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公開番号
2025084915
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2025032188,2020149847
出願日
2025-02-28,2020-09-07
発明の名称
光学積層体およびこれを含む楕円偏光板
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250527BHJP(光学)
要約
【課題】屈曲した際に歪みを生じ難く、高い屈曲性および斜め反射率において優れる、フレキシブルディスプレイに好適な光学積層体を提供する。
【解決手段】位相差フィルム1と偏光子3と透明保護フィルム5とをこの順に含む光学積層体100であって、前記位相差フィルムが、100g/m
2
/24時間以上の透湿度を有する基材フィルム11と、該基材フィルム上に形成された、厚みが0.5μm以上3μm以下であり、かつ、下記式(1)および(2):
Re(450)/Re(550)≦1.00(1)
1.00≦Re(650)/Re(550)(2)
を単層で満たす液晶硬化膜と、を含んでなり、前記透明保護フィルムが、90%以上の全光線透過率、および、30%以下の380nm透過率を有し、前記位相差フィルムと前記偏光子と前記透明保護フィルムとが接着剤層2,4を介して隣接してなる、光学積層体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
位相差フィルムと偏光子と透明保護フィルムとをこの順に含む光学積層体であって、
前記位相差フィルムが、100g/m
2
/24時間以上の透湿度を有する基材フィルムと、該基材フィルム上に形成された、厚みが0.5μm以上3μm以下であり、かつ、下記式(1)および(2):
Re(450)/Re(550)≦1.00 (1)
1.00≦Re(650)/Re(550) (2)
〔式中、Re(λ)は波長λにおける面内位相差値を示す〕
を単層で満たす液晶硬化膜と、を含んでなり、
前記偏光子が、二色性色素を含むポリビニルアルコール系樹脂フィルムから構成され、
前記透明保護フィルムが、90%以上の全光線透過率、および、30%以下の380nm透過率を有し、
前記位相差フィルムと前記偏光子と前記透明保護フィルムとが接着剤層を介して隣接してなる、光学積層体。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記基材フィルムは、全光線透過率が90%以上であり、かつ、550nmの光に対する厚み方向の位相差値Rth(550)の絶対値が5nm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記位相差フィルムは、基材フィルムと液晶硬化膜との間に厚み10nm以上1000nm以下の光配向膜を有する、請求項1または2に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記液晶硬化膜は、波長300~400nmの間に少なくとも1つの極大吸収を有する少なくとも1種の化合物を硬化した膜である、請求項1~3のいずれかに記載の光学積層体。
【請求項5】
前記液晶硬化膜は下記式(3):
100nm≦Re(550)≦170nm (3)
〔式中、Re(λ)は波長λにおける面内位相差値を示す〕
を満たす、請求項1~4のいずれかに記載の光学積層体。
【請求項6】
前記透明保護フィルムは100g/m
2
/24時間以上の透湿度を有する、請求項1~5のいずれかに記載の光学積層体。
【請求項7】
前記接着剤層は乾燥固化型接着剤から形成される層である、請求項1~6のいずれかに記載の光学積層体。
【請求項8】
前記乾燥固化型接着剤はポリビニルアルコールを含む、請求項7に記載の光学積層体。
【請求項9】
位相差フィルムは、位相差フィルムと偏光子とを貼合する接着剤層と前記液晶硬化膜側で接する、請求項1~8のいずれかに記載の光学積層体。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の光学積層体を巻き取ってなる光学積層体ロール。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体、前記光学積層体のロール、並びに、前記光学積層体を含む楕円偏光板および有機EL表示装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
