TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025093074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208578
出願日2023-12-11
発明の名称内燃機関の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 19/02 20060101AFI20250616BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】空燃比センサを用いることなく燃料噴射量の補正を行うことができる。
【解決手段】内燃機関の制御装置は、車両に搭載されたセンサから、回転回数と、負荷率と、現在トルクとを取得する(ステップS10)。制御装置は、回転回数及び負荷率に基づいて、予測トルクと予測ブローバイガス量とを算出する(ステップS20)。制御装置は、現在トルクと予測トルクとの差及び予測ブローバイガス量に基づいて、燃焼室内の混合気がブローバイガスによってリッチ化されている比率を示す推定リッチ率を算出する(ステップS50)。制御装置は、推定リッチ率に基づいて燃料噴射弁から噴射する燃料噴射量を補正する(ステップS80)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水素エンジンが搭載された車両に適用されて前記水素エンジンを制御する内燃機関の制御装置であって、
前記車両に搭載されたセンサから、回転回数と、負荷率と、現在トルクとを取得し、
前記回転回数及び前記負荷率に基づいて、予測トルクと予測ブローバイガス量とを算出し、
前記現在トルクと前記予測トルクとの差及び前記予測ブローバイガス量に基づいて、燃焼室内の混合気がブローバイガスによってリッチ化されている比率を示す推定リッチ率を算出し、
前記推定リッチ率に基づいて燃料噴射弁から噴射する燃料噴射量を補正する、
内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記現在トルクと前記予測トルクとの差が所定値より大きいことを条件に、前記推定リッチ率を算出する、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項3】
前記現在トルクと前記予測トルクとの差が所定値より大きいことを条件に、前記推定リッチ率に基づいて前記燃料噴射弁から噴射する燃料噴射量を補正する、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項4】
前記現在トルクと前記予測トルクとに差がある状態が継続している時間が所定期間よりも長いことを条件に、前記推定リッチ率に基づいて前記燃料噴射弁から噴射する燃料噴射量を補正する、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項5】
前記推定リッチ率と、異なる運転状態において算出した推定リッチ率との差が既定値以下であることを条件に、前記燃料噴射弁から噴射する燃料噴射量の補正を前記推定リッチ率に基づいて行う、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、空燃比センサによって検出された空燃比に基づいて内燃機関の燃料噴射量を補正する内燃機関の制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-137547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ブローバイガス中の燃料量が増加すると、空燃比がリッチになり、トルクが増加する。しかし、水素を燃料として用いる内燃機関では、空燃比センサがないため、空燃比に基づく燃料噴射量の補正を行うことができない。そのため、ブローバイガスに由来する燃料の添加による過剰な燃料供給によって、ドライバビリティ、音、及び振動の悪化、プレイグニッションの発生、エミッションの悪化が懸念される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
本開示の一態様によれば、水素エンジンを搭載した車両に適用され、前記水素エンジンを制御する内燃機関の制御装置であって、前記車両に搭載されたセンサから、回転回数と、負荷率と、現在トルクとを取得し、前記回転回数及び前記負荷率に基づいて、予測トルクと予測ブローバイガス量とを算出し、前記現在トルクと前記予測トルクとの差及び前記予測ブローバイガス量に基づいて、燃焼室内の混合気がブローバイガスによってリッチ化される比率を示す推定リッチ率を算出し、前記推定リッチ率に基づいて燃料噴射弁から噴射する燃料噴射量を補正する、内燃機関の制御装置を提供する。
【発明の効果】
【0006】
内燃機関の制御装置は、空燃比センサを使用せずに燃料噴射量の補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
一実施形態における、内燃機関の制御装置の概略図である。
一実施形態における、制御装置が燃料噴射量を補正するためのフローチャートである。
トルクの差及び予測ブローバイガス量と、推定リッチ率との関係を示すグラフである。
別の実施形態における、制御装置が燃料噴射量を補正するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1を参照して、内燃機関の制御装置の一実施形態について説明する。
<内燃機関10の構成>
図1は車両に搭載された内燃機関10を概略的に示している。図1に示す内燃機関10は、水素を燃料とする水素エンジンである。
【0009】
図1に示すように、内燃機関10は、シリンダヘッド11と、シリンダブロック12と、ピストン13とを備えている。シリンダブロック12はシリンダ14を備えている。シリンダ14内のピストン13よりも上側の部分には、水素を燃焼させるための燃焼室15が形成されている。シリンダブロック12の下側の部分には、クランクケース16が形成されている。クランクケース16には、クランクシャフト17と、クランク角センサ18と、トルク検出装置19とが設けられている。ピストン13とクランクシャフト17とを連結するようにコネクティングロッド20が接続される。コネクティングロッド20はピストン13の運動をクランクシャフト17に伝達する。
【0010】
内燃機関10は、燃焼室15への吸気の導入路である吸気通路21と、燃焼室15からの排気の排出路である排気通路22とを備えている。さらに、内燃機関10は、吸気中に燃料である水素を噴射して混合気を形成する燃料噴射弁23と、燃焼室15内の混合気を火花放電により点火する点火プラグ24とを備えている。吸気通路21には、空気中の塵等を濾過するエアクリーナ25が設けられている。また、吸気通路21には、エアフローメータ26と、スロットルバルブ27とが設けられている。スロットルバルブ27は、開度に応じて燃焼室15に導入される吸気の量を調整する。燃焼室15内での混合気の燃焼により生じた排気は排気通路22に排出される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

井関農機株式会社
EGR装置
7日前
個人
添加剤の注入装置と注入方法
17日前
ダイハツ工業株式会社
制御装置
20日前
トヨタ自動車株式会社
エンジン
25日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
24日前
トヨタ自動車株式会社
カバー部材
20日前
日産自動車株式会社
内燃機関
20日前
ダイヤゼブラ電機株式会社
点火装置
6日前
ダイハツ工業株式会社
エンジン
12日前
株式会社SUBARU
エンジン制御装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
エンジン制御装置
5日前
株式会社ミツバ
燃料供給装置
21日前
スズキ株式会社
燃料供給装置
17日前
マツダ株式会社
エンジンの制振構造
5日前
株式会社アイシン
発電システム
25日前
トヨタ自動車株式会社
ケース部材の取付構造
18日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
13日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
14日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
今日
ダイハツ工業株式会社
エンジン用フック装置
今日
株式会社アイシン
弁開閉時期制御装置
7日前
株式会社SUBARU
保護部材
12日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンシステムの制御装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
インジェクタの制御装置
6日前
マツダ株式会社
直列6気筒エンジンの制振構造
5日前
JFEエンジニアリング株式会社
低炭素発電システム
25日前
株式会社SUBARU
エンジン
20日前
マツダ株式会社
エンジンの制御装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
プレイグニッション検出装置
6日前
いすゞ自動車株式会社
内燃機関
13日前
日野自動車株式会社
補正装置、及び、補正方法
14日前
いすゞ自動車株式会社
動力システム
12日前
スズキ株式会社
バイフューエル車両
17日前
株式会社クボタ
排気ガス再循環装置
24日前
日産自動車株式会社
車両の制御方法及び車両の制御装置
11日前
スズキ株式会社
燃料蒸気処理装置及び部品ユニット
今日
続きを見る