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公開番号
2025103767
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023221391
出願日
2023-12-27
発明の名称
CO2を固定したセメント硬化体の製造方法
出願人
株式会社安藤・間
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20250702BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】従来よりもセメント硬化体により多くのCO
2
を固定し得る方法を提供すること
【解決手段】セメント硬化体に水を供給し、水含有セメント硬化体を得る水供給工程と、前記水含有セメント硬化体に対して高濃度CO
2
雰囲気下で気中養生を行う養生工程と、を有する、CO
2
を固定したセメント硬化体の製造方法である。本発明によれば、CO
2
溶解水からCO
2
をセメント硬化体に固定する場合と比較してCO
2
の固定効率が向上し、且つ、気中養生であるから、基本的に養生中にセメント硬化体中のカルシウムがセメント硬化体の外部に溶出することもない。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
セメント硬化体に水を供給し、水含有セメント硬化体を得る水供給工程と、
前記水含有セメント硬化体に対して高濃度CO
2
雰囲気下で気中養生を行う養生工程と、
を有することを特徴とする、CO
2
を固定したセメント硬化体の製造方法。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
高濃度CO
2
雰囲気が、CO
2
を10体積%濃度以上含む雰囲気であることを特徴とする請求項1に記載のCO
2
を固定したセメント硬化体の製造方法。
【請求項3】
前記水供給工程で供給される水が、気泡径100μm未満のファインバブルを含むファインバブル水であることを特徴とする請求項1に記載のCO
2
を固定したセメント硬化体の製造方法。
【請求項4】
前記水供給工程で供給される水が、100mg/L以上の全炭酸濃度を有することを特徴とする請求項1に記載のCO
2
を固定したセメント硬化体の製造方法。
【請求項5】
前記養生工程後、さらに前記水供給工程および前記養生工程を少なくとも一回以上繰り返すことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のCO
2
を固定したセメント硬化体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、CO
2
を固定したセメント硬化体の製造方法に関し、特に、周囲のCO
2
をセメント硬化体に固定して得られる、CO
2
を固定したセメント硬化体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、様々な産業において、脱炭素で低負荷な循環型社会を実現する取り組みが行われており、中でもセメント・コンクリート産業では、当該セメント・コンクリート産業全体から排出される温室効果ガスは人為起源の排出量の約7%以上を占めることから、その削減が求められている。
【0003】
セメント・コンクリート産業における温室効果ガスの排出削減の取り組みとしては、高炉スラグ微粉末やフライアッシュなどの副産物をセメント代替として使用することでセメント使用量を削減させる低炭素型コンクリートの活用が進められている。さらに近年では、CO
2
-SUICOM(シーオーツースイコム)(登録商標)に代表されるような、コンクリートやセメント硬化体にCO
2
を強制的に固定化させる技術の開発が精力的に行われており、再生骨材などのコンクリート由来のリサイクル材料にCO
2
を固定化させて、資源循環とカーボンニュートラルの実現を両立させる取り組みであるカーボンプールコンクリート(以下、CPコンクリートという)の開発が進められている。CPコンクリートは、セメント焼成工程などで生じるCO
2
をセメントの水和生成物に固定化し、再生骨材として用いて得られたコンクリートである。
【0004】
CO
2
のセメントの水和物への固定には、水が必要であることから、従来、CO
2
溶解水によってセメントの水和生成物にCO
2
を固定することが提案されている。
【0005】
特許文献1は、貯水可能な貯水域を有するコンクリート製貯水構造体の貯水域に二酸化炭素溶解水を注水するコンクリート製貯水構造体の炭酸化養生方法を開示する。特許文献1の方法によれば、貯水域の内壁面が炭酸化され、コンクリート製貯水構造体の長期耐久性を向上させることができる。
【0006】
特許文献2は、セメント硬化体を有する物質を炭酸バブル水に浸漬し、または炭酸バブル水で塗布することで炭酸バブル水をセメント硬化体を有する物質に導入する方法を開示する。特許文献2の方法によれば、炭酸バブル水中のCO
2
がセメント硬化体内に存在する水酸化カルシウムと反応し、セメント硬化体内で炭酸カルシウムが形成されることにより、セメント硬化体の密度などの特性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-54806号公報
特開2014-214030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1、2のように、CO
2
溶解水によりセメント硬化体を炭酸化するのでは、水に溶けることができるCO
2
量は20℃、1atmの環境下で水1Lに1.71g程度であることと、水と接するセメント硬化体表面にのみ炭酸カルシウムが形成されることから、CO
2
の固定が限定的となる。
【0009】
また、CO
2
を水に溶解するとpHが低下するため、セメント硬化体中のカルシウムがCO
2
溶解水中に溶出しやすくなり、セメント硬化体内部での炭酸化が進みにくいという不具合もある。したがって、効率的にセメント硬化体を炭酸化する方法が求められていた。
【0010】
上記課題に鑑みてなされた本願発明の目的は、従来よりもセメント硬化体により多くのCO
2
を固定し得る方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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