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公開番号
2025086287
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-06
出願番号
2023200258
出願日
2023-11-27
発明の名称
高炉の炉況判断方法、高炉の炉況判断装置、及び高炉の炉況判断方法のプログラム
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C21B
7/24 20060101AFI20250530BHJP(鉄冶金)
要約
【課題】 炉況が不安定であるか否かを判断する。
【解決手段】 高炉の炉況判断方法では、高炉の計算出銑量を所定周期で算出する。そして、計算出銑量を算出するたびに、現在までの所定期間内で算出された複数の計算出銑量に基づいて、計算出銑量の変動係数を算出する。単位時間当たりの変動係数の増加量が予め定めた閾値以上であるとき、炉況が不安定であると判断する。閾値としては、所定期間内における増加量の標準偏差のN倍(Nは正の整数)とすることができる。ここで、整数Nを2とすることができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
高炉の計算出銑量を所定周期で算出し、
計算出銑量を算出するたびに、現在までの所定期間内で算出された複数の計算出銑量に基づいて、計算出銑量の変動係数を算出し、
単位時間当たりの前記変動係数の増加量が予め定めた閾値以上であるとき、炉況が不安定であると判断することを特徴とする高炉の炉況判断方法。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記閾値は、所定期間内における前記増加量の標準偏差のN倍(Nは正の整数)であることを特徴とする請求項1に記載の高炉の炉況判断方法。
【請求項3】
前記整数Nは2であることを特徴とする請求項2に記載の高炉の炉況判断方法。
【請求項4】
前記変動係数の算出に用いられる前記所定期間は、高炉の休風期間を含まないことを特徴とする請求項1に記載の高炉の炉況判断方法。
【請求項5】
前記変動係数の算出に用いられる前記所定期間は、前記休風期間に加えて、休風に向けた操業を行う休風前時間帯及び、休風から高炉を立ち上げる操業を行う休風後時間帯のうちの少なくとも一方を含まないことを特徴とする請求項4に記載の高炉の炉況判断方法。
【請求項6】
高炉の計算出銑量を所定周期で算出する計算出銑量算出部と、
計算出銑量を算出するたびに、現在までの所定期間内で算出された複数の計算出銑量に基づいて、計算出銑量の変動係数を算出する変動係数算出部と、
単位時間当たりの前記変動係数の増加量が予め定めた閾値以上であるとき、炉況が不安定であると判断する炉況判断部と、
を有することを特徴とする高炉の炉況判断装置。
【請求項7】
コンピュータに下記工程を実行させるプログラムであって、
高炉の計算出銑量を所定周期で算出する工程と、
計算出銑量を算出するたびに、現在までの所定期間内で算出された複数の計算出銑量に基づいて、計算出銑量の変動係数を算出する工程と、
単位時間当たりの前記変動係数の増加量が予め定めた閾値以上であるとき、炉況が不安定であると判断する工程と、
を有することを特徴とする高炉の炉況判断方法のプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高炉内の炉況が不安定であるか否かを判断する炉況判断方法、炉況判断装置、及び炉況判断方法のプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、高炉の計算出銑量を算出し、計算出銑量と出銑量目標範囲に基づいて出銑量調整アクション量を決定している。ここで、計算出銑量は、高炉炉頂から装入される物質バランスや炉頂ガス成分から計算される推定の出銑量である。また、出銑量の調整として、送風羽口からの熱風の送風量、又は送風羽口から送風する熱風の酸素富化量を調整している。
【0003】
特許文献2では、高炉内に管理上の最小単位の装入物を装入する毎に、装入物の原料種別と重量に基づいて計算溶銑生成量を算出している。高炉内に存在する装入物について、理論体積値及び実績体積値の差が負である場合、計算溶銑生成量を総和して理論出銑量を算出し、理論体積値及び実績体積値の差が正である場合、理論出銑量を0としている。そして、理論出銑量及び実績出銑量の差を残銑量として算出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-048698号公報
特開2002-302709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、出銑量調整アクション量を決定するために計算出銑量に着目しており、特許文献2では、残銑量を算出するために理論出銑量(計算溶銑生成量)に着目している。一方、本発明者によれば、計算出銑量に着目することにより、高炉の炉況が不安定であるか否かを判断できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願第1の発明である高炉の炉況判断方法では、高炉の計算出銑量を所定周期で算出する。そして、計算出銑量を算出するたびに、現在までの所定期間内で算出された複数の計算出銑量に基づいて、計算出銑量の変動係数を算出する。単位時間当たりの変動係数の増加量が予め定めた閾値以上であるとき、炉況が不安定であると判断する。
【0007】
閾値としては、所定期間内における増加量の標準偏差のN倍(Nは正の整数)とすることができる。ここで、整数Nを2とすることができる。
【0008】
変動係数の算出に用いられる所定期間としては、高炉の休風期間を含まないようにすることができる。また、休風期間に加えて、休風に向けた操業を行う休風前時間帯及び、休風から高炉を立ち上げる操業を行う休風後時間帯のうちの少なくとも一方を含まないようにすることができる。
【0009】
本願第2の発明である高炉の炉況判断装置は、計算出銑量算出部と、変動係数算出部と、炉況判断部とを有する。計算出銑量算出部は、高炉の計算出銑量を所定周期で算出する。変動係数算出部は、計算出銑量を算出するたびに、現在までの所定期間内で算出された複数の計算出銑量に基づいて、計算出銑量の変動係数を算出する。炉況判断部は、単位時間当たりの変動係数の増加量が予め定めた閾値以上であるとき、炉況が不安定であると判断する。
【0010】
本願第3の発明である高炉の炉況判断方法のプログラムは、コンピュータに下記工程を実行させるプログラムである。第1の工程では、高炉の計算出銑量を所定周期で算出する。第2の工程では、計算出銑量を算出するたびに、現在までの所定期間内で算出された複数の計算出銑量に基づいて、計算出銑量の変動係数を算出する。第3の工程では、単位時間当たりの変動係数の増加量が予め定めた閾値以上であるとき、炉況が不安定であると判断する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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