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公開番号2025085172
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198855
出願日2023-11-24
発明の名称電気接続箱
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H02G 3/14 20060101AFI20250529BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】端子部の露出を安定して抑制することができる、電気接続箱を開示する。
【解決手段】電気接続箱10が、ケース14と、ケース14の開口部16から露出して外部の導電部材12が接続される端子部18と、ケース14に回動自在に保持されて開口部16を覆う保護カバー20と、保護カバー20に設けられた係合突起22と、ケース14に設けられた係合壁部24と、を備え、保護カバー20は、初期状態で開口部16から離隔して開口部16を露出させる開位置Oに配置され、保護カバー20は、開位置Oから開口部16に重ね合わされて開口部16を覆う閉位置Cへの回動が、係合突起22が弾性変形して係合壁部24を乗り越えることで許容され、係合壁部24を乗り越えて弾性復帰した係合突起22の係合壁部24への当接により、保護カバー20の開位置O側への回動領域Rが、保護カバー20の自重による閉位置Cへの回動が生じる範囲に制限される。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
ケースと、
前記ケースの開口部から露出して外部の導電部材が接続される端子部と、
前記ケースに回動自在に保持されて前記開口部を覆う保護カバーと、
前記ケースと前記保護カバーの一方に設けられた係合突起と、
前記ケースと前記保護カバーの他方に設けられた係合壁部と、を備え、
前記保護カバーは、初期状態で前記開口部から離隔して前記開口部を露出させる開位置に配置され、
前記保護カバーは、前記開位置から前記開口部に重ね合わされて前記開口部を覆う閉位置への回動が、前記係合突起が弾性変形して前記係合壁部を乗り越えることで許容され、
前記係合壁部を乗り越えて弾性復帰した前記係合突起の前記係合壁部への当接により、前記保護カバーの前記開位置側への回動領域が、前記保護カバーの自重による前記閉位置への回動が生じる範囲に制限される、電気接続箱。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記保護カバーの回動軸が、前記ケースに設けられた軸受部に保持されており、前記回動軸と前記軸受部の間に隙間が設けられている、請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記保護カバーが前記閉位置に配置された状態では、前記開口部の周壁上面に前記保護カバーが当接している、請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
【請求項4】
前記係合突起が前記係合壁部を乗り越えて弾性復帰した後の前記保護カバーの前記回動領域における回動軸を中心とした際の最大中心角Xは、前記保護カバーの前記閉位置を0°とした場合、前記保護カバーの前記回動軸回りで75°≦X<90°の範囲に設定されている、請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
【請求項5】
前記保護カバーを前記閉位置に着脱自在に保持する第1ロック機構を有している、請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
【請求項6】
前記保護カバーを前記開位置に着脱自在に保持する第2ロック機構を有している、請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気接続箱に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に搭載される電気接続箱であって、ケースの開口部に露出する外部の導電部材が接続される端子部と、端子部を覆う保護カバーを備えた電気接続箱が開示されている。車両メンテナンス時には、電気接続箱のケース外に露出する端子部が活電部となり得る場合があるため、端子部を覆う保護カバーを備えることで、作業時の安全性を確保することができる。しかも、特許文献1の電気接続箱では、保護カバーが薄肉の樹脂からなるヒンジを介してケース側に保持されており、ヒンジの弾性復元力により蓋部が端子部を覆う方向に付勢されている。これにより、端子部が大きく露出することが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-71368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1に開示の電気接続箱では、保護カバーをケースに連結するヒンジが薄肉の樹脂で構成されていることから、低温環境においてヒンジが脆弱化して破損してしまい、保護カバーで端子部を覆うことができなくなる可能性が考えられる。
【0005】
