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公開番号
2025091095
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206096
出願日
2023-12-06
発明の名称
廃液の処理方法、及び偏光フィルムの製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人まこと国際特許事務所
主分類
C02F
1/58 20230101AFI20250611BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】 ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液中の当該ポリビニルアルコール系樹脂を除去する。
【解決手段】 本発明の廃液の処理方法は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液とホウ酸を含む処理液とを混合することにより、前記ポリビニルアルコール系樹脂を架橋し、前記ポリビニルアルコール系樹脂を析出させて分離する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液とホウ酸を含む処理液とを混合することにより、前記ポリビニルアルコール系樹脂を架橋し、前記ポリビニルアルコール系樹脂を析出させて分離する、廃液の処理方法。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記ホウ酸を含む処理液に、前記ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液を入れる、請求項1に記載の廃液の処理方法。
【請求項3】
前記処理液中のホウ酸の濃度が、1.0重量%以上である、請求項1または2に記載の廃液の処理方法。
【請求項4】
前記廃液中のポリビニルアルコール系樹脂の濃度が、0.5重量%以上である、請求項1または2に記載の廃液の処理方法。
【請求項5】
ポリビニルアルコール系樹脂を含むフィルムを液に浸漬することにより、偏光フィルムを製造する工程、
前記液を廃液として取り出し、前記廃液から、請求項1に記載の処理方法によってポリビニルアルコール系樹脂を析出させて分離する工程、を有する、偏光フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液中の前記ポリビニルアルコール系樹脂濃度を低減させる廃液の処理方法などに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリビニルアルコール系樹脂は、接着剤や偏光フィルムの原料などとして利用されている。例えば、特許文献1には、熱可塑性樹脂フィルムの片面にポリビニルアルコール系樹脂水溶液を塗工し、乾燥させてポリビニルアルコール系樹脂層を形成した後、ヨウ素及びヨウ化カリウムを含む染色液で染色し、延伸することによって、偏光フィルムを製造することが開示されている。前記偏光フィルムの製造過程で、ポリビニルアルコール系樹脂を含んだ液(廃液)が生じる。ポリビニルアルコール系樹脂などの樹脂成分を含んだ廃液は、そのまま自然環境下に排出できず、法令に従った廃棄処理が必要となる。そして、環境保護の観点から、前記廃液からポリビニルアルコール系樹脂をできるだけ除去して、廃液を減容化することが望ましい。
しかしながら、ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液、特にポリビニルアルコール系樹脂を比較的高濃度で含む廃液は、粘凋性が高く、その廃液からポリビニルアルコール系樹脂を除去することは難しい。
【0003】
例えば、特許文献2には、水溶性有機物含有水中に塩を添加して水溶性有機物と濃厚塩水とを分離することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-36729号公報
特開2020-62624号公報
【発明の概要】
【0005】
特許文献2の方法は、いわゆる塩析を利用して、水中に溶解した有機物を沈殿させる方法であり、イソプロピルアルコールなどの低分子有機物を水中から除去することができる。
しかしながら、本発明者らの研究によれば、水溶液中のポリビニルアルコール系樹脂を塩析で十分に除去することができないことが判っている。
また、ポリビニルアルコール系樹脂は、微生物を用いて分解することもできない。さらに、ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液を加熱し、水分を蒸発させてポリビニルアルコール系樹脂を取り出そうとしても、ポリビニルアルコール系樹脂が加熱初期に処理装置に付着するので、継続して加熱することが困難となる。特に、ポリビニルアルコール系樹脂の濃度が比較的高い廃液にあっては、前記理由から、加熱処理によってポリビニルアルコール系樹脂を除去することができない。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液から、当該ポリビニルアルコール系樹脂を分離し、廃液中のポリビニルアルコール系樹脂濃度を低下させることができる処理方法などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1形態に係る廃液の処理方法は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液とホウ酸を含む処理液とを混合することにより、前記ポリビニルアルコール系樹脂を架橋し、前記ポリビニルアルコール系樹脂を析出させて分離する。
【0008】
第2形態に係る廃液の処理方法は、前記第1形態の処理方法において、前記ホウ酸を含む処理液に、前記ポリビニルアルコール系樹脂を含む廃液を入れる。
第3形態に係る廃液の処理方法は、前記第1又は第2形態の処理方法において、前記処理液中のホウ酸の濃度が、1.0重量%以上である。
第4形態に係る廃液の処理方法は、前記第1乃至第3形態のいずれかの処理方法において、前記廃液中のポリビニルアルコール系樹脂の濃度が、0.5重量%以上である。
【0009】
別の局面において、偏光フィルムの製造方法を提供する。
偏光フィルムの製造方法は、ポリビニルアルコール系樹脂を含むフィルムを液に浸漬することにより、偏光フィルムを製造する工程、前記液を廃液として取り出し、前記廃液から、上記第1乃至第4形態のいずれかの処理方法によってポリビニルアルコール系樹脂を析出させて分離する工程、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の方法によれば、廃液からポリビニルアルコール系樹脂を容易に除去でき、ポリビニルアルコール系樹脂濃度が非常に低減された廃液を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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