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公開番号2025087947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2022101909
出願日2022-06-24
発明の名称ヘッドアップディスプレイ装置
出願人マクセル株式会社
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類B60K 35/23 20240101AFI20250604BHJP(車両一般)
要約【課題】より好適なHUD領域を形成できる技術を提供する。本発明によれば、持続可能な開発目標の「3すべての人に健康と福祉を」に貢献する。
【解決手段】HUD装置は、映像表示装置と、映像投射部とを備える。映像投射部から反射された映像光に基づいてHUD領域が形成される。HUD領域における水平方向に対応した横方向を第1方向、垂直方向に対応した縦方向を第2方向とする。HUD領域の形成の左右方向での位置として、初期位置である第1位置と、左右位置である第2位置とを有する。所定条件を満たした場合には、映像投射部を駆動することで、HUD領域の位置を第1位置から第2位置に移動させ、第2位置のHUD領域に虚像を表示させる。
【選択図】図20
特許請求の範囲【請求項1】
映像表示装置と、
前記映像表示装置からの映像光を反射する映像投射部と、を備え、
前記映像投射部から反射された映像光に基づいて、虚像が表示可能な表示エリアであるヘッドアップディスプレイ領域が形成され、
前記ヘッドアップディスプレイ領域における水平方向に対応した横方向を第1方向、垂直方向に対応した縦方向を第2方向とした場合に、
前記ヘッドアップディスプレイ領域の形成の位置である、前記第1方向に対応する左右方向での位置として、少なくとも、初期位置である第1位置と、前記第1位置に対し左または右の位置である第2位置とを有し、
前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記第1位置から前記第2位置に移動させるための所定条件を満たした場合には、前記映像投射部を駆動することで、前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記第1位置から前記第2位置に移動させ、前記第2位置の前記ヘッドアップディスプレイ領域に前記虚像を表示させる、
ヘッドアップディスプレイ装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ヘッドアップディスプレイ装置は、コントローラを備え、
前記コントローラは、前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記第1位置から前記第2位置に移動させるための所定条件を判断する、
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ヘッドアップディスプレイ領域における水平方向に対応した横方向を第1方向、垂直方向に対応した縦方向を第2方向とした場合に、
前記映像投射部は、
前記第1方向に延在する第1回転軸と、
前記第1回転軸に設けられた第1駆動機構と、
前記第2方向に延在する第2回転軸と、
前記第2回転軸に設けられた第2駆動機構と、
を有し、
前記映像投射部を前記第2駆動機構によって前記第2回転軸の周りに回転させることで、前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記左右方向で移動させる、
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ヘッドアップディスプレイ領域における水平方向に対応した横方向を第1方向、垂直方向に対応した縦方向を第2方向とした場合に、
前記映像投射部は、
前記第2方向に延在する回転軸と、
前記回転軸に設けられた駆動機構と、
を有し、
前記映像投射部を前記駆動機構によって前記回転軸の周りに回転させることで、前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記左右方向で移動させる、
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記第2位置から前記第1位置に移動させるための条件を判断し、
前記条件を満たした場合には、前記映像投射部を前記回転軸の周りに回転させるように駆動制御することで、前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記第2位置から前記第1位置に移動させ、前記第1位置の前記ヘッドアップディスプレイ領域に前記虚像を表示させる、
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項6】
請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ヘッドアップディスプレイ領域の前記左右方向での位置として、前記第1位置と前記第2位置との間に複数の段階の位置を有し、
前記所定条件に応じて、前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記第1位置から前記第2位置までの間の指定された段階の位置に移動させる、
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項7】
請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置において、
前記所定条件は、前記ヘッドアップディスプレイ装置が搭載される車両の走行に関するナビゲーション情報または走行方向情報と、前記車両の運転者によるマニュアル操作の操作情報と、前記運転者の目線情報と、前記車両に対する対象物の検知情報またはアラート情報と、前記車両の走行車線情報または道路情報と、前記車両の自動運転情報と、のうちの少なくとも1つの情報の内容に関する条件である、
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項8】
請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記第1位置と前記第2位置との間で選択された位置に固定して設定するためのユーザ・インタフェースを提供し、
前記ユーザ・インタフェースでの設定に基づいて、前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記選択された位置に移動させ、前記選択された位置の前記ヘッドアップディスプレイ領域に前記虚像を表示させる、
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項9】
