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公開番号
2025093749
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209581
出願日
2023-12-12
発明の名称
樹脂構造体の補修方法
出願人
フジクリーン工業株式会社
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
B29C
73/10 20060101AFI20250617BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】 ジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体の簡便な補修方法を提供する。
【解決手段】 実施形態1の、樹脂構造体の補修方法は、ジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体10の補修箇所11を含む補修対象面12に接着性能の低下を抑制するための前処理剤20を塗布する前処理剤塗布工程と、前処理剤塗布工程の後で樹脂構造体10の補修対象面12に繊維強化プラスチックからなる補修材30を接着する補修材接着工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体の補修方法であって、
前記樹脂構造体の補修箇所を含む補修対象面に接着性能の低下を抑制するための前処理剤を塗布する前処理剤塗布工程と、
前記前処理剤塗布工程の後で前記樹脂構造体の前記補修対象面に繊維強化プラスチックからなる補修材を接着する補修材接着工程と、
を有する、樹脂構造体の補修方法。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記前処理剤塗布工程では、前記前処理剤として、ハロゲン系表面改質剤と、カーボンを含有する接着用プライマーと、を使用し、前記補修対象面に前記ハロゲン系表面改質剤を塗布した後で前記接着用プライマーを塗布する、請求項1に記載の、樹脂構造体の補修方法。
【請求項3】
前記前処理剤塗布工程では、前記ハロゲン系表面改質剤としてハロゲン化イソシアヌル酸を含む塩素系のものを使用する、請求項2に記載の、樹脂構造体の補修方法。
【請求項4】
前記樹脂構造体に対する前記補修材の接着強度を接着処理直後よりも高くするための後処理を行う後処理工程を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の、樹脂構造体の補修方法。
【請求項5】
前記ジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体を第1樹脂構造体とし、繊維強化プラスチックからなる樹脂構造体を第2樹脂構造体としたとき、前記後処理工程では、前記第1樹脂構造体に対する前記補修材の接着強度が前記第2樹脂構造体に対する前記補修材の接着強度を上回るような後処理条件を使用する、請求項4に記載の、樹脂構造体の補修方法。
【請求項6】
前記樹脂構造体は、埋設して使用される浄化槽或いは貯留槽の槽本体であり、前記前処理剤塗布工程では、前記槽本体の槽内から前記補修対象面に前記前処理剤を塗布し、前記補修材接着工程では、前記槽本体の槽内から前記補修対象面に前記補修材を接着する、請求項1から3のいずれか一項に記載の、樹脂構造体の補修方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂構造体の補修方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示のように、繊維強化プラスチック製貯留槽の腐食や劣化を補修するための補修方法が周知である。この補修方法は、接着力の向上を図ることを目的としたものであり、貯留槽の表面部分の研磨工程、溶媒塗布工程、引っ掻き工程、洗浄工程、および接着工程を有する。接着工程では、貯留槽の表面部分に最終的に被接着物である補修材を接着する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-178376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、貯留槽のような樹脂構造体は繊維強化プラスチックによって構成されるが、繊維強化プラスチックに代わるものとしてジシクロペンタジエン樹脂が着目されている。ジシクロペンタジエン樹脂は、繊維強化プラスチックに比べて割れにくいという利点がある。ジシクロペンタジエン樹脂は、例えば、浄化槽や貯留槽の槽本体をはじめ、大型車両の車体などのように、大型の樹脂構造体に好適に使用され得る。
【0005】
一方で、ジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体は繊維強化プラスチックからなるものに比べて補修材の接着性能が低い難接着性であることが知られている。このため、特許文献1の補修方法を、そのままジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体の補修に採用するのが難しい。そこで、樹脂構造体の補修箇所にプラズマ表面処理などの表面改質処理を予め施したうえで補修材を接着する補修方法を採用することが検討されている。
【0006】
しかしながら、上記表面改質処理を採用したとしても、接着性能のある程度の向上が期待できるものの、樹脂構造体に対する補修材の所望の接着強度を満足するのが難しい。そこで、例えば、補修箇所の形状に合った当て板を作製し、当て板と補修箇所の間にシリコンや接着剤等を挟んだ状態で、当て板をリベットやボルトナット等の固定部材で固定するような補修方法を採用することができる。この補修方法は、予め当て板を作製するとともに、固定部材が必要となるため、手間がかかるという問題を抱えている。また、プラズマ表面処理のような表面改質処理は、大掛かりな処理設備を必要とするという点で不利である。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体の簡便な補修方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
ジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体の補修方法であって、
前記樹脂構造体の補修箇所を含む補修対象面に接着性能の低下を抑制するための前処理剤を塗布する前処理剤塗布工程と、
前記前処理剤塗布工程の後で前記樹脂構造体の前記補修対象面に繊維強化プラスチックからなる補修材を接着する補修材接着工程と、
を有する、樹脂構造体の補修方法、
にある。
【発明の効果】
【0009】
上述の態様の補修方法では、先ず、前処理剤塗布工程において、ジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体のうち補修箇所を含む補修対象面に、接着性能の低下を抑制するための前処理剤を塗布する。その後、補修材接着工程において、樹脂構造体の補修対象面に繊維強化プラスチックからなる補修材を接着する。これにより、樹脂構造体には、前処理剤の効果によって接着性能の低下が抑制された状態で補修材が接着され、この補修材で補修箇所が覆われる。
【0010】
このような補修方法によれば、樹脂構造体の補修対象面に前処理剤を予め塗布することによって、ジシクロペンタジエン樹脂からなる樹脂構造体のような難接着性のものであっても、その補修対象面に補修材を良好に接着することが可能になる。また、プラズマ表面処理のような表面改質処理の場合に必要な大掛かりな設備が不要であり、樹脂構造体の補修箇所を簡便に補修できる。
(【0011】以降は省略されています)
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