吸入部と、前記冷却流体経路に向けて冷却流体を吐出する吐出部とを備えたポンプと備え、
前記冷却流体経路と前記収納部とは、
前記冷却被服の着用者と接触する表面と、前記表面の反対側になる裏面とを有する内側シート材と、前記内側シート材と接着する外側シート材とによって形成され、
前記冷却流体経路は、
前記吐出部から吐出された冷却流体を前記冷却流体経路に流出させるための流出部を備え、
前記ポンプは、
前記流出部から流出した冷却流体を、第1分岐経路と、第2分岐経路とに分岐させ、前記冷却流体経路から前記収納部に還流させる冷却被服。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の冷却被服において、
前記冷却流体経路は、
肩部を介して前記被服本体の後身頃と前身頃とに連なって設けられ、
前記前身頃のうち、着用者の右側部分を右前身頃とし、着用者の左側部分を左前身頃とし、
前記流出部は、前記後身頃に備えられ、
前記第1分岐経路に分岐された冷却流体は、前記右前身頃に向かって導かれ、
前記第2分岐経路に分岐された冷却流体は、前記左前身頃に向かって導かれる冷却被服。
【請求項3】
請求項2に記載の冷却被服において、
前記収納部は、前記後身頃に備えられ、
前記ポンプは、
前記右前身頃に向かって導かれた冷却流体を前記収納部に還流させ、
前記左前身頃に向かって導かれた冷却流体を前記収納部に還流させる冷却被服。
【請求項4】
請求項2に記載の冷却被服において、
前記冷却流体経路に、前記右前身頃に向かって導かれた冷却流体を前記収納部に還流させるための第1還流経路と、前記左前身頃に向かって導かれた冷却流体を前記収納部に還流させるための第2還流経路とを備え、
前記第1還流経路と前記第2還流経路とは、前記収納部に収納されている前記冷却物質よりも上流側に配置されている冷却被服。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷却被服において、
前記内側シート材の前記表面に起毛加工が施されている冷却被服。
【請求項6】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷却被服において、
前記収納部を開閉するためのファスナは、前記内側シート材の前記表面側に配置されている冷却被服。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者の身体を冷やす冷却被服に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
人にとって不快な猛暑日は近年、年間を通じて数多くあり、このような猛暑日には、熱中症の防止策として、小まめな水分補給をはじめ、適度な冷房装置の使用が、奨励されている。しかしながら、冷房装置の設備がない、または冷房の効きが十分でない等の理由により、猛暑下の屋外で働く作業者や、屋内の蒸し暑い環境下で働く作業者、炎天下でレクリエーションやスポーツ、観戦等を行っている人は、冷房装置で涼を取ることはできない。そこで、避暑を求める人向けに、冷却機能を備えた被服が普及し、近年では、冷水を循環させる冷却流体経路を被服本体に装着した冷却被服も開発されている。その一例が、特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1では、ポンプによる送出で、チューブ一端側から収納部に流入した冷却流体を、ペットボトルに接触させ、ペットボトルの外面を滑落しながら垂れ落ちる過程で冷却したこの冷却流体を、冷却被服の内面側の全面にわたって蛇行状に這い回されたチューブを流通させた後に、チューブ他端側に戻す流れにより、チューブを流通する冷却流体経路を構成した冷却被服について開示されている。また、特許文献1では、ポンプによる送出によって、収納部に貯留されていた冷却流体を冷却被服の内面側の全面にわたって蛇行状に這い回された一本のチューブを流通させていくことで、冷却被服を着用している着用者の身体を冷やすことができることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-11483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術には、下記の問題がある。