請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ヘッドアップディスプレイ領域に、対象物の位置に合わせて前記虚像を表示させるARの機能を有し、
前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記左右方向に移動させる際に、前記ヘッドアップディスプレイ領域に表示される前記虚像が前記ARの虚像である場合には、前記左右方向の移動の前後で前記ARの虚像の見た目上の位置が変化しないように、前記映像表示装置での映像の表示を調整する、
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項10】
請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ヘッドアップディスプレイ領域内の所定の位置に前記虚像を表示させる非ARの機能を有し、
前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記左右方向に移動させる際に、前記ヘッドアップディスプレイ領域に表示される前記虚像が前記非ARの虚像である場合には、前記左右方向の移動の前後で前記非ARの虚像の見た目上の位置が変化しないように、前記映像表示装置での映像の表示を調整する、
ヘッドアップディスプレイ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ヘッドアップディスプレイ装置(Head-Up Display:HUDと記載する場合がある)の技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
先行技術例としては、特開2010-70066号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1には、「単眼ヘッドアップディスプレイ(HUD)において投影する映像の投影位置が、車両の振動や運転者の姿勢の変化により一方の目(単眼)の視線上からずれることを低減し、表示される情報の視認性を高める」旨が記載されている。特許文献1には、「1つの実施の形態は、投影情報を発生する表示情報発生手段32と、表示情報発生手段により発生された表示すべき情報を運転者の視線に沿ってフロントシールド上で重ね合わせるコンバイナ11と、車両の振動を検出するために運転者の視線に入る風景を取り込む前方カメラ3と、運転者と車両の相対位置の変化を取り込むドライバーカメラ5とを有し、前方カメラとドライバーカメラにより取得した情報に基づいて、コンバイナに投影する情報の位置を変化する」旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-70066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両に搭載されるHUD装置は、実際の風景の対象物とは別に車速などの情報に対応した虚像(言い換えると非ARの虚像)を所定の位置に表示させる機能の他に、実際の風景の対象物に対し位置を合わせるようにして虚像を重畳表示する機能であるAR(Augmented Reality)機能を有するものがある。AR機能を有するHUD装置をAR-HUDと記載する場合がある。AR-HUDは、運転席の運転者の視点から見える対象物に対し、アラート情報やナビゲート情報などのARの虚像を重ね合わせて表示させることができる。これにより、AR-HUDは、運転者による安全運転を支援できる。
【0005】
より好適なARまたは非ARに対応した虚像を表示させるために、HUD装置には、より広い視野(FOV:Field of View)に対応したHUD領域が求められる。なお、HUD装置において、ウィンドシールドやコンバイナ(専用の表示板)等の透明部材の透明領域に対して虚像を表示できる領域や範囲を、HUD領域(ヘッドアップディスプレイ領域)、HUD表示領域、表示範囲、あるいは表示エリアなどと記載する場合がある。
【0006】
HUD領域に運転支援などのための虚像を表示するHUD装置は、運転者の視点(ここでは車両内の目の位置ではなく、視線の先の注視点などの点)の移動をなるべく少なくさせることが望ましい。しかしながら、一般的なHUD領域の位置およびサイズは固定的であるため、運転者の視点(視線先)は、状況に応じて、例えばHUD領域内の虚像とHUD領域外の対象物との間での移動が大きくなってしまう場合がある。
【0007】
例えば、車両が右折する際、一般的に、運転者の視線先の点は、右折先の方向へ移動してその方向を注視する。その場合、HUD領域内に表示されている虚像と、視線の移動先の注視点とで、距離の差が大きくなってしまい、望ましくない。HUD領域内に虚像を表示している時に、視線の先がHUD領域外に移動した場合、運転者はHUD領域内の虚像を良好に視認することはできない。また、右折などの状況に応じて、HUD領域外に、アラートなどのARの虚像を表示させたい対象物があったとしても、HUD領域によるFOVが限られているので、HUD領域内にそのARの虚像を表示させることはできない。
【0008】
本開示の目的は、HUD装置の技術に関して、より好適なHUD領域を形成できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のうち代表的な実施の形態は以下に示す構成を有する。実施の形態のヘッドアップディスプレイ装置は、映像表示装置と、前記映像表示装置からの映像光を反射する映像投射部と、を備え、前記映像投射部から反射された映像光に基づいて、虚像が表示可能な表示エリアであるヘッドアップディスプレイ領域が形成され、前記ヘッドアップディスプレイ領域における画面内水平方向に対応した横方向を第1方向、画面内垂直方向に対応した縦方向を第2方向とした場合に、前記ヘッドアップディスプレイ領域の形成の位置である、前記第1方向に対応する左右方向での位置として、少なくとも、初期位置である第1位置と、前記第1位置に対し左または右の位置である第2位置とを有し、前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記第1位置から前記第2位置に移動させるための所定条件を判断し、前記所定条件を満たした場合には、前記映像投射部を駆動することで、前記ヘッドアップディスプレイ領域の位置を前記第1位置から前記第2位置に移動させ、前記第2位置の前記ヘッドアップディスプレイ領域に前記虚像を表示させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示のうち代表的な実施の形態によれば、HUD装置の技術に関して、より好適なHUD領域を形成できる。上記した以外の課題、構成および効果等については、発明を実施するための形態において示される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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