TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025101978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219109
出願日2023-12-26
発明の名称有機酸カルシウム、添加材組成物、及びセメント組成物
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 24/04 20060101AFI20250701BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】非晶質アルミノシリケート粉末と一緒に用いることで初期強度、及び長期強度を向上させることができる有機酸カルシウムを提供することを目的とする。
【解決手段】BET比表面積が1.0m2/g以上の非晶質アルミノシリケート粉末を含む硬化性組成物とともに使用する有機酸カルシウムである。非晶質アルミノシリケートは、メタカオリン及びアロフェンの少なくとも1つを含むことが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
BET比表面積が1.0m

/g以上の非晶質アルミノシリケート粉末を含む硬化性組成物とともに使用する有機酸カルシウム。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記非晶質アルミノシリケートは、メタカオリン及びアロフェンの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の有機酸カルシウム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の有機酸カルシウムと、無機硫酸塩と、を含む添加材組成物。
【請求項4】
前記無機硫酸塩が、石膏、芒硝、硫酸アルミニウム、チオ硫酸ナトリウム、及びカリミョウバンから選ばれる少なくとも1種を含む、請求項3に記載の添加材組成物。
【請求項5】
さらに、膨張材及び無機カルシウム化合物の少なくともいずれかを含有する、請求項3に記載の添加材組成物。
【請求項6】
さらに、BET比表面積が1.0m

/g以上の非晶質アルミノシリケート粉末を含む、請求項3に記載の添加材組成物。
【請求項7】
セメントと、BET比表面積が1.0m

/g以上の非晶質アルミノシリケート粉末と、請求項3に記載の添加材組成物と、を含む、セメント組成物。
【請求項8】
前記非晶質アルミノシリケート粉末の量が、前記セメント100質量部に対して5~90質量部含有する、請求項7に記載のセメント組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、土木・建築業界において使用される有機酸カルシウム、添加材組成物、及びセメント組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートは原材料としてセメントを多量に使用するため、CO

排出量の大きい材料であるとされる。これは、主として、セメントの生産過程で、炉の燃焼エネルギーを得るために化石燃料を多量に使用することに加え、石灰石の脱炭酸反応(CaCO

→CaO+CO

)が生じることによる。コンクリートとしてのCO

排出量を低減することは地球温暖化対策の一環として重要なテーマとなっている。
【0003】
コンクリート製品を製造する際に排出されるCO

のトータル量を低減するためには、セメント代替として産業副産物(高炉スラグ微粉末、フライアッシュなど)を多量に配合させることによりセメント使用量を削減することが有効であり、種々研究が進められている。
【0004】
一方、セメント等の水硬性材料は、通常、水と混合し、所定時間静置することにより硬化する。水硬性材料の硬化速度は、材料と水との比率や周囲の環境温度、養生方法にも影響され得るが、硬化促進剤を用いることによって、水硬性材料が硬化するまでの時間を短縮することができる。
【0005】
硬化促進剤に関して、例えば、下記の特許文献1には、無機硫酸塩、カルシウムサルフォアルミネート、及び無機水酸化物を所定量含む水硬性材料用硬化促進材が記載されている。特許文献2には、ブレーン比表面積値が4000cm

/g以上のカルシウムサルホアルミネートと蟻酸塩、酢酸塩及び乳酸塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上とを含有してなるセメント混和材が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-19618号公報
特開2010-235399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、硬化促進剤を用いた場合において、さらに、初期強度及び長期強度を向上させることが望まれている。さらに、コンクリートを製造する際には、CO

の排出量を抑えることが望まれており、セメントの代替材料を用いた場合においても、高い初期強度及び長期強度を有することが望まれている。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、非晶質アルミノシリケート粉末と一緒に用いることで、製造される硬化体の初期強度、及び長期強度を向上させることができる有機酸カルシウム、該有機酸カルシウムを含む添加材組成物、及び該添加材組成物を含むセメント組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記のような課題を解決するために鋭意研究を行った結果、所定のBET比表面積を有する非晶質アルミノシリケート粉末を含む硬化性組成物とともに使用する有機酸カルシウムにより、当該課題を解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]BET比表面積が1.0m

/g以上の非晶質アルミノシリケート粉末を含む硬化性組成物とともに使用する有機酸カルシウム。
[2]前記非晶質アルミノシリケートは、メタカオリン及びアロフェンの少なくとも1つを含む、[1]に記載の有機酸カルシウム。
[3][1]又は[2]に記載の有機酸カルシウムと、無機硫酸塩と、を含む添加材組成物。
[4]前記無機硫酸塩が、石膏、芒硝、硫酸アルミニウム、チオ硫酸ナトリウム、及びカリミョウバンから選ばれる少なくとも1種を含む、[3]に記載の添加材組成物。
[5]さらに、膨張材及び無機カルシウム化合物の少なくともいずれかを含有する、[3]又は[4]に記載の添加材組成物。
[6]さらに、BET比表面積が1.0m

/g以上の非晶質アルミノシリケート粉末を含む、[3]~[5]のいずれかに記載の添加材組成物。
[7]セメントと、BET比表面積が1.0m

/g以上の非晶質アルミノシリケート粉末と、[3]~[6]のいずれかに記載の添加材組成物と、を含む、セメント組成物。
[8]前記非晶質アルミノシリケート粉末の量が、前記セメント100質量部に対して5~90質量部含有する、[7]に記載のセメント組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、非晶質アルミノシリケート粉末と一緒に用いることで、製造される硬化物の初期強度、及び長期強度を向上させることができる有機酸カルシウム、該有機酸カルシウムを含む添加材組成物、及び該添加材組成物を含むセメント組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

デンカ株式会社
特定の遺伝子型を有するHLAに結合するエピトープの特定方法
今日
個人
構築素材又は原材
2か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
14日前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
1か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
1か月前
花王株式会社
吹付工法
1か月前
株式会社田中建設
製造プラント
2か月前
花王株式会社
空洞充填材
28日前
花王株式会社
水硬性組成物
2か月前
東ソー株式会社
焼結体のリサイクル方法
3か月前
花王株式会社
水硬性組成物
2か月前
株式会社田中建設
固化材の製造方法
3か月前
デンカ株式会社
コンクリート用組成物
3か月前
デンカ株式会社
コンクリート用組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板の製造方法
10日前
花王株式会社
吹付用水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
水硬性粉体の製造方法
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用混和剤
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用分散剤
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用添加剤
21日前
花王株式会社
水硬性組成物用添加剤
21日前
三井住友建設株式会社
水硬性硬化体
2か月前
花王株式会社
粘土含有石膏スラリー
1か月前
太平洋セメント株式会社
固化材
10日前
大光炉材株式会社
パッチング用耐火物
1か月前
デンカ株式会社
接地抵抗低減剤
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用被膜養生剤
1か月前
個人
漆喰材の製造方法、および、漆喰材
3か月前
東ソー株式会社
焼結体、粉末、成形体、及び、仮焼体
3か月前
黒崎播磨株式会社
断熱材
21日前
太平洋マテリアル株式会社
モルタル組成物及びモルタル
3日前
株式会社トクヤマ
塩化カリウムの回収方法
3か月前
株式会社MARUWA
アルミナジルコニア焼結板
3か月前
東レ株式会社
炭素シートおよびガス拡散電極の製造方法
1か月前
続きを見る