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公開番号2025092128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207807
出願日2023-12-08
発明の名称位相差フィルム、光学積層体および光学フィルム片の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250612BHJP(光学)
要約【課題】視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る位相差フィルムを提供すること。
【解決手段】位相差フィルム1は、互いに対向する第一主面1aおよび第二主面1bを有し、負の複屈折性を有する樹脂を含む。位相差フィルム1は、温度80℃で240時間加熱したときに発生する、長さが200μm以上のクラックが0個である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに対向する第一主面および第二主面を有し、負の複屈折性を有する樹脂を含む位相差フィルムであって、
温度80℃で240時間加熱したときに発生する、長さが200μm以上のクラックが0個である、
位相差フィルム。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
溶媒の含有量が3200μg/g未満である、請求項1に記載の位相差フィルム。
【請求項3】
溶媒の含有量が30μg/gを超える、請求項1に記載の位相差フィルム。
【請求項4】
加熱による寸法変化率の差が0.03%未満である、請求項1に記載の位相差フィルム。
【請求項5】
加熱による寸法変化率の差が-0.02%以上である、請求項1に記載の位相差フィルム。
【請求項6】
温度65℃で相対湿度90%の環境下に240時間置くことによる表面平滑性の変化量が0.04arcmin以下である、請求項1に記載の位相差フィルム。
【請求項7】
前記負の複屈折性を有する樹脂は、フマル酸エステル系樹脂を含む、請求項1に記載の位相差フィルム。
【請求項8】
屈折率特性がnz>nx=nyの関係を示す、請求項1に記載の位相差フィルム。
【請求項9】
請求項1に記載の位相差フィルムを含む、光学積層体。
【請求項10】
前記位相差フィルムに隣接して配置された粘着剤層を含む、請求項9に記載の光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、位相差フィルム、光学積層体および光学フィルム片の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、その軽量化、視認性の向上等が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記VRゴーグルの軽量化は、例えば、VRゴーグルに用いられるレンズを薄型化することで達成され得る。一方で、薄型レンズを用いた表示システムに適した光学部材の開発も望まれている。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る位相差フィルムの提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1.本発明の実施形態による位相差フィルムは、互いに対向する第一主面および第二主面を有し、負の複屈折性を有する樹脂を含む位相差フィルムであって、温度80℃で240時間加熱したときに発生する、長さが200μm以上のクラックが0個である。
2.上記1に記載の位相差フィルムは、溶媒の含有量が3200μg/g未満であってもよい。
3.上記1または2に記載の位相差フィルムは、溶媒の含有量が30μg/gを超えてもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載の位相差フィルムは、加熱による寸法変化率の差が0.03%未満であってもよい。
5.上記1から4のいずれかに記載の位相差フィルムは、加熱による寸法変化率の差が-0.02%以上であってもよい。
6.上記1から5のいずれかに記載の位相差フィルムは、温度65℃で相対湿度90%の環境下に240時間置くことによる表面平滑性の変化量が0.04arcmin以下であってもよい。
7.上記1から6のいずれかに記載の位相差フィルムにおいて、上記負の複屈折性を有する樹脂は、フマル酸エステル系樹脂を含んでもよい。
8.上記1から7のいずれかに記載の位相差フィルムは、屈折率特性がnz>nx=nyの関係を示してもよい。
9.本発明の実施形態による光学積層体は、上記1から8のいずれかに記載の位相差フィルムを含む。
10.上記9に記載の光学積層体は、上記位相差フィルムに隣接して配置された粘着剤層を含んでもよい。
11.本発明の実施形態による光学フィルム片の製造方法は、上記9または10に記載の光学積層体を加熱して、曲面部を有する部品に一体化させること、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態による位相差フィルムによれば、視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の1つの実施形態に係る位相差フィルムの概略の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の1つの実施形態による位相差フィルムの製造方法の一例を示す図である。
図2Aに続く図である。
図2Bに続く図である。
図2Cに続く図である。
部品に位相差フィルムを含む光学積層体を一体化させる方法の一例を示す図である。
図3Aに続く図である。
図3Bに続く図である。
VRゴーグルの表示システムの一例の概略の構成を示す模式図である。
図3Cに示す光学フィルム片の一例の概略の構成を示す模式的な部分拡大断面図である。
実験例10の耐久性の試験(80℃、240時間)後の位相差フィルムの観察写真(対物レンズ10倍)である。
実験例4の耐久性の試験(80℃、240時間)後の位相差フィルムの観察写真(対物レンズ10倍)である。
実験例10の耐久性の試験(65℃、90%RH、240時間)後の位相差フィルムの観察写真(対物レンズ10倍)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面については、同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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