TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025074481
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2023185307
出願日
2023-10-30
発明の名称
樹脂成形品
出願人
大日精化工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20250507BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】樹脂成形品において、濃度や厚みへの依存性が低く、黒色の染顔料単独では困難である、分光反射率、分光透過率共に均一となる無彩色を得ることであり、メタメリズムを抑制する。
【解決手段】樹脂成形品は、420nm以上、450nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第一の着色剤、450nm超,500nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第二の着色剤、500nm超、570nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第三の着色剤、570nm超、650nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第四の着色剤および650nm超、700nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第五の着色剤を含有する。第一~第五の着色剤の減法混色によって着色し、D
65
光源10度視野での明度L
*
が45~55、C
*
が1.0以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
420nm以上、450nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第一の着色剤、450nm超,500nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第二の着色剤、500nm超、570nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第三の着色剤、570nm超、650nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第四の着色剤および650nm超、700nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第五の着色剤を含有する樹脂成形品であって,
前記第一の着色剤、前記第二の着色剤、前記第三の着色剤、前記第四の着色剤および前記第五の着色剤の減法混色によって着色しており、D
65
光源10度視野での明度L
*
が45~55、C
*
が1.0以下であり、420nm以上、700nm以下の波長範囲において10nmの波長間隔で測定された各分光透過率が、それぞれ、420nm以上、700nm以下の波長範囲における平均分光透過率から±5%以内にあることを特徴とする、樹脂成形品。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
JIS Z8719-1996で定義された条件等色指数M
10
(D
65
:F11(W
10
))が1.5以下であることを特徴とする、請求項1記載の樹脂成形品。
【請求項3】
条件等色指数M
10
(D
65
:A(W
10
))、M
10
(D
65
:C(W
10
))、M
10
(D
65
:D
50
(W
10
))、M
10
(D
65
:F2(W
10
))、M
10
(D
65
:F6(W
10
))、M
10
(D
65
:F7(W
10
))、M
10
(D
65
:F8(W
10
))、M
10
(D
65
:F10(W
10
))およびM
10
(D
65
:F12(W
10
))が、それぞれ1.5以下であることを特徴とする、請求項2記載の樹脂成形品。
【請求項4】
カーボンブラックを含有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一つの請求項に記載の樹脂成形品。
【請求項5】
L
*
a
*
b
*
表色系測定におけるa
*
値が-0.5以上、0.5以下であり、b
*
値が-0.5以上~0.5以下であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一つの請求項に記載の樹脂成形品。
【請求項6】
NDフィルター、ブラックパネル、繊維素材、ドアバイザー、トナー、赤外透過フィルムまたは合成皮革であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一つの請求項に記載の樹脂成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂成形品に関する。特に、透過色が濃度や厚みを変化させても分光反射率、分光透過率共にほぼ一定となる無彩色であり、反射色のメタメリズムが抑制された樹脂成形品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、黒色の塗料や樹脂成形品に含有させる顔料として、カーボンブラックが使用されてきた。しかしながら、カーボンブラックの種類によっては、反射光や透過光が、黄味や赤味を帯びた黒色となってしまい、更にメタメリズムが発生してしまう。このため、無彩色である黒色の表現は、カーボンブラック単体では困難であった。
【0003】
また、有彩色の染料および顔料を用いた減法混色によって、無彩色の樹脂成形品を得る方法では、特定の光源や視野にて調色を行うが、可視光波長である420nm~700nmでの分光反射率や分光透過率は平坦とはならない。このため、調色時に用いた光源以外の光源を用いた場合や、調色時濃度を変更した場合や、調色時の樹脂成形品厚さを変更した場合には、有彩色に色付いて見え、かつ、透過された光源色が元の光源色とは異なる色に色付いて見えることがある。
【0004】
そのため、無彩色である黒色を表現するために、例えば特許文献1では、黒色の染料やカーボンブラックと、その他染料を混合したインクを透明基材上に塗布することによって、光量調節部材を製造する方法が記載されている。また、特許文献2では、黒色以外の2種以上の染料を使用した、熱可塑性樹脂からなる黒色フィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-070752号公報
国際公開2017/217429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、吸収スペクトルの吸収極大波長が630nm~750nmの範囲にある色材を少なくとも1種類含むことで、400~700nm、特に600~700nmにおける分光特性がほぼ一定である光量調節部材を、透明基板上に着色液を印刷することで製造している。しかしながら、特許文献1では、光量調節が目的であり、可視光の分光透過率はある程度一定と思慮されるものの、可視光領域全体の分光反射光については記載がなく、減法混色については記載も示唆もない。
【0007】
特許文献2では、主に加飾成形用として、同一加飾成形体中での色調差の発生と、深みと清澄感のある漆黒性の表現が困難であることを解決する発明となっている。特許文献2では、反射光のa
*
及びb
*
の絶対値が2.0以下であるものの、全光透過率が低く、濃度が高い系での検討であり、濃度が低いときの無彩色黒色表現についての課題は存在していない。また、同一加飾成形体中での色調差については述べられているものの、メタメリズムに対する検討はなされていない。
【0008】
本発明の課題は、樹脂成形品において、濃度や厚みへの依存性を低くし、黒色の染顔料単独では困難である分光反射率、分光透過率共に均一となる無彩色を得ることであり、メタメリズムを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、本発明によれば、以下に示す樹脂成形品が提供される。
[1] 420nm以上、450nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第一の着色剤、450nm超,500nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第二の着色剤、500nm以上、570nm超の波長範囲に最大吸収波長を有する第三の着色剤、570nm超、650nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第四の着色剤および650nm超、700nm以下の波長範囲に最大吸収波長を有する第五の着色剤を含有する樹脂成形品であって,
前記第一の着色剤、前記第二の着色剤、前記第三の着色剤、前記第四の着色剤および前記第五の着色剤の減法混色によって着色しており、D
65
光源10度視野での明度L
*
が45~55、C
*
が1.0以下であり、420nm以上、700nm以下の波長範囲において10nmの波長間隔で測定された各分光透過率が、それぞれ、420nm以上、700nm以下の波長範囲における平均分光透過率から±5%以内にあることを特徴とする、樹脂成形品。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
多孔質構造体
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1日前
ベック株式会社
硬化性組成物
1か月前
AGC株式会社
組成物
2か月前
東レ株式会社
CPUソケット
13日前
東レ株式会社
CPUソケット
13日前
ベック株式会社
硬化性組成物
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1日前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1日前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
1か月前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
1か月前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
1か月前
AGC株式会社
液状組成物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリエステル樹脂の製造方法
2か月前
東レ株式会社
構造部材およびその製造方法
2か月前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
2か月前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
17日前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
2か月前
東ソー株式会社
ポリオレフィン系樹脂組成物
2か月前
三井化学ファイン株式会社
樹脂シート
1か月前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
2日前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
1日前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
1か月前
株式会社イーテック
組成物
2日前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
21日前
株式会社イーテック
組成物
2か月前
株式会社シマノ
屋外使用可能部品
2か月前
株式会社イーテック
組成物
2か月前
花王株式会社
複合粒子の製造方法
2か月前
恵和株式会社
樹脂組成物及びシート
2か月前
遠東新世紀股分有限公司
防水透湿膜
1か月前
東ソー株式会社
光学薄膜及び光学薄膜の製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る