そこで、端子部の露出を安定して抑制することができる、電気接続箱を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電気接続箱は、ケースと、前記ケースの開口部から露出して外部の導電部材が接続される端子部と、前記ケースに回動自在に保持されて前記開口部を覆う保護カバーと、前記ケースと前記保護カバーの一方に設けられた係合突起と、前記ケースと前記保護カバーの他方に設けられた係合壁部と、を備え、前記保護カバーは、初期状態で前記開口部から離隔して前記開口部を露出させる開位置に配置され、前記保護カバーは、前記開位置から前記開口部に重ね合わされて前記開口部を覆う閉位置への回動が、前記係合突起が弾性変形して前記係合壁部を乗り越えることで許容され、前記係合壁部を乗り越えて弾性復帰した前記係合突起の前記係合壁部への当接により、前記保護カバーの前記開位置側への回動領域が、前記保護カバーの自重による前記閉位置への回動が生じる範囲に制限される、ものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示の電気接続箱によれば、端子部の露出を安定して抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に係る電気接続箱において保護カバーが閉位置にある状態を示す斜視図である。
図2は、図1に示された電気接続箱における平面図である。
図3は、図2におけるIII-III断面図である。
図4は、図1に示された電気接続箱における斜視図であって、初期状態において保護カバーが開位置にある状態を示す図である。
図5は、図4に示された電気接続箱における別方向からの斜視図である。
図6は、図4に示された電気接続箱における平面図である。
図7は、図6におけるVII-VII断面図である。
図8は、図4に示された電気接続箱における端子部に対して外部の導電部材が接続された状態を示す斜視図である。
図9は、図8に示された電気接続箱において保護カバーにおける開位置から閉位置への回動途中の状態を示す斜視図であって、係合壁部により係合突起が弾性変形させられた状態を示す図である。
図10は、図9に示された電気接続箱における正面図である。
図11は、図1に示された電気接続箱において閉位置にある保護カバーを開位置側へ回動させた状態を示す斜視図である。
図12は、図11に示された電気接続箱における縦断面図であって、図3に対応する図である。
図13は、実施形態2に係る電気接続箱において保護カバーが開位置にある状態を示す斜視図である。
図14は、図13に示された電気接続箱において保護カバーが閉位置にある状態を示す斜視図である。
図15は、図14におけるXV-XV断面の要部を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電気接続箱は、
(1)ケースと、前記ケースの開口部から露出して外部の導電部材が接続される端子部と、前記ケースに回動自在に保持されて前記開口部を覆う保護カバーと、前記ケースと前記保護カバーの一方に設けられた係合突起と、前記ケースと前記保護カバーの他方に設けられた係合壁部と、を備え、前記保護カバーは、初期状態で前記開口部から離隔して前記開口部を露出させる開位置に配置され、前記保護カバーは、前記開位置から前記開口部に重ね合わされて前記開口部を覆う閉位置への回動が、前記係合突起が弾性変形して前記係合壁部を乗り越えることで許容され、前記係合壁部を乗り越えて弾性復帰した前記係合突起の前記係合壁部への当接により、前記保護カバーの前記開位置側への回動領域が、前記保護カバーの自重による前記閉位置への回動が生じる範囲に制限される、ものである。
【0010】
本態様の電気接続箱によれば、端子部が露出するケースの開口部を覆う保護カバーが、初期状態で開口部を露出させる開位置に配置されていることから、車両への組み付け時において、端子部へワイヤハーネス等の外部の導電部材を接続させる作業を広い作業スペースを確保して容易に行うことができる。そして、外部の導電部材の端子部への接続作業が完了した際には、保護カバーを、開口部を覆う閉位置に向かって回動させることでケースと保護カバーの一方に設けられた係合突起が弾性変形して他方に設けられた係合壁部を乗り越えることができ、開口部を保護カバーで覆うことができる。そして、その後の車両メンテナンス時等において、保護カバーを開ける際には、係合壁部を乗り越えて弾性復帰した係合突起の係合壁部への当接により、保護カバーの開位置側への回動領域が、保護カバーの自重による閉位置への回動が生じる範囲に制限される。これにより、メンテナンス等の作業のために、開位置側に回動された保護カバーは、作業後には、必ず保護カバーの自重により閉位置に向かって回動されるため、保護カバーの閉め忘れが確実に防止される。しかも、保護カバーの開位置側への回動領域の制限は、ケースと保護カバーの一方と他方に設けられた係合突起と係合壁部によって実現され、この制限された回動領域内では、保護カバーの自重による閉位置への回動が生じることから、薄肉の樹脂からなるヒンジを用いて保護カバーを閉位置側に付勢していた従来構造に比して、耐久性も向上されている。それゆえ、端子部の露出を安定して抑制することができる、電気接続箱を提供することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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