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公開番号
2025088928
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203770
出願日
2023-12-01
発明の名称
低栄養状態改善剤、組成物、低栄養状態改善食品及び低栄養状態を改善する方法
出願人
三菱瓦斯化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
33/10 20160101AFI20250605BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】低栄養状態に起因する症状を改善することができる低栄養状態改善剤、低栄養状態改善剤を含む組成物、低栄養状態改善剤を含む低栄養状態改善食品及び低栄養状態改善剤を使用する低栄養状態を改善する方法を提供する。
【解決手段】ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を有効成分として含む、低栄養状態の症状のうちの1つ以上の症状を改善する低栄養状態改善剤、当該低栄養状態改善剤を含む組成物及び低栄養状態改善食品、並びに当該低栄養状態改善剤を使用する低栄養状態を改善する方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を有効成分として含む、低栄養状態の症状のうちの1つ以上の症状を改善する低栄養状態改善剤。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記1つ以上の症状が、筋肉量減少、体脂肪減少、毛髪の劣化及び水分量の増加から選ばれる症状である、請求項1に記載の低栄養状態改善剤。
【請求項3】
前記1つ以上の症状が、筋肉量減少を含む、請求項1に記載の低栄養状態改善剤。
【請求項4】
前記1つ以上の症状が、体脂肪減少を含む、請求項1に記載の低栄養状態改善剤。
【請求項5】
前記1つ以上の症状が、毛髪の劣化を含む、請求項1に記載の低栄養状態改善剤。
【請求項6】
前記低栄養状態が、加齢を起因とした低栄養状態である、請求項1に記載の低栄養状態改善剤。
【請求項7】
前記低栄養状態の症状のうちの2つ以上の症状を改善する、請求項1に記載の低栄養状態改善剤。
【請求項8】
前記塩が、ジナトリウム塩である、請求項1に記載の低栄養状態改善剤。
【請求項9】
前記ピロロキノリンキノン及び/又はその塩が、水和物である、請求項1に記載の低栄養状態改善剤。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の低栄養状態改善剤を含む、組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、低栄養状態改善剤、低栄養状態改善剤を含む組成物、低栄養状態改善剤を含む低栄養状態改善食品及び低栄養状態改善剤を使用する低栄養状態を改善する方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
低栄養状態とは、生活する上で必要なエネルギー、タンパク質、ビタミンなどが不足している状態のことである。低栄養は、サルコペニアにつながる。
【0003】
サルコペニアとは、加齢に伴う筋力の減少又は老化に伴う筋肉量の減少した状態のことである。サルコペニアによって、活力、筋力及び歩行速度の低下を招く。それによって、日常の活動度が減少し、消費エネルギー量の減少を招く。結果として、食欲低下につながり、さらなる栄養不良状態を促進させる。この悪循環をフレイルサイクルといい(フレイルティサイクルともいう)、その悪循環を断ち切るためには低栄養状態の改善が必要である(非特許文献1参照)。この改善のための対策は、高齢者にとって要介護や要支援とならないための予防としても重要である。
【0004】
身体機能を維持するために必要な栄養素が欠乏している状態である低栄養では、皮下脂肪の減少による褥瘡の発生、貧血、骨粗鬆症、筋委縮、疲労感、虚弱といったリスクが上昇する(非特許文献2参照)。この状態に至るのは老化や病気(がんやCOPD)が原因である(非特許文献3参照)。低栄養状態の定義は、意図しない体重減少が生じる状態である。より詳しく定義すると、体重減少、エネルギー摂取減少、筋肉量減少、体脂肪減少、水分量の増加、握力の低下のうちの2つの項目が観察された状態である(非特許文献4参照)。また、実験動物では、体脂肪の減少、筋肉の減少が生じることが報告されている(非特許文献5参照)。
【0005】
サルコペニアの場合は、筋線維の萎縮だけでなく筋線維数の減少が認められることが特徴である。一般的に、サルコペニアの主な要因として、加齢に伴う身体活動量の低下が考えられている。組織学的検討では、高齢者ではtype II線維(速筋線維)の選択的な萎縮が見られる(非特許文献6参照)。
【0006】
腸管は、消化器官の中で最も長い管路であり、十二指腸、空腸、回腸、盲腸、結腸及び直腸を含み、全長が約7mである。空腸と回腸は腹部中央にあり、その周囲が結腸で囲まれている。腸管では、腸上皮細胞に発現している溶質輸送体を介して、糖やアミノ酸等の栄養素の輸送を行うことで、食事由来の栄養素を体内に吸収することができる。腸管での栄養素輸送は、生物個体全身の栄養状態と密接に関係しており、生物個体の身体機能を維持する上で溶質輸送体の働きは大変重要である。
【0007】
栄養を摂取する消化器系も老化の影響を受ける。胃は、加齢によって粘膜が萎縮することで、胃酸分泌が低下する。また、加齢によって胃の弾力性も低下するため、一度に大量の食べ物を胃に溜めておくことができなくなる。さらに、蠕動運動が弱まるため、小腸へ食べ物を運ぶ能力も低下する。小腸は、加齢による影響を受けにくい臓器とされてはいるものの、やはり消化液を分泌する能力が低下し、消化吸収が悪くなる。これにより、脂っこいものがあまり食べられなくなったり、乳製品の消化吸収の能力が衰えたりする。
【0008】
脂質や糖質などによるエネルギー付加やビタミンやミネラルなどの栄養補助によっても、フレイルサイクルを克服するための努力がなされているが、消化吸収機能や代謝機能の低下した高齢者にとって、対症的な対策に過ぎず、フレイルサイクルの克服には至らない。また、脂質や糖質などを過剰に摂取することは、高脂血症や糖尿病などの疾患を増悪する危険も有る。栄養素輸送を促進するための方法として、ポリフェノール吸収促進剤(特許文献1参照)やカルシウム吸収促進剤(特許文献2参照)を用いた発明が知られている。しかし、これらは特定の栄養素のみの輸送に関する発明であり、日常的に食事から得られる栄養素の輸送を補助する方法としては不十分である。
【0009】
ピロロキノリンキノン及びその塩は、ミトコンドリアなどに存在しており、抗酸化効果や脳機能改善効果を有する機能性食品成分として知られている。ピロロキノリンキノン及びその塩は、広く食品に微量に含まれているが、一般的な吸光度検出器で検出できるような濃度は含まれていない。
【0010】
また、ピロロキノリンキノン及びその塩は、脂質減少促進効果を有することが知られている(特許文献3参照)。さらに、外用剤としてピロロキノリンキノンを使用する白髪予防剤は知られている(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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