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公開番号2025089065
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023204030
出願日2023-12-01
発明の名称タンパク質樹脂の成型方法
出願人株式会社ファイバース
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類B29C 45/02 20060101AFI20250605BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】本発明は、新規なタンパク質樹脂の成型方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
本方法は、ケラチン含有粉末の含水率を調整する第1の工程と、含水率を調整した前記ケラチン含有粉末を加熱圧縮しながら金型に注入する第2の工程と、を含み、
第1の工程において、
(1)前記含水率が45重量%以上に調整されるか、または
(2)植物粉末が重量にして前記ケラチン含有粉末の9分の1以上4分の1以下添加され、前記植物粉末を含有する前記ケラチン含有粉末の前記含水率が30重量%以上に調整される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ケラチン含有粉末の含水率を調整する第1の工程と、
含水率を調整した前記ケラチン含有粉末を加熱圧縮しながら金型に注入する第2の工程と、
を含み、
第1の工程において、
(1)前記含水率が45重量%以上に調整されるか、または
(2)植物粉末が重量にして前記ケラチン含有粉末の9分の1以上4分の1以下添加され、前記植物粉末を含有する前記ケラチン含有粉末の前記含水率が30重量%以上に調整される、
タンパク質樹脂の成型方法。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記植物粉末がホウレンソウまたはヨモギの粉末である、請求項1に記載の成型方法。
【請求項3】
前記ケラチン含有粉末及び前記植物粉末の平均粒径が10μm以上500μm以下である、請求項1又は2に記載の成型方法。
【請求項4】
ケラチン含有粉末を含み、含水率が45重量%以上であるか、または、
ケラチン含有粉末および植物粉末を4~9:1の割合で含み、含水率が30重量%以上である、
タンパク質樹脂組成物。
【請求項5】
前記植物粉末がホウレンソウまたはヨモギの粉末である、請求項4に記載のタンパク質樹脂組成物。
【請求項6】
前記ケラチン含有粉末及び前記植物粉末の平均粒径が10μm以上500μm以下である、タンパク質樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タンパク質樹脂の成型方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
カゼインプラスチックス等のタンパク質系プラスチックスまたはべっ甲の代替品として利用可能な、羽毛を成分とするタンパク質成形体の製造方法が開発された(特許文献1参照)。その製造方法では、羽毛粉末、または羽毛粉末とタンパク質粉末との混合物に対し、羽毛に対する量で30~50重量%の水を混合したスラリー状混合物を圧力80kg/cm

以上、温度95℃以上でホットプレス成形し、含水量5~9重量%の成形体が得られた。
【0003】
しかし、上記方法では羽毛の粒径を40μm以下の微粉末にするときに粉末同士がだんご状になってしまう不具合があるとされ、この問題を解決するため、化学薬品で処理されていない羽毛、羊毛、毛髪又は獣毛を繊維長が500μm以下になるまで機械力によって粉砕して粉末にし、前記粉末に蒸留水を粉末と蒸留水との混合物100質量%に対して0~30質量%の範囲になるように添加し均一に混合し、この混合物を6.0Pa以下の真空中でパルス通電焼結装置を用いて少なくとも20MPaの圧力下、120~140℃の範囲の温度で熱圧成形した後、乾燥してケラチン由来のバイオプラスチック成形体を製造する方法が開発された(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平08-245807号公報
特開2015-160850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、タンパク質樹脂の新規な成型方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、従来技術のようにホットプレス成型ではなく、より成型自由度の高いトランスファー成型または射出成型に適したタンパク質樹脂の製造方法を開発するために、鋭意努力した結果、以下の方法によって、それが実現することを見出し、本発明の完成に至った。
【0007】
すなわち、本発明の一実施態様は、ケラチン含有粉末の含水率を調整する第1の工程と、含水率を調整した前記ケラチン含有粉末を加熱圧縮しながら金型に注入する第2の工程と、を含み、第1の工程において、
(1)前記含水率が45重量%以上に調整されるか、または
(2)植物粉末が重量にして前記ケラチン含有粉末の9分の1以上4分の1以下添加され、前記植物粉末を含有する前記ケラチン含有粉末の前記含水率が30重量%以上に調整される、タンパク質樹脂の成型方法である。
【0008】
本発明の他の実施態様は、ケラチン含有粉末を含み、含水率が45重量%以上であるか、または、ケラチン含有粉末および植物粉末を4~9:1の割合で含み、含水率が30重量%以上である、タンパク質樹脂組成物である。
【0009】
前記植物粉末はホウレンソウまたはヨモギの粉末であってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によってタンパク質樹脂の新規な成型方法を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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