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公開番号
2025083910
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197573
出願日
2023-11-21
発明の名称
ビスマレイミド
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
主分類
C08F
22/40 20060101AFI20250526BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】機械的物性、ハンドリング性に優れたビスマレイミド化合物の提供。
【解決手段】脂肪族ジアミンのアミノ基がマレイミド化されたビスマレイミドであって、脂肪族ジアミンが以下の特徴を有するビスマレイミド。
1)前記脂肪族ジアミンの主鎖の炭素数が14~22である。
2)前記脂肪族ジアミンの側鎖の炭素数が1~6である。
半導体等を用いた電子部品製造や、封止材組成物、接着剤組成物等の成分として好適に用いることができるほか、アルコール系溶剤が汎用されるインキや塗料の分野にも用いることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
脂肪族ジアミンのアミノ基がマレイミド化されたビスマレイミドであって、脂肪族ジアミンが以下の特徴を有するビスマレイミド。
1)前記脂肪族ジアミンの主鎖の炭素数が14~22である。
2)前記脂肪族ジアミンの側鎖の炭素数が1~6である。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
25℃でのB型粘度計により測定した粘度が、2.0Pa・s以下である請求項1記載のビスマレイミド。
【請求項3】
酸価が2mg-KOH/g以下である請求項1記載のビスマレイミド。
【請求項4】
2-プロパノール40質量部に対して60質量部以上相溶することを特徴とする、請求項1記載のビスマレイミド。
【請求項5】
硬化後の曲げ弾性率が1.0GPa以上である、請求項1記載のビスマレイミド。
【請求項6】
請求項1~5いずれかに記載のビスマレイミドを硬化して得られる硬化物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビスマレイミドに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、スマートフォン、ノート型パソコン等の電子機器に用いられる電子部品は高密度集積化、高密度実装化等が進んでいる。これらの電子部品に用いられる接着剤、封止材等の樹脂材料には、吸水率が低く信頼性に優れた耐熱性の材料が求められる。これらの接着剤、封止材等に用いられる組成物の成分として、ダイマジアミン(炭素数24~48のダイマ酸から誘導される脂肪族ジアミン)のアミノ基がマレイミド化されたマレイミド化合物を用いる方法が知られており、例えば、LED素子の実装用の接着剤組成物、プリント配線基板用の異方性導電性接着剤組成物、半導体封止用の固体状組成物として利用されている。(特許文献1~4)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-31227号公報
特開2015-193725号公報
特開2018-24747号公報
特開2018-83893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した従来のビスマレイミドは、硬化物として利用する場合に、機械的強度が不足する場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、特定の脂肪族ジアミンからなるビスマレイミドにより、前記課題が解決されることを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】
すなわち、本発明は、下記を要旨とするものである。
脂肪族ジアミンのアミノ基がマレイミド化されたビスマレイミドであって、脂肪族ジアミンが以下の特徴を有するビスマレイミド。
1)前記脂肪族ジアミンの主鎖の炭素数が14~22である。
2)前記脂肪族ジアミンの側鎖の炭素数が1~6である。
【発明の効果】
【0007】
本発明のビスマレイミドは、硬化物として利用した際の機械的強度に優れている。また、液状で低い粘度であり、ハンドリング性が良好である。さらにアルコール系溶剤に対する相溶性が良好である。従い、半導体等を用いた電子部品製造や、封止材組成物、接着剤組成物等の成分として好適に用いることができるほか、アルコール系溶剤が汎用されるインキや塗料の分野にも用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のビスマレイミドは、原料となる脂肪族ジアミンと無水マレイン酸が脱水縮合した化学構造を有する。
【0009】
脂肪族ジアミンは主鎖の炭素数が14~22であって、側鎖の炭素数が1~6の化合物であれば特に限定されないが、主鎖は飽和脂肪族であることが好ましい。主鎖の炭素数は16~20が好ましく、側鎖の炭素数は2~5が好ましい。脂肪族ジアミンの具体例としては、6,8-ジメチルテトラデカンジアミン、7-エチルテトラデカンジアミン、7-エチルヘキサデカンジアミン、7-ブチルヘキサデカンジアミン、7-イソプロピル-10-メチルヘキサデカンジアミン、7-イソブチル-10-メチルヘキサデカンジアミン、8-エチルオクタデカンジアミン、7,12-ジメチルオクタデカンジアミン、8,13-ジエチルオクタデカンジアミン、8-イソプロピル-11-メチルオクタデカンジアミン、8-メチルノナンデカンジアミン、9-メチルノナンデカンジアミン、7,12-ジメチルエイコサジアミンなどが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。市販品としては、岡村製油株式会社製「ダイアミンH20」を好適に用いることができる。
【0010】
本発明のビスマレイミド製造法においては、溶媒中で脂肪族ジアミンと無水マレイン酸を反応させて、マレアミック酸を得、しかる後、マレアミック酸のアミック酸部分をイミド化してビスマレイミドとする。反応基質である無水マレイン酸は、脂肪族ジアミンのアミノ基に対し、等当量用いられる。イミド化は、用いた溶媒の還流温度で、イミド化により生成する水を共沸除去しながら行うことが好ましい。前記イミド化の際の反応温度としては、150℃以下とすることが好ましく、130℃以下とすることがより好ましい。イミド化の際の反応時間としては、2時間以上、12時間以下とすることが好ましく、4時間以上、10時間以下とすることがより好ましい。反応時間が12時間を超えると、ビニル重合体の生成等、副反応が起こりやすくなることがある。また、2時間未満では、イミド化反応が充分に進まず、洗浄が困難となり、収量が低下することがある。
(【0011】以降は省略されています)
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