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公開番号2025103260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220534
出願日2023-12-27
発明の名称2サイクルエンジン
出願人株式会社イケヤフォ-ミュラ
代理人個人,個人
主分類F02B 25/06 20060101AFI20250702BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】簡単な構造で的確な掃気及び吸気を行なわせることを可能にする2サイクルエンジンを提供する。
【解決手段】燃焼室3に配置されたピストン13と、吸気チャンバー5に配置された圧縮可動部15と、ピストン13及び圧縮可動部15間を結合し中継孔27に往復動可能に嵌合支持されたシャフト17と、燃焼室3からの排気を行う排気ポート19と、ピストン13のストロークに応じて開閉可能な吸気ポート21とを備え、燃焼室3での爆発膨張によりピストン13が下死点側にストロークすると排気ポート19及び吸気ポート21が開かれると共に圧縮可動部15が圧縮する吸気チャンバー5から吸気ポート21を通して燃焼室3内へ吸気が行われる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃焼室と吸気チャンバーとを備えた2サイクルエンジンであって、
前記燃焼室を形成するための第1のシリンダーと、
前記吸気チャンバーを形成するための第2のシリンダーと、
前記第1、第2のシリンダーを連通させ前記燃焼室及び前記吸気チャンバーよりも小径の中継孔を形成するための第3のシリンダーと、
前記燃焼室に配置されたピストンと、
前記吸気チャンバーに配置された圧縮可動部と、
前記ピストン及び圧縮可動部間を結合し前記中継孔に往復動可能に嵌合支持されたシャフトと、
前記燃焼室からの排気を行う排気ポートと、
前記ピストンのストロークに応じて開閉可能な吸気ポートと、
を備え、
前記燃焼室での爆発膨張により前記ピストンが下死点側にストロークすると前記排気ポート及び吸気ポートが開かれると共に前記圧縮可動部が圧縮する吸気チャンバーから前記吸気ポートを通して前記燃焼室内へ吸気が行われる、
2サイクルエンジン。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1の2サイクルエンジンであって、
前記シャフトは、通路形成部を備え、
前記通路形成部は、前記ピストンの下死点側へのストロークにより前記第3のシリンダー及びシャフト間で前記吸気チャンバーに対して前記吸気ポートを開く、
2サイクルエンジン。
【請求項3】
請求項1の2サイクルエンジンであって、
前記圧縮可動部は、前記シャフトに固定されたリテーナーバルブと、前記シャフト及び前記リテーナーバルブのストローク方向間に配置されたバルブボディとを備え、
前記リテーナーバルブは、前記吸気チャンバーが受ける吸気を通すバルブ通路を備え、
前記バルブボディは、前記シャフト及び前記リテーナーバルブ間でストローク方向へ相対移動自由に取り付けられ前記リテーナーバルブ側への相対移動により前記バルブ通路を閉止して前記第2のシリンダー内を前室及び後室に区画し前記シャフト側への相対移動により前記バルブ通路を開いて前記前室への吸気を前記後室の吸気チャンバーへ移動可能とするボディ通路を備えた、
2サイクルエンジン。
【請求項4】
請求項3の2サイクルエンジンであって、
前記ピストンに連動結合されたクランクシャフトと、
前記クランクシャフトに連動結合されて前記ピストンのストローク方向に対し交差する方向へ往復動作して前記ピストンを潤滑するためのオイルを撹拌するスライダーと、
を備えた2サイクルエンジン。
【請求項5】
請求項4の2サイクルエンジンであって、
前記ピストンと前記スライダーと前記クランクシャフトとは、ダブルスライダークランク機構を形成するための偏心した一体の第1、第2の円盤部からなるスピナーにより結合された、
2サイクルエンジン。
【請求項6】
請求項5の2サイクルエンジンであって、
前記第1の円盤部は、前記ピストンのストローク方向に対し軸心が直交するようにして前記ピストンに形成された第1のスピナー支持穴に相対回転可能に内接支持され、
前記第2の円盤部は、前記第1のスピナー支持穴の軸心と同方向の軸心を有して前記スライダーに形成された第2のスピナー支持穴に相対回転可能に内接支持され、
前記第1、第2の円盤部は、前記ピストンのストロークに応じて偏心し、
前記クランクシャフトは、前記第1、第2の円盤部の軸心間でクランクピンが前記スピナーに相対回転可能に嵌合した、
2サイクルエンジン。
【請求項7】
請求項4~6の何れか1項の2サイクルエンジンであって、
前記オイルを収容したオイルパンと、
前記ピストンから前記シャフト及び前記リテーナーバルブを貫通して前記前室に開口し前記オイルパンを前記前室に連通させるオイル孔と、
を備え、
前記オイルパン内で攪拌されたオイルが前記オイル孔を通って前記前室に至る、
2サイクルエンジン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車、二輪車等に供する2サイクルエンジンに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来の2サイクルエンジンとして、特許文献1に記載された図23に示すものがある。この2サイクルエンジン101は、ピストン103を備えたシリンダー105を具備している。このシリンダ105は、ピストン103により燃焼室107と第1吸気室109とが区画されている。
【0003】
シリンダー105下部のクランク室111上部には、追加のピストン113が備えられている。追加のピストン113は、ロッド115でピストン103に結合され、追加のピストン113により室109に対し区画された室117が備えられている。
【0004】
したがって、ピストン103が下方に移動すると、ピストン103が下死点に到達する前に、ピストン103が下死点側でポート119を開放する。この開放により燃焼室107内の排気ガスがポート119から排出され、燃焼室107内の圧力は迅速に減少する。このとき、弁121が開放され、混合気がマニホルド123を介して室109から燃焼室107内に流入し、点火爆発し、排気混合気はポート119から外側に付勢される。
【0005】
ピストン103及び追加のピストン113は下死点に位置し、燃焼室107の排気は除去され、室109は圧縮され、室117が混合気で満たされる。
【0006】
ピストン103、113は上方に移動し、新しい圧縮ストロークが開始する。
【0007】
ピストン103が上方に移動する際、ピストン103はポート119を閉鎖し、室109から供給されるすべての混合気は燃焼室107内に残ったままである。室117からの混合気はこの混合気に加えられることになる。
【0008】
つまり、燃焼室107内の混合気の量は、室109、117からの合計量となり、エンジンの特有の動力が増加されるとしている。
【0009】
しかしながら、室109、117の何れにおいても燃焼室107とのボアが共通であるにも関わらず、燃焼室107には通らないロッド115が位置している。
【0010】
したがって、室109、117の容積が、燃焼室107の容積に対してロッド115の体積に応じて共に小さくなり、室109のみでは燃焼室107への吸気が不足すると共に燃焼室107からの掃気が不十分となっていた。
(【0011】以降は省略されています)

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