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公開番号
2025102725
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2024224869
出願日
2024-12-20
発明の名称
油性睫毛用化粧料
出願人
株式会社コーセー
代理人
主分類
A61K
8/891 20060101AFI20250701BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、セパレート効果、ボリュームアップ効果、カール効果、カールキープ効果、発色の良さの全てに優れる油性睫毛用化粧料の開発を課題とする。
【解決手段】次の成分(A)~(F);
(A)特定の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(B)水添ロジン酸エステルの油溶性樹脂
(C)ワックス
(D)揮発性油剤
(E)有機変性粘土鉱物
(F)着色顔料
を含有する油性睫毛用化粧料である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)~(F);
(A)下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(B)水添ロジン酸エステルの油溶性樹脂
(C)ワックス
(D)揮発性油剤
(E)有機変性粘土鉱物
(F)着色顔料
を含有する油性睫毛用化粧料。
[(X)成分]
下記平均組成式(1)で表され、1分子中に1個以上のアルケニル基を有するアルケニル基含有有機ケイ素樹脂
JPEG
2025102725000018.jpg
8
153
[式中、R
1
は互いに独立に、炭素数2~8のアルケニル基であり、R
2
は互いに独立に、炭素数1~30のアルキル基、炭素数6~30のアリール基、及び炭素数7~30のアラルキル基から選ばれる基である。R
3
は互いに独立に、オルガノポリシロキサン含有基、及び前記R
2
から選ばれる基であり、各R
3
3
SiO
1/2
単位にあるR
3
の1つ以上はオルガノポリシロキサン含有基である。a1、a2、a3、b、c、及びdは、0<a1≦5、0<a2≦400、0≦a3≦400、0≦b≦320、0≦c≦320、0<d≦1,000であり、かつ、0.5≦(a1+a2+a3)/d≦1.5を満たす数である。]
[(Y)成分]
下記平均組成式(2)で表され、1分子中にヒドロシリル基を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
JPEG
2025102725000019.jpg
8
153
[式中、R
2
は上記と同じであり、R
4
は互いに独立に、水素原子又は上記R
2
で示される基であり、全R
4
中の2個以上が水素原子であり、e、f、g、hは、0又は正数であり、ただし、2≦e+f+g+h<32を満たす。]
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記成分(C)の含有量が10~30質量%である請求項1記載の油性睫毛用化粧料。
【請求項3】
前記成分(C)が(C1)融点85~110℃の炭化水素である請求項1又は2に記載の油性睫毛用化粧料。
【請求項4】
前記成分(D)が炭化水素油である請求項1又は2に記載の油性睫毛用化粧料。
【請求項5】
前記成分(A)と前記成分(B)との合計質量に対する前記成分(C)の質量割合 (C)/〔(A)+(B)〕が、0.6~3.0ある請求項1又は2に記載の油性睫毛用化粧料。
【請求項6】
前記成分(C)に対する前記成分(C1)の質量割合 (C1)/(C)が、0.3~1.0である請求項1又は2に記載の油性睫毛用化粧料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油性睫毛用化粧料に関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
睫毛用化粧料には、お湯などで簡単に落としやすいフィルムタイプ(水中油型)と化粧持ちに優れるウォータープルーフタイプ(油性型)の2タイプが存在する。特に油性型は、カールやボリュームといったマスカラに求められる基本機能を高めやすいことからグローバルで人気となっている。また、近年、マスカラに求められる機能は多機能化しており、仕上がるまつ毛の長さ・太さ・カールといった基本機能に加えて、毛1本1本がきれいに分かれて、より目を大きく見せるセパレート効果なども求められるようになってきた。特に、近年では、高い付着によるボリュームアップ効果ときれいに分かれるセパレート効果といった、相反するような機能を同時に求められることが増えており、これまで様々な技術開発が行われてきた。また、睫毛の色を変える流行もあり、カラーマスカラの需要が増えている。そのため、マスカラにおいても高発色が、求められるようになってきた。
【0003】
これらの機能を叶えるための検討は、従来より行われてきており、例えば、金平糖形状のシリコーン系樹脂粉末、揮発性油分、油性ゲル化剤を含むまつ毛用化粧料により、まつ毛にボリュームアップ効果を与え、化粧料基剤がもつ本来の色合いを損なわない技術(例えば、特許文献1参照)、皮膜形成性ポリマーエマルション、高分子量ジメチルポリシロキサン、油溶性樹脂、特定の物性を持つ中空部の周囲壁の一部が長手方向に欠損した中空繊維、カーボンブラックおよびポリビニルピロリドンを含む水中油型睫毛用化粧料により、ボリュームアップ効果とセパレート効果を両立し、同時に耐水性、カール効果などにも優れる技術(例えば、特許文献2参照)が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-149525号公報
