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公開番号
2025086785
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-09
出願番号
2023201070
出願日
2023-11-28
発明の名称
金型の浸食予測方法
出願人
リョービ株式会社
代理人
弁理士法人海田国際特許事務所
主分類
B22D
17/32 20060101AFI20250602BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】金型の浸食予測を精度良く行う。
【解決手段】金型の浸食予測方法は、溶湯(2)が充填されるキャビティ(1a)を構成する金型(1)の浸食予測方法であって、キャビティ(1a)内で所定の現象が生じる領域を特定する領域特定工程(ステップS1)と、当該領域特定工程(ステップS1)により得られた結果に基づき、金型(1)において浸食が発生しやすい領域を判定する領域判定工程(ステップS2)と、を実行するものである。そして、領域特定工程(ステップS1)は、溶湯(2)の充填中において、キャビティ(1a)内における溶湯圧力の変動が大きくなる領域(R11)を特定する第1ステップ(ステップS11)を有することを特徴としている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
溶湯が充填されるキャビティを構成する金型の浸食予測方法であって、
前記キャビティ内で所定の現象が生じる領域を特定する領域特定工程と、
前記領域特定工程により得られた結果に基づき、金型において浸食が発生しやすい領域を判定する領域判定工程と、
を実行するものであり、
前記領域特定工程は、前記溶湯の充填中において、前記キャビティ内における溶湯圧力の変動が大きくなる領域を特定する第1ステップを有することを特徴とする金型の浸食予測方法。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の金型の浸食予測方法であって、
前記領域特定工程は、前記溶湯の充填中において、前記キャビティ内における空気巻き込み量が大きくなる領域を特定する第2ステップを含むことを特徴とする金型の浸食予測方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の金型の浸食予測方法であって、
前記領域特定工程は、前記キャビティ内において、前記溶湯の充填遅れが発生する領域を特定する第3ステップを含むことを特徴とする金型の浸食予測方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の金型の浸食予測方法であって、
前記領域特定工程は、前記キャビティ内において、前記溶湯の流速が大きくなる領域を特定する第4ステップを含むことを特徴とする金型の浸食予測方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型の浸食予測方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
開閉可能な一対の金型に形成されたキャビティ内に溶湯を充填し、当該溶湯を冷却硬化させることでダイカスト品を得るダイカスト法が公知である。この種のダイカスト法では、高温の溶湯を繰り返しキャビティに充填するため、鋳造ショット数を重ねるうちにキャビティを形成する金型に浸食が発生する。これにより、当該金型から鋳造されるダイカスト品に浸食された金型の形状が転写され、ダイカスト品の寸法等が要求値を満たさなくなるといった不具合が生じる。そこで、操業に伴う異常発生を事前に予測することが試みられてきた。
【0003】
例えば、下記特許文献1では、ダイカスト品の不良発生を事前に予測するものとして、鋳造に影響を及ぼす複数の要因を選択した上で、操業の際に各要因を測定・演算し、これをあらかじめ設定した判定規準と比較することで、不良発生原因が発生しつつあるのか判断し警告するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-216919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明は、あらかじめ多くの実験を行い試行錯誤の上で判定規準を設定する必要があるだけでなく、設定した判定規準によっては、判定結果に差異が生じる可能性があり、高い精度での予測をする上で課題があった。
【0006】
本発明は、上述した従来技術に存在する課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、金型に浸食が生じる可能性が高い領域を予測するための重要度の高い要因を示し、得られた予測に基づき金型において浸食が発生しやすい箇所を判定することで、金型の浸食予測を精度良く行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0008】
本発明に係る金型の浸食予測方法は、溶湯(2)が充填されるキャビティ(1a)を構成する金型(1)の浸食予測方法であって、前記キャビティ(1a)内で所定の現象が生じる領域を特定する領域特定工程(ステップS1)と、前記領域特定工程(ステップS1)により得られた結果に基づき、金型(1)において浸食が発生しやすい領域を判定する領域判定工程(ステップS2)と、を実行するものであり、前記領域特定工程(ステップS1)は、前記溶湯(2)の充填中において、前記キャビティ(1a)内における溶湯圧力の変動が大きくなる領域(R11)を特定する第1ステップ(ステップS11)を有することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明に係る金型の浸食予測方法において、前記領域特定工程(ステップS1)は、前記溶湯(2)の充填中で、前記キャビティ(1a)内における空気巻き込み量が大きくなる領域(R12)を特定する第2ステップ(ステップS12)を含むことができる。
【0010】
また、本発明に係る金型の浸食予測方法において、前記領域特定工程(ステップS1)は、前記キャビティ(1a)内で、前記溶湯(2)の充填遅れが発生する領域(R13)を特定する第3ステップ(ステップS13)を含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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