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公開番号2025095066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023210849
出願日2023-12-14
発明の名称副室式内燃機関
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人ケー・ティー・アンド・エス弁理士法人
主分類F02B 19/12 20060101AFI20250619BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】ジェット火炎によるショックを抑制できる副室式内燃機関を提供する。
【解決手段】副室式内燃機関は、点火装置と、主燃焼室と、前記主燃焼室と内壁を介して隔てて配置される副燃焼室と、を備え、前記副燃焼室は、前記第1副燃焼室と、前記第1副燃焼室と壁を介して隔てて配置される第2副燃焼室と、を有し、前記点火装置は、前記第1副燃焼室に配置され、前記内壁には前記第1副燃焼室と前記第2副燃焼室を連通する連通路が設けられる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
点火装置と、
主燃焼室と、
前記主燃焼室と壁を介して隔てて配置される副燃焼室と、
を備え、
前記副燃焼室は、第1副燃焼室と、
前記第1副燃焼室と内壁を介して隔てて配置される第2副燃焼室と、
を有し、
前記点火装置は、前記第1副燃焼室に配置され、
前記内壁には前記第1副燃焼室と前記第2副燃焼室を連通する連通路が設けられる、
副室式内燃機関。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記副燃焼室は、前記主燃焼室の吸気側に連通する第1連通路と、前記主燃焼室の排気側に連通する第2連通路と、を有し、
前記第1連通路は、前記第1副燃焼室に配置され、
前記第2連通路は、前記第2副燃焼室に配置され、
前記第2連通路から噴射される火炎が、前記第1連通路から噴射される火炎よりも遅れて噴射される、
請求項1に記載の副室式内燃機関。
【請求項3】
前記主燃焼室を囲むピストンをさらに備え、
前記副燃焼室は、前記主燃焼室の吸気側に連通する第1連通路と、前記主燃焼室の排気側に連通する第2連通路と、前記主燃焼室の前記ピストン側に連通路する第3連通路と、を有し、
前記第3連通路は、前記第1副燃焼室に配置され、
前記第3連通路、前記第1連通路、前記第2連通路の順で、火炎が噴射される、
請求項2に記載の副室式内燃機関。
【請求項4】
前記第1副燃焼室が吸気側に配置され、前記第2副燃焼室が排気側に配置される、
請求項1に記載の副室式内燃機関。
【請求項5】
前記第2副燃焼室が、前記第1副燃焼室の周囲に配置される、
請求項1に記載の副室式内燃機関。
【請求項6】
前記第2副燃焼室の容積が前記第1副燃焼室の容積よりも小さい、
請求項1から5のいずれか1項に記載の副室式内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、副室式内燃機関に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、副室式内燃機関が知られている(例えば、特許文献1参照)。副室式内燃機関は、主燃焼室と、副燃焼室と、を備え、副燃焼室から主燃焼室に向けてジェット火炎を噴射することによって、主燃焼室の混合気に着火する。このような副室式内燃機関では、主燃焼室の火炎伝播によって発生する気柱振動を、副室から噴射されるジェット火炎によって発生する気柱振動が増幅し、ショックを発生させることがある。このようなショックを、ジェットショックという場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-316715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
主燃焼室の混合気は、主燃焼室内の流動によって濃淡が発生することがある。主燃焼室に濃淡が発生すると、濃淡に応じて主燃焼室内での火炎伝播速度に差が発生する。副燃焼室から噴射されるジェット火炎にバラツキが発生すると、主燃焼室内での火炎伝播速度の差がさらに大きくなりやすい。火炎伝播速度の差が大きくなるとショックが大きくなりやすい。
【0005】
本開示の課題は、ジェット火炎によるショックを抑制できる副室式内燃機関を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る副室式内燃機関は、点火装置と、主燃焼室と、前記主燃焼室と内壁を介して隔てて配置される副燃焼室と、を備え、前記副燃焼室は、前記第1副燃焼室と、前記第1副燃焼室と壁を介して隔てて配置される第2副燃焼室と、を有し、前記点火装置は、前記第1副燃焼室に配置され、前記内壁には前記第1副燃焼室と前記第2副燃焼室を連通する連通路が設けられる。
【発明の効果】
【0007】
この構成によれば、先に点火装置が配置される第1副燃焼室の混合気に着火し、第1副燃焼室から主燃焼室にジェット火炎が噴射される。第1副燃焼室のジェット火炎が内壁に設けられた連通路を介して第2副燃焼室に噴射されて第2副燃焼室の混合気に着火し、第1副燃焼室のジェット火炎から遅れて第2副燃焼室から主燃焼室に向けてジェット火炎が噴射される。すなわち、第1副燃焼室から噴射されるジェット火炎と第2副燃焼室から噴射されるジェット火炎との間に、意図的に位相差を設けることができる。これによって、例えば、主燃焼室の混合気の濃淡に合わせて第1副燃焼室と、第2副燃焼室とを配置することによって、主燃焼室の火炎伝播速度の差を小さくすることができる。この結果、ジェット火炎によるショックを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第1実施形態による副室式内燃機関を示す図。
(a)は、本開示の第1実施形態による副燃焼室の拡大断面図、(b)は(a)のA-A断面図。
本開示の第1実施形態による副室式内燃機関の噴射形態を示す図。
本開示の第2実施形態による副室式内燃機関を示す図。
(a)は、本開示の第2実施形態による副燃焼室の拡大断面図、(b)は(a)のB-B断面図。
本開示の第2実施形態による副室式内燃機関の噴射形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
以下、本開示の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1に示すように、副室式内燃機関1は、主燃焼室2と、副燃焼室4と、点火装置6と、ピストン8と、燃料噴射弁9と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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