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公開番号2025101590
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218544
出願日2023-12-25
発明の名称混合銀粉及びその製造方法、並びに接合用金属ペースト
出願人DOWAエレクトロニクス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B22F 1/00 20220101AFI20250630BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】金属接合層に高い熱伝導率を付与可能な混合銀粉の提供。
【解決手段】本発明は、レーザー回折式粒度分布測定装置により湿式で測定して得られた、縦軸が体積分布比率及び横軸が粒子径の粒度分布において、
体積分布比率が1%以上である、第一のピーク及び第二のピークを含み、
前記第一のピークの粒子径dM1と、前記第二のピークの粒子径dM2との関係が、下記式(I)及び式(II):
dM1<dM2・・・(I)
4.5μm≦dM2-dM1≦16.0μm・・・(II)
を満たし、
前記第一のピーク及び前記第二のピークのうち、体積分布比率が小さい方のピークの体積分布比率Aと、前記第一のピークと前記第二のピークとの間の体積分布比率が最小となる体積分布比率Bとの関係が、下記式(III)又は式(IV):
1.2≦A/B・・・(III)
0=B/A・・・(IV)
を満たす、混合銀粉である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
レーザー回折式粒度分布測定装置により湿式で測定して得られた、縦軸が体積分布比率(割合)及び横軸が粒子径の粒度分布において、
体積分布比率が1%以上である、第一のピーク及び第二のピークを含み、
前記第一のピークの粒子径d
M1
と、前記第二のピークの粒子径d
M2
との関係が、下記式(I)及び式(II):

M1
<d
M2
・・・(I)
4.5μm≦d
M2
-d
M1
≦16.0μm・・・(II)
を満たし、
前記第一のピーク及び前記第二のピークのうち、体積分布比率が小さい方のピークの体積分布比率Aと、前記第一のピークと前記第二のピークとの間の体積分布比率が最小となる体積分布比率Bとの関係が、下記式(III)又は式(IV):
1.2≦A/B・・・(III)
0=B/A・・・(IV)
を満たす、混合銀粉。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第一のピークの体積分布比率の50%超が球状銀粉由来であり、前記第二のピークの体積分布比率の50%超がフレーク状銀粉由来である、請求項1に記載の混合銀粉。
【請求項3】
前記d
M1
が0.5μm以上1.5μm以下であり、
前記d
M2
が5.0μm以上17.5μm以下である、請求項1に記載の混合銀粉。
【請求項4】
BET比表面積に対する強熱減量の比が0.65以下である、請求項1に記載の混合銀粉。
【請求項5】
タップ密度が3.5g/cm

以上である、請求項1に記載の混合銀粉。
【請求項6】
第一の銀粉と第二の銀粉とを混合する、混合工程を含む、混合銀粉の製造方法であって、
前記第一の銀粉及び前記第二の銀粉を、それぞれ、レーザー回折式粒度分布測定装置により湿式で測定して得られた、縦軸が体積分布比率及び横軸が粒子径の粒度分布において、
前記第一の銀粉の最大となる体積分布比率のピークの粒子径d
S1
と、前記第二の銀粉の最大となる体積分布比率のピークの粒子径d
S2
との関係が、下記式(i)及び式(ii):

S1
<d
S2
・・・(i)
4.6μm≦d
S2
-d
S1
≦16.0μm・・・(ii)
を満たし、
前記第一の銀粉の累積94%径D
94
と、前記第二の銀粉の累積6%径D

との関係が、下記式(iii):

94
≦D

・・・(iii)
を満たす、混合銀粉の製造方法。
【請求項7】
前記第一の銀粉が球状銀粉であり、前記第二の銀粉がフレーク状銀粉である、請求項6に記載の混合銀粉の製造方法。
【請求項8】
前記球状銀粉は、累積50%径D
50
が0.5μm以上1.5μm以下であり、タップ密度が2.0g/cm

以上であり、BET比表面積が0.6m

/g以上2.2m

/g以下であり、
前記フレーク状銀粉は、累積50%径D
50
が5.0μm以上17.5μm以下であり、タップ密度が2.0g/cm

以上であり、BET比表面積が0.2m

/g以上2.0m

/g以下であり、アスペクト比が3以上である、請求項7に記載の混合銀粉の製造方法。
【請求項9】
請求項1~5の何れかに記載の混合銀粉を含む、接合用金属ペースト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、混合銀粉及びその製造方法、並びに接合用金属ペーストに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、部材を接合するための接合材料としては、はんだが使用されている。しかしながら、はんだの融点は低いため、動作温度の高い炭化ケイ素や窒化ガリウム等のパワーデバイス素子に対して使用することは困難であった。そのため、現在では耐熱性の高い金属ナノ粒子を含む金属ペーストが接合材料として使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1は、1μm以上の凝集粒子径を有する銀ナノ粒子等の金属ナノ粒子粉末をペースト成分として含有した接合用金属ペーストを開示しており、この接合用金属ペーストを使用して2つの部材を接合すると、高い接合強度の接合体を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-224296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、接合用金属ペーストを使用した接合においては、金属接合層における放熱性の観点から、高い熱伝導率を有する金属接合層が望まれている。
【0006】
そこで、本発明は、金属接合層に高い熱伝導率を付与可能な混合銀粉及びその製造方法、並びにこの混合銀粉を含む接合用金属ペーストを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上述の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明者らは、以下に述べる本発明を完成させた。
【0008】
即ち、上述の課題を解決するための本発明の要旨構成は以下の通りである。
【0009】
[1]レーザー回折式粒度分布測定装置により湿式で測定して得られた、縦軸が体積分布比率及び横軸が粒子径の粒度分布において、
体積分布比率が1%以上である、第一のピーク及び第二のピークを含み、
前記第一のピークの粒子径d
M1
と、前記第二のピークの粒子径d
M2
との関係が、下記式(I)及び式(II):

M1
<d
M2
・・・(I)
4.5μm≦d
M2
-d
M1
≦16.0μm・・・(II)
を満たし、
前記第一のピーク及び前記第二のピークのうち、体積分布比率が小さい方のピークの体積分布比率Aと、前記第一のピークと前記第二のピークとの間の体積分布比率が最小となる体積分布比率Bとの関係が、下記式(III)又は式(IV):
2≦A/B・・・(III)
0=B/A・・・(IV)
を満たす、混合銀粉。
【0010】
[2]前記第一のピークの体積分布比率の50%超が球状銀粉由来であり、前記第二のピークの体積分布比率の50%超がフレーク状銀粉由来である、[1]に記載の混合銀粉。
(【0011】以降は省略されています)

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