特開2017-197460号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の技術は、金平糖形状のシリコーン系樹脂粉末が睫毛への付着性を高め、ボリュームアップ効果に優れ、顔料の持つ色合いを損なわず発色の良い睫毛用化粧料が得られるもののセパレート効果は十分でなく、粉体を多く含む必要があるため十分なカール効果も得られにくいものであった。また、特許文献2の技術は、ボリュームアップ効果とセパレート効果という相反する機能を両立できるものの、水中油型製剤であるため、耐水性・カール効果、カールキープ効果は十分でなく、高度な機能が求められる近年では、ボリュームアップ効果も十分とは言えないものであった。さらに、高発色を同時に叶える睫毛用化粧料の開発の着眼はなかった。そこで、本発明は、ボリュームアップ効果、セパレート効果、カール効果、カールキープ効果、発色の良さの全てに優れる睫毛用化粧料の開発を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討した結果、特定の架橋型有機ケイ素樹脂、水添ロジン酸エステルの油溶性樹脂、ワックス、揮発性油剤、有機変性粘土鉱物及び着色顔料を含有することで、ボリュームアップ効果に優れながらも、セパレート効果を発揮し、カール効果、カールキープ効果、発色の良さに優れる油性睫毛用化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち本発明は、
[1]
(A)下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(B)水添ロジン酸エステルの油溶性樹脂
(C)ワックス
(D)揮発性油剤
(E)有機変性粘土鉱物
(F)着色顔料
[(X)成分]
下記平均組成式(1)で表され、1分子中に1個以上のアルケニル基を有するアルケニル基含有有機ケイ素樹脂
JPEG
2025102725000001.jpg
8
153
[式中、R
1
は互いに独立に、炭素数2~8のアルケニル基であり、R
2
は互いに独立に、炭素数1~30のアルキル基、炭素数6~30のアリール基、及び炭素数7~30のアラルキル基から選ばれる基である。R
3
は互いに独立に、オルガノポリシロキサン含有基、及び前記R
2
から選ばれる基であり、各R
3
3
SiO
1/2
単位にあるR
3
の1つ以上はオルガノポリシロキサン含有基である。a1、a2、a3、b、c、及びdは、0<a1≦5、0<a2≦400、0≦a3≦400、0≦b≦320、0≦c≦320、0<d≦1,000であり、かつ、0.5≦(a1+a2+a3)/d≦1.5を満たす数である。]
[(Y)成分]
下記平均組成式(2)で表され、1分子中にヒドロシリル基を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
JPEG
2025102725000002.jpg
8
153
[式中、R
2
は上記と同じであり、R
4
は互いに独立に、水素原子又は上記R
2
で示される基であり、全R
4
中の2個以上が水素原子であり、e、f、g、hは、0又は正数であり、ただし、2≦e+f+g+h<32を満たす。]
を含有し、油性睫毛用化粧料に関するものである。
[2]
さらに、前記成分(C)の含有量が10~30質量%である前記[1]に記載の油性睫毛用化粧料に関するものである。
[3]
さらに、前記成分(C)が(C1)融点85~110℃の炭化水素である前記[1]又は[2]に記載の油性睫毛用化粧料に関するものである。
[4]
さらに、前記成分(D)が炭化水素油である前記[1]~[3]に記載の油性睫毛用化粧料に関するものである。
[5]
さらに、前記成分(A)と前記成分(B)との合計質量に対する前記成分(C)の質量割合 (C)/〔(A)+(B)〕が、0.6~3.0である前記[1]~[4]に記載の油性睫毛用化粧料に関するものである。
[6]
さらに、前記成分(C)に対する前記成分(C)の質量割合 (C1)/(C)が、0.3~1.0である前記[1]~[5]に記載の油性睫毛用化粧料に関するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、ボリュームアップ効果に優れながらも、セパレート効果を発揮し、カール効果、カールキープ効果、発色の良さに優れる油性睫毛用化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の詳細について以下に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。また、本明細書において百分率は特に断りのない限り質量による表示である。
【0010】
以下、本発明における成分(A)について詳細に説明する。
成分(A)は、下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂である。
(【0011】以降は省略されています)
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