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公開番号
2025098290
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2025062360,2021010403
出願日
2025-04-04,2021-01-26
発明の名称
缶蓋用アルミニウム合金塗装板
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C22C
21/06 20060101AFI20250624BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】薄肉化しても高いリベット成形性を有する缶蓋用アルミニウム合金塗装板を提供する。
【解決手段】缶蓋用アルミニウム合金塗装板は、Si:0.05質量%以上0.40質量%以下、Fe:0.05質量%以上0.50質量%以下、Cu:0.01質量%以上0.30質量%以下、Mn:0.10質量%以上0.60質量%以下、Mg:4.0質量%以上6.0質量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金板と、樹脂層とを備える。缶蓋用アルミニウム合金塗装板は、圧延面と平行な面において、板厚中心から両厚さ方向にそれぞれ50nm厚の領域の組織が、5万倍の透過型電子顕微鏡により観察される205×10
-12
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2
の領域中に総計45個以上のサブグレインを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
Si:0.05質量%以上0.40質量%以下、Fe:0.05質量%以上0.50質量%以下、Cu:0.01質量%以上0.30質量%以下、Mn:0.10質量%以上0.60質量%以下、Mg:4.0質量%以上6.0質量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金板と、樹脂層とを備え、
圧延面と平行な面において、板厚中心から両厚さ方向にそれぞれ50nm厚の領域の組織が、5万倍の透過型電子顕微鏡により観察される205×10
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の領域中に総計45個以上のサブグレインを有する缶蓋用アルミニウム合金塗装板。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記アルミニウム合金板は、合金成分としてTiを含み、Ti含有量が0.1質量%以下である請求項1に記載の缶蓋用アルミニウム合金塗装板。
【請求項3】
前記アルミニウム合金板は、合金成分としてCrを含み、Cr含有量が0.1質量%以下である請求項1又は2に記載の缶蓋用アルミニウム合金塗装板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶蓋用アルミニウム合金塗装板に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
飲料用の包装容器として、有底円筒状の胴部と蓋部からなる2ピースタイプのアルミニウム缶が広く使用されている。2ピースタイプのアルミニウム缶の缶蓋の成形において最も厳しい成形が実施されるのがリベット成形工程である。この工程で微細な割れやクラックが生じると、内容物の漏洩する危険性が高まってしまうため、従来では成形性に優れる冷間圧延工程の間に中間焼鈍を実施する中間焼鈍材が用いられていた。しかし近年、生産性向上の観点から、中間焼鈍を実施しない工程(以下、直通工程ともいう)で、成形性が向上した冷間圧延材を製造することが求められている。
【0003】
缶蓋用アルミニウム合金板について、直通工程であっても成形性を確保する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、板表面におけるCube方位密度がランダム方位試料の1.5倍以上である集合組織を有し、曲げ加工性に優れた缶蓋用アルミニウム合金板が記載されている。また特許文献2には、固溶Mgの割合を80%以上とし、サブグレイン面積率を10%以上90%以下とした強度と成形性に優れた缶蓋用アルミニウム合金板が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-150043号公報
特開2016-79501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、缶蓋材の薄肉化(例えば、板厚0.2mm程度)が進んだ近年の状況では、従来の直通工程化された缶蓋用アルミニウム合金板ではリベット成形時に割れが生じる場合があった。本発明は、薄肉化しても高いリベット成形性を有する缶蓋用アルミニウム合金塗装板を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る缶蓋用アルミニウム合金塗装板は、Si:0.05質量%以上0.40質量%以下、Fe:0.05質量%以上0.50質量%以下、Cu:0.01質量%以上0.30質量%以下、Mn:0.10質量%以上0.60質量%以下、Mg:4.0質量%以上6.0質量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金板と、樹脂層とを備える。缶蓋用アルミニウム合金塗装板は、圧延面と平行な面において、板厚中心から両厚さ方向にそれぞれ50nm厚の領域の組織が、5万倍の透過型電子顕微鏡により観察される205×10
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の領域中に総計45個以上のサブグレインを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、薄肉化しても高いリベット成形性を有する缶蓋用アルミニウム合金塗装板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
アルミニウム合金板の組織の透過型電子顕微鏡画像の一例である。
限界張出し高さの測定方法を説明する模式断面図である。
限界張出し高さと最終巻き取り温度との関係を示すグラフである。
限界張出し高さとサブグレインの個数との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係る缶蓋用アルミニウム合金塗装板について説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具現化するための一例を例示するものであって、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係などは、説明を明確にするために誇張していることがある。本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。また組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
【0010】
缶蓋用アルミニウム合金塗装板
本発明の一実施形態に係る缶蓋用アルミニウム合金塗装板は、アルミニウム合金板と、アルミニウム合金板の片面または両面に設けられる樹脂層とを備える。缶蓋用アルミニウム合金塗装板は、焼付塗装処理をした状態にて、圧延面と平行な面において、板厚中心から両厚さ方向にそれぞれ50nm厚の領域(以下、板厚中心部ということがある。)の組織が、5万倍の透過型電子顕微鏡により観察される205×10
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の領域中に総計45個以上のサブグレインを有する。
(【0011】以降は省略されています)
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