楕円偏光板は、偏光板と位相差板とが積層された光学部材であり、例えば、有機EL画像表示装置等の平面状態で画像を表示する装置において、該装置を構成する電極での光反射を防止するために用いられている。この楕円偏光板を構成する位相差板としては、一般にいわゆるλ/4板が用いられる。そのような位相差板として、基材上に重合性液晶化合物を塗布し、硬化させることにより作製される液晶硬化膜を用いた位相差板が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-207765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ディスプレイのフレキシブル化に対する要求があり、薄型化するとともに高い屈曲性を有する楕円偏光板が必要とされている。引用文献1に記載されるような重合性液晶化合物を硬化させて得られる位相差膜は薄型化を実現する観点からは、フレキシブルディスプレイに好適であり、このような液晶硬化膜から形成される位相差板(膜)を偏光板に感圧式粘着剤を介して転写することにより楕円偏光板(膜)を作製することができる。
しかしながら、本発明者等は、感圧式粘着剤を用いて液晶硬化膜から形成される位相差板を転写させると、これにより形成される楕円偏光板を屈曲した際に屈曲点において歪みが発生しやすく、これに起因してスジ状の欠陥や斜め方向からの光反射率(斜め反射率)の上昇が生じ得ることを見出した。
【0005】
本発明は、屈曲した際に歪みを生じ難く、高い屈曲性および斜め反射率において優れる光学積層体、特に、フレキシブルディスプレイに好適な光学積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の態様を包含する。
[1]位相差フィルムと偏光子と透明保護フィルムとをこの順に含む光学積層体であって、
前記位相差フィルムが、100g/m
2
/24時間以上の透湿度を有する基材フィルムと、該基材フィルム上に形成された、厚みが0.5μm以上3μm以下であり、かつ、下記式(1)および(2):
Re(450)/Re(550)≦1.00 (1)
1.00≦Re(650)/Re(550) (2)
〔式中、Re(λ)は波長λにおける面内位相差値を示す〕
を単層で満たす液晶硬化膜と、を含んでなり、
前記偏光子が、二色性色素を含むポリビニルアルコール系樹脂フィルムから構成され、
前記透明保護フィルムが、90%以上の全光線透過率、および、30%以下の380nm透過率を有し、
前記位相差フィルムと前記偏光子と前記透明保護フィルムとが接着剤層を介して隣接してなる、光学積層体。
[2]前記基材フィルムは、全光線透過率が90%以上であり、かつ、550nmの光に対する厚み方向の位相差値Rth(550)の絶対値が5nm以下である、前記[1]に記載の光学積層体。
[3]前記位相差フィルムは、基材フィルムと液晶硬化膜との間に厚み10nm以上1000nm以下の光配向膜を有する、前記[1]または[2]に記載の光学積層体。
[4]前記液晶硬化膜は、波長300~400nmの間に少なくとも1つの極大吸収を有する少なくとも1種の化合物を硬化した膜である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の光学積層体。
[5]前記液晶硬化膜は下記式(3):
100nm≦Re(550)≦170nm (3)
〔式中、Re(λ)は波長λにおける面内位相差値を示す〕
を満たす、前記[1]~[4]のいずれかに記載の光学積層体。
[6]前記透明保護フィルムは100g/m
2
/24時間以上の透湿度を有する、前記[1]~[5]のいずれかに記載の光学積層体。
[7]前記接着剤層は乾燥固化型接着剤から形成される層である、前記[1]~[6]のいずれかに記載の光学積層体。
[8]前記乾燥固化型接着剤はポリビニルアルコールを含む、前記[7]に記載の光学積層体。
[9]位相差フィルムは、位相差フィルムと偏光子とを貼合する接着剤層と前記液晶硬化膜側で接する、前記[1]~[8]のいずれかに記載の光学積層体。
[10]前記[1]~[9]のいずれかに記載の光学積層体を巻き取ってなる光学積層体ロール。
[11]前記[1]~[9]のいずれかに記載の光学積層体を含む楕円偏光板。
[12]前記[11]に記載の楕円偏光板を含む、有機EL表示装置。
[13]前記[11]に記載の楕円偏光板を含む、フレキシブル画像表示装置。
[14]ウインドウとタッチセンサとをさらに含む、前記[13]に記載のフレキシブル画像表示装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、屈曲した際に歪みを生じ難く、高い屈曲性および斜め反射率において優れる光学積層体、特に、フレキシブルディスプレイに好適な光学積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の光学積層体の層構成の一例を示す概略断面図である。
本発明の光学積層体の層構成の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で種々の変更をすることができる。
【0010】
本発明の光学積層体は、位相差フィルムと偏光子と透明保護フィルムとをこの順に含み、位相差フィルムと偏光子と透明保護フィルムとが、それぞれ、接着剤層を介して隣接してなる。
(【0011】以降は省略されています)
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