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公開番号
2025074678
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2023185665
出願日
2023-10-30
発明の名称
重水素の製造設備
出願人
岩谷産業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C01B
5/02 20060101AFI20250507BHJP(無機化学)
要約
【課題】重水の利用効率が高く、かつ、高純度の重水素を製造できる重水素の製造設備を提供すること。
【解決手段】重水を収容可能である原料タンクと、第1配管を介して原料タンクと接続される重水素発生部と、前記原料タンクから排出される気体、または、前記重水素発生部にて発生した気体を除湿するための除湿部と、を備え、前記除湿部には、前記除湿部において回収された重水を前記原料タンクに戻すための戻しラインが接続されている、重水素の製造設備である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
重水を収容可能である原料タンクと、
第1配管を介して前記原料タンクと接続される重水素発生部と、
前記原料タンクから排出される気体、または、前記重水素発生部にて発生した気体を除湿するための除湿部と、
を備え、
前記除湿部には、
前記除湿部において回収された重水を前記原料タンクに戻すための戻しラインが接続されている、
重水素の製造設備。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記除湿部が、重水分の吸着および脱着が可能な除湿装置を含む、
請求項1に記載の重水素の製造設備。
【請求項3】
重水を収容可能である原料タンクと、
第1配管を介して前記原料タンクと接続される重水素発生部と、
第2配管を介して前記重水素発生部と接続される第1の除湿部と、
前記第1の除湿部と外部とを接続する第3配管と、
第4配管を介して前記第1の除湿部と接続される重水分離部と、
を備え、
前記重水分離部と前記第2配管とを接続する第5配管と、
前記重水分離部と前記原料タンクとを接続する第6配管と、
を含む、
重水素の製造設備。
【請求項4】
前記第1の除湿部は、
重水分の吸着および脱着が可能な複数の除湿装置と、
前記第2配管と接続し、前記複数の除湿装置のうち第1の除湿装置が前記重水素発生部と接続する状態と、前記複数の除湿装置のうち第2の除湿装置が前記重水素発生部と接続する状態と、を切り換えることが可能である第1切換部と、
前記第3配管と接続し、前記複数の除湿装置のうち第1の除湿装置が外部と接続する状態と、前記複数の除湿装置のうち第2の除湿装置が外部と接続する状態と、を切り換え可能な第2切換部と、を備え、
前記第2切換部の下流から分岐して前記第2切換部に接続する第7配管を含む、
請求項3に記載の重水素の製造設備。
【請求項5】
前記第5配管の途上にポンプが備えられている、
請求項3または請求項4に記載の重水素の製造設備。
【請求項6】
前記第2配管の途上に、冷却部が備えられ、
前記冷却部は第8配管を介して前記原料タンクに接続されている、
請求項3または請求項4に記載の重水素の製造設備。
【請求項7】
重水を収容可能である原料タンクと、
第1配管を介して前記原料タンクと接続される重水素発生部と、
を備え、
前記原料タンクには前記原料タンクから気体を排出する第9配管が接続され、
前記第9配管の下流には、重水分の吸着および脱着が可能な複数の除湿装置を含む第2の除湿部が接続され、
前記第2の除湿部と前記原料タンクとを接続する第10配管を備える
重水素の製造設備。
【請求項8】
前記第2の除湿部の下流には前記第2の除湿部と外部とを接続する第11配管が接続され、
前記第2の除湿部は、
前記第9配管と接続し、前記複数の除湿装置のうち第3の除湿装置が前記原料タンクと接続する状態と、前記複数の除湿装置のうち第4の除湿装置が前記原料タンクと接続する状態と、を切り換え可能である第3切換部と、
前記第11配管と接続し、前記複数の除湿装置のうち第3の除湿装置が外部と接続する状態と、前記複数の除湿装置のうち第4の除湿装置が外部と接続する状態と、を切り換え可能な第4切換部と、を備え、
前記第11配管は、前記第4切換部の下流から分岐して前記第4切換部に接続する第12配管を含む、
請求項7に記載の重水素の製造設備。
【請求項9】
第2配管を介して前記重水素発生部と接続される第1の除湿部と、
前記第1の除湿部と外部とを接続する第3配管と、
第4配管を介して前記第1の除湿部と接続される重水分離部と、
を備え、
前記重水分離部と前記第2配管とを接続する第5配管と、
前記重水分離部と前記原料タンクとを接続する第6配管と、
を含む、
請求項7または8に記載の重水素の製造設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、重水素の製造設備に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
水の電気分解によって水素ガスを製造するための装置が知られている。例えば特許文献1には、給水タンクと、酸素ガスを発生させる陽極室および水素ガスを発生させる陰極室を備える水電気分解モジュールと、を備える装置が開示されている。特許文献1の装置は、電気分解に必要な量よりも過剰な水を水電解モジュールの陽極側に供給し、電気分解がされずに残った水と酸素ガスとを含む気液混合状態の流体を水電解モジュールから排出させるとともに、流体に含まれている水を再び水電解モジュールの陽極側に供給するように構成されている。
【0003】
特許文献2には、電解槽と除湿装置とを含む水素発生装置が開示されている。特許文献2の水素発生装置は、水素発生装置から取り出される水分を含む水素ガスを除湿装置へ供給し、除湿することにより得られる乾燥水素を製品ガスとする。特許文献2の装置は、除湿装置として吸着カラムを備える。吸着カラムの再生工程において吸着カラムから排出される水分と水素ガスとを含む湿潤な水素ガスは、再び水素ガスラインに戻される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-183556号公報
特開2020-189282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水の電気分解によって水素を製造する場合、製品である水素ガスの回収効率を上げることが望まれていた。一方で、原料である水は入手容易かつ安価であることから、電気分解装置から未反応原料として排出される水を回収する検討は進んでいなかった。しかしながら、重水の電気分解によって重水素を製造する場合、原料として用いられる重水は供給量に限りがあり高価である。このため、製品である重水素ガスの回収効率を向上させるだけでなく、原料のロスを削減し、重水を余すことなく利用することが望ましい。
【0006】
この現状に鑑み、本開示の目的の一つは、重水の利用効率が高く、かつ、高純度の重水素を製造できる重水素の製造設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる重水素の製造設備は、重水を収容可能である原料タンクと、第1配管を介して前記原料タンクと接続される重水素発生部と、前記原料タンクから排出される気体、または、前記重水素発生部にて発生した気体を除湿するための除湿部と、を備える。前記除湿部には、前記除湿部において回収された重水を前記原料タンクに戻すための戻しラインが接続されている。
【0008】
本開示にかかる重水素の製造設備は、重水を収容可能である原料タンクと、第1配管を介して原料タンクと接続される重水素発生部と、第2配管を介して前記重水素発生部と接続される第1の除湿部と、前記第1の除湿部と外部とを接続する第3配管と、第4配管を介して前記第1の除湿部と接続される重水分離部と、を備える。前記製造設備は、前記重水分離部と前記第2配管とを接続する第5配管と、前記重水分離部と前記原料タンクとを接続する第6配管と、を含む。
【0009】
本開示にかかる重水素の製造設備は、重水を収容可能である原料タンクと、第1配管を介して原料タンクと接続される重水素発生部と、を備える。前記原料タンクには前記原料タンクから気体を排出する第9配管が接続される。前記第9配管の下流には、重水分の吸着および脱着が可能な複数の除湿装置を含む第2の除湿部が接続される。前記製造設備は、前記第9配管から分岐し、前記原料タンクに接続する第10配管を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示にかかる重水素の製造設備によれば、重水の利用効率が高く、かつ、高純度の重水素を製造できる重水素の製造設備が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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