1つ目の問題は、特許文献1に開示されている冷却被服では、内面側の全面にわたって蛇行状に這い回されているチューブの太さによっては、冷却被服に厚みが出てしまい(すなわち、嵩張ってしまい)、冷却被服の着用者に不快感を与えることである。2つ目の問題は、特許文献1に開示されている冷却被服では、ポンプによる送出によって、収納部に貯留されていた冷却流体が冷却被服の内面側の全面にわたって蛇行状に這い回されている1本のチューブを分岐することなく、一方向に流通されるものとなっているため、蛇行状に這い回されたチューブへの流通を開始したときの冷却流体の温度と、そのチューブを経て収納部に戻るときの冷却流体の温度に大きな差が生まれてしまい、冷却被服の着用者の身体を均一的に冷却することが困難であるとともに冷却効率が悪いことである。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、冷却被服の嵩張りによって冷却被服の着用者に不快感を与えずに、着用者の身体を均一的に冷却するとともに冷却効率が良い冷却被服を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る冷却被服は、以下の構成を有する。
(1)凝固可能な物性の冷却物質を出し入れ自在に収納可能な収納部と、前記収納部に貯留された冷却流体を導くための冷却流体経路とを被服本体に備えた冷却被服において、前記収納部に貯留された冷却流体を吸入する吸入部と、前記冷却流体経路に向けて冷却流体を吐出する吐出部とを備えたポンプと備え、前記冷却流体経路と前記収納部とは、前記冷却被服の着用者と接触する表面と、前記表面の反対側になる裏面とを有する内側シート材と、前記内側シート材と接着する外側シート材とによって形成され、前記冷却流体経路は、前記吐出部から吐出された冷却流体を前記冷却流体経路に流出させるための流出部を備え、前記ポンプは、前記流出部から流出した冷却流体を、第1分岐経路と、第2分岐経路とに分岐させ、前記冷却流体経路から前記収納部に還流させる。
(2)(1)に記載の冷却被服において、前記冷却流体経路は、肩部を介して前記被服本体の後身頃と前身頃とに連なって設けられ、前記前身頃のうち、着用者の右側部分を右前身頃とし、着用者の左側部分を左前身頃とし、前記流出部は、前記後身頃に備えられ、前記第1分岐経路に分岐された冷却流体は、前記右前身頃に向かって導かれ、前記第2分岐経路に分岐された冷却流体は、前記左前身頃に向かって導かれるとすると良い。
(3)(2)に記載の冷却被服において、前記収納部は、前記後身頃に備えられ、前記ポンプは、前記右前身頃に向かって導かれた冷却流体を前記収納部に還流させ、前記左前身頃に向かって導かれた冷却流体を前記収納部に還流させると良い。
(4)(2)または(3)に記載の冷却被服において、前記冷却流体経路に、前記右前身頃に向かって導かれた冷却流体を前記収納部に還流させるための第1還流経路と、前記左前身頃に向かって導かれた冷却流体を前記収納部に還流させるための第2還流経路とを備え、前記第1還流経路と前記第2還流経路とは、前記収納部に収納されている前記冷却物質よりも上流側に配置されていると良い。
(5)(1)から(4)のいずれかに記載の冷却被服において、前記内側シート材の前記表面に起毛加工が施されていると良い。
(6)(1)から(5)のいずれかに記載の冷却被服において、前記収納部を開閉するためのファスナは、前記内側シート材の前記表面側に配置されていると良い。
【発明の効果】
【0008】
上記構成を有する本発明に係る冷却被服の作用・効果について説明する。
【0009】
(1)本発明が備える特徴により、収納部に収納された凝固可能な物性の冷却物質に接触した冷却流体は、ポンプの作動により、吸入部から吸入され、吐出部によって冷却流体経路に向けて吐出されると、流出部から流出されて冷却流体経路によって導かれる。また、冷却流体経路と収納部とは、被服の着用者と接触する表面と、その表面の反対側になる裏面とを有する内側シート材及びその内側シート材と接着する外側シート材という薄い材料で形成されている。また、ポンプの作動によって、吐出部から吐出された冷却流体は、第1分岐経路と、第2分岐経路とに分岐されても、冷却流体経路から収納部へと戻される。
【0010】
この特徴により、被服本体に設けられた冷却流体経路と収納部とが内側シート材と外側シート材によって形成されているため、冷却被服に厚みが出てしまう(すなわち、嵩張ってしまう)ことにはならず、冷却被服の厚みによって着用している着用者に不快感を与えることにはならない。また、ポンプの作動により、吐出部から吐出されて流出部から流出された冷却流体が第1分岐経路と、第2分岐経路とに分岐されて冷却流体経路を流通されていくことになるため、流出部から冷却流体経路に流出されるときの温度と冷却流体経路から収納部に還流されるときの冷却流体の温度の差を小さくすることができる。これにより、冷却被服の着用者の身体を均一的に冷却することができるとともに、冷却効率が良い冷却被服を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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