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公開番号2025091798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207259
出願日2023-12-07
発明の名称トレッドゴム組成物及びタイヤ
出願人株式会社ブリヂストン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 7/00 20060101AFI20250612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】他の物性を低下させることなく、耐摩耗性に優れたトレッド用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】上記課題を解決するべく、本発明は、ゴム成分と、シリカと、カーボンブラックと、老化防止剤と、を含むゴム組成物であって、前記ゴム成分は、窒素含有量が0.3質量%以下の高純度天然ゴムを含有し、前記シリカ及び前記カーボンブラックの合計含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して50質量部以上であり、前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N₂SA)が135m²/g以上であり、前記老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.4質量部以上であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
ゴム成分と、シリカと、カーボンブラックと、老化防止剤と、を含むゴム組成物であって、
前記ゴム成分は、窒素含有量が０．３質量％以下の高純度天然ゴムを含有し、
前記シリカ及び前記カーボンブラックの合計含有量が、前記ゴム成分１００質量部に対して５０質量部以上であり、
前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積（Ｎ
２
ＳＡ）が１３５ｍ
２
／ｇ以上であり、
前記老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分１００質量部に対して０．４質量部以上であることを特徴とする、トレッド用ゴム組成物。
続きを表示（約 490 文字）【請求項２】
前記高純度天然ゴムが、天然ゴムラテックスから遠心分離プロセスによってたんぱく質が除去されたものであることを特徴とする、請求項１に記載のトレッド用ゴム組成物。
【請求項３】
前記老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分１００質量部に対して０．７質量部以上３質量部未満であることを特徴とする、請求項１又は２に記載のトレッド用ゴム組成物。
【請求項４】
前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム成分１００質量部に対して４０質量部以上であることを特徴とする、請求項１又は２に記載のトレッド用ゴム組成物。
【請求項５】
前記シリカの含有量が、前記ゴム成分１００質量部に対して５質量部以上２５質量部以下であることを特徴とする、請求項１又は２に記載のトレッド用ゴム組成物。
【請求項６】
前記シリカのＣＴＡＢ比表面積が２００～２４０ｍｌ／１００ｇであることを特徴とする、請求項１又は２に記載のトレッド用ゴム組成物。
【請求項７】
請求項１又は２に記載のトレッド用ゴム組成物を含むことを特徴とする、タイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、トレッドゴム組成物及びタイヤに関するものである。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、悪路用重荷重用空気入りタイヤにおいては、発熱性能、外観性性能、耐摩耗性等の低下を防止するための手法として、タイヤトレッドゴム組成物に配合するカーボンブラックの選定、その充填量の適正化等が行われてきた。また近年では、トレッドゴム組成物にカーボンブラックの配合とともに、シリカを配合した重荷重用空気入りタイヤのトレッドゴム
も種々提案されている。
【０００３】
例えば、特許文献１～３には、建設車両等の重荷重用空気入りタイヤのトレッド用ゴム組成物に、カーボンブラックと共にシリカを配合し、耐摩耗性、耐カット性、発熱性能等の改良を図った技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１－３１１１４１号公報
特開平３－６５４０６号公報
特開平４－２２６１４０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１～３の技術については、重荷重用空気入りタイヤのトレッド用ゴム組成物において、いずれも走行後の発熱性能、外観性能及び耐摩耗性を向上し、さらに、物性の低下を抑制しようとするものとしては、十分ではなかった。特に、耐摩耗性については、さらなる改善が望まれていた。
【０００６】
そこで、本発明は、他の物性を低下させることなく、耐摩耗性に優れたトレッド用ゴム組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、他の物性を低下させることなく、耐摩耗性に優れたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決する本発明の要旨構成は、以下の通りである。
（１）ゴム成分と、シリカと、カーボンブラックと、老化防止剤と、を含むゴム組成物であって、
前記ゴム成分は、窒素含有量が０．３質量％以下の高純度天然ゴムを含有し、
前記シリカ及び前記カーボンブラックの合計含有量が、前記ゴム成分１００質量部に対して５０質量部以上であり、
前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積（Ｎ
２
ＳＡ）が１３５ｍ
２
／ｇ以上であり、
前記老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分１００質量部に対して０．４質量部以上であることを特徴とする、トレッド用ゴム組成物。
上記構成を具えるトレッド用ゴム組成物は、他の物性を低下させることなく、耐摩耗性に優れる。
【０００８】
（２）前記高純度天然ゴムが、天然ゴムラテックスから遠心分離プロセスによってたんぱく質が除去されたものであることを特徴とする、（１）に記載のトレッド用ゴム組成物。
上記構成を具えるトレッド用ゴム組成物は、より耐摩耗性に優れる。
【０００９】
（３）前記老化防止剤の含有量が、前記ゴム成分１００質量部に対して０．７質量部以上３質量部未満であることを特徴とする、（１）又は（２）に記載のトレッド用ゴム組成物。
上記構成を具えるトレッド用ゴム組成物は、混練品質の低下を招くことなく、より耐摩耗性に優れる。
【００１０】
（４）前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム成分１００質量部に対して４０質量部以上であることを特徴とする、（１）～（３）のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
上記構成を具えるトレッド用ゴム組成物は、より耐摩耗性に優れる。
（【００１１】以降は省略されています）

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