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公開番号2025087392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023202007
出願日2023-11-29
発明の名称錠剤用酸化マグネシウム粉末及びその製造方法
出願人セトラスホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C01F 5/08 20060101AFI20250603BHJP(無機化学)
要約【課題】かさ密度が抑えられると共に、打錠時の圧縮成形性に優れた錠剤用酸化マグネシウム粉末の製造方法を提供する。
【解決手段】(1)水酸化マグネシウム及び炭酸マグネシウムを含むスラリーを調製する工程、(2)前記(1)のスラリーを乾燥させる工程、及び(3)前記(2)の乾燥物を焼成する工程を含み、前記工程(1)のスラリー中の水酸化マグネシウムと炭酸マグネシウムとの合計量に対する水酸化マグネシウムの比率が、酸化マグネシウム換算の質量比で5~70%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
錠剤用酸化マグネシウム粉末を製造する製造方法であって、
(1)水酸化マグネシウムと炭酸マグネシウムとを含むスラリーを調製する調整工程と、
(2)前記スラリーを乾燥させた乾燥物を生成する生成工程と、
(3)前記乾燥物を焼成する焼成工程と、
を含み、
前記スラリー中の前記水酸化マグネシウムと前記炭酸マグネシウムとの合計量に対する前記水酸化マグネシウムの比率が、酸化マグネシウム換算の質量比で5~75%である、製造方法。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記スラリー中の前記水酸化マグネシウムが、海水法又は苦汁法により製造された水酸化マグネシウムである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記スラリーが、前記水酸化マグネシウムを含む第1のスラリー及び前記炭酸マグネシウムを含む第2のスラリーを各々調製し、前記第1のスラリー及び前記第2のスラリーを混合・撹拌することにより調製される、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記焼成工程は、600~1000℃の温度で行われる、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の製造方法により製造される錠剤用酸化マグネシウム粉末。
【請求項6】
BET比表面積が39m

/g以下である、請求項5に記載の錠剤用酸化マグネシウム粉末。
【請求項7】
かさ密度が85mL/10g以下である、請求項5に記載の錠剤用酸化マグネシウム粉末。
【請求項8】
六角柱状の酸化マグネシウムと針状の酸化マグネシウムとを含むと共に、BET比表面積が39m

/g以下であり、かさ密度が85mL/10g以下である、錠剤用酸化マグネシウム粉末。
【請求項9】
請求項8に記載の錠剤用酸化マグネシウム粉末を含む酸化マグネシウム錠剤。
【請求項10】
硬度が30N以上である、請求項9に記載の酸化マグネシウム錠剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤用酸化マグネシウム粉末及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
酸化マグネシウムを主成分・有効成分とする錠剤は、制酸、緩下、マグネシウム補給、抗低マグネシウム血症などの各種用途に幅広く用いられている。斯かる錠剤は、酸化マグネシウム粉末に結合剤や崩壊剤等の添加剤を配合し、打錠することにより製造される。
【0003】
従来、酸化マグネシウム粉末の製造方法としては、金属マグネシウムを燃焼して酸化する方法や、マグネシウム塩を焼成して熱分解する方法が用いられる。原料として用いられるマグネシウム塩としては、水酸化マグネシウムや炭酸マグネシウムが挙げられる(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/147862号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題の一つは、かさ密度が抑えられると共に、打錠時の圧縮成形性に優れた錠剤用酸化マグネシウム粉末及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は鋭意検討の結果、水酸化マグネシウムと炭酸マグネシウムとを所定の割合で含む混合スラリーを調製し、これを乾燥して焼成することにより、かさ密度が抑えられると共に、打錠時の圧縮成形性に優れた錠剤用酸化マグネシウム粉末が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
即ち、本発明の趣旨は、例えば以下に関する。
[1]錠剤用酸化マグネシウム粉末を製造する製造方法である。上記製造方法は、調整工程と、生成工程と、焼成工程とを含む。上記調整工程は、水酸化マグネシウムと炭酸マグネシウムとを含むスラリーを調製する。上記生成工程は、上記スラリーを乾燥させた乾燥物を生成する。上記焼成工程は、上記乾燥物を焼成する。上記製造方法は、上記スラリー中の上記水酸化マグネシウムと上記炭酸マグネシウムとの合計量に対する上記水酸化マグネシウムの比率が、酸化マグネシウム換算の質量比で5~75%である。
[2][1]に記載の製造方法において、上記スラリー中の上記水酸化マグネシウムが、海水法又は苦汁法により製造された水酸化マグネシウムである。
[3][1]又は[2]に記載の製造方法において、上記スラリーは、第1のスラリー及び第2のスラリーを各々調製される。上記第1のスラリーは、上記水酸化マグネシウムを含む。上記第2のスラリーは、前記炭酸マグネシウムを含む。上記スラリーは、上記第1のスラリー及び上記第2のスラリーを混合・撹拌することにより調製される。
[4][1]~[3]の何れか一項に記載の製造方法において、上記焼成工程は、600~1000℃の温度で行われる。
[5]錠剤用酸化マグネシウム粉末である。上記錠剤用酸化マグネシウム粉末は、[1]~[4]の何れか一項に記載の製造方法により製造される。
[6][5]に記載の錠剤用酸化マグネシウム粉末は、BET比表面積が39m

/g以下である。
[7][5]又は[6]に記載の錠剤用酸化マグネシウム粉末は、かさ密度が85mL/10g以下である。
[8]錠剤用酸化マグネシウム粉末である。上記錠剤用酸化マグネシウム粉末は、六角柱状の酸化マグネシウムと針状の酸化マグネシウムとを含む。上記錠剤用酸化マグネシウム粉末は、BET比表面積が39m

/g以下である。上記錠剤用酸化マグネシウム粉末は、かさ密度が85mL/10g以下である。
[9]酸化マグネシウム錠剤である。上記酸化マグネシウム錠剤は、[5]~[8]の何れか一項に記載の錠剤用酸化マグネシウム粉末を含む。
[10][9]に記載の酸化マグネシウム錠剤において、硬度が30N以上である。
[11][9]又は[10]に記載の酸化マグネシウム錠剤において、引っ張り強度が1.3N/mm

以上である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、かさ密度が抑えられると共に、打錠時の圧縮成形性に優れた錠剤用酸化マグネシウム粉末及びその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施例3の酸化マグネシウム粉末検体を打錠して得られた錠剤の断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。写真中、炭酸マグネシウムに相当すると考えられる領域を囲み線で示す。
図2は、比較例4の酸化マグネシウム粉末検体を打錠して得られた錠剤の断面のSEM写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を具体的な実施の形態に即して詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施の形態に束縛されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、任意の形態で実施することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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