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公開番号2025104861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223008
出願日2023-12-28
発明の名称血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物
出願人株式会社明治
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類A23L 33/19 20160101AFI20250703BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】新規な血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物ならびに新規な血糖値スパイクおよび/または反応性低血糖を抑制するための組成物の提供。
【解決手段】本発明によれば、ホエイタンパク質を原料として含む発酵乳を含んでなる、血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物ならびに血糖値スパイクおよび/または反応性低血糖を抑制するための組成物が提供される。本発明によればまた、ホエイタンパク質を含む、血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物ならびに血糖値スパイクおよび/または反応性低血糖を抑制するための組成物が提供される。本発明によれば、血中総アミノ酸を高濃度に維持する効果ならびに血糖値スパイクおよび反応性低血糖を抑制する効果を奏するとともに、長期間にわたって継続的に摂取しても副作用の懸念がなく安全性が高い点において有利である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
ホエイタンパク質を原料として含む発酵乳を含んでなる、血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物であって、前記発酵乳の原料中の全タンパク質の含有量に対するホエイタンパク質の比率が70%以上であり、摂取後45分~90分の血中総アミノ酸濃度が、摂取後の血中総アミノ酸最高濃度の70%以上に維持される、組成物。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
ホエイタンパク質を含む、血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物であって、前記組成物中の全タンパク質の含有量に対するホエイタンパク質の比率が70%以上であり、かつ、摂取後45分~90分の血中総アミノ酸濃度が、摂取後の血中総アミノ酸最高濃度の70%以上に維持される、組成物。
【請求項3】
ホエイタンパク質を原料として含む発酵乳を含んでなる、血糖値スパイクおよび/または反応性低血糖を抑制するための組成物であって、前記発酵乳の原料中の全タンパク質の含有量に対するホエイタンパク質の比率が70%以上である、組成物。
【請求項4】
ホエイタンパク質を含む、血糖値スパイクを抑制するための組成物であって、前記組成物中の全タンパク質の含有量に対するホエイタンパク質の比率が70%以上である、組成物。
【請求項5】
発酵乳が、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリカスおよびストレプトコッカス・サーモフィルスにより発酵されたものである、請求項1または3に記載の組成物。
【請求項6】
摂取後の血糖値および/または血中インスリン濃度の上昇幅を抑制するための、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項7】
摂取後30分~90分の血中総アミノ酸濃度が、対象に1食当たりの摂取量として、前記発酵乳(タンパク質量として換算)を10g以上または前記ホエイタンパク質を10g以上摂取させた場合に、摂取前の血中総アミノ酸濃度よりも350μM以上高く維持される、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項8】
摂取後の最高血糖値と摂取前の血糖値の差が30mg/dL以下である、請求項3または4に記載の組成物。
【請求項9】
摂取後0分~120分の血糖値が、摂取前の血糖値よりも0mg/dLを超えて高く維持される、請求項3または4に記載の組成物。
【請求項10】
摂取後の血糖値の上昇幅が、対象に1食当たりの摂取量として、前記発酵乳(タンパク質量として換算)を10g以上または前記ホエイタンパク質を10g以上摂取させた場合に、30mg/dL以下である、請求項6に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物に関する。本発明はまた、血糖値スパイクおよび/または反応性低血糖を抑制するための組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
栄養素の中でもタンパク質は体を作る構成成分であり、骨格筋量を維持するといった役割も担っているが、加齢や疾病等によって骨格筋量の低下が起こると、健康寿命をおびやかすだけでなく寿命自体にも影響を及ぼしかねない。このため、効率的なタンパク質同化作用が求められており、骨格筋を合成しやすい状態を作出する上で血中アミノ酸を一定時間、高濃度に維持することが望ましいと考えられる。
【0003】
一方で、食品を摂取すると、食品に含まれる糖がブドウ糖へ分解され血糖値が上昇し、その血糖値を下げるためにインスリンが分泌され、血中インスリン濃度が上昇する。しかしながら、血糖値および血中インスリン濃度の急上昇や、それらの数値が高い状態が継続すると、血管にダメージを与えかねず、インスリン抵抗性にも繋がることから健康上好ましくない。また、反応性低血糖と呼ばれる、血糖値急上昇後に必要以上に低血糖になる状態があり、頭痛や眠気といったQOL低下の要因ともなり得る(非特許文献1)。
【0004】
このような背景の下、これまでに血中アミノ酸濃度上昇促進用発酵乳(特許文献1)や骨格筋量増加用栄養組成物(特許文献2)、血糖値上昇抑制用組成物(特許文献3)等が開発されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-11739号公報
国際公開2018/221526号
特開2019-31466号公報
【非特許文献】
【0006】
Ceriello A, et al., Diabetes, 2008; 57(5): 1349-54.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、新規な血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物ならびに新規な血糖値スパイクおよび/または反応性低血糖を抑制するための組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは今般、ヒト試験においてホエイタンパク質を原料として含む発酵乳およびホエイタンパク質の摂取により、血中総アミノ酸が高濃度に維持されるとともに、血糖値スパイクおよび反応性低血糖が抑制されることを見出した。本発明はこれらの知見に基づくものである。
【0009】
本発明によれば以下の発明が提供される。
[1]ホエイタンパク質を原料として含む発酵乳を含んでなる、血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物であって、前記発酵乳の原料中の全タンパク質の含有量に対するホエイタンパク質の比率が70%以上であり、摂取後45分~90分の血中総アミノ酸濃度が、摂取後の血中総アミノ酸最高濃度の70%以上に維持される、組成物。
[2]ホエイタンパク質を含む、血中総アミノ酸を高濃度に維持するための組成物であって、前記組成物中の全タンパク質の含有量に対するホエイタンパク質の比率が70%以上であり、かつ、摂取後45分~90分の血中総アミノ酸濃度が、摂取後の血中総アミノ酸最高濃度の70%以上に維持される、組成物。
[3]ホエイタンパク質を原料として含む発酵乳を含んでなる、血糖値スパイクおよび/または反応性低血糖を抑制するための組成物であって、前記発酵乳の原料中の全タンパク質の含有量に対するホエイタンパク質の比率が70%以上である、組成物。
[4]ホエイタンパク質を含む、血糖値スパイクを抑制するための組成物であって、前記組成物中の全タンパク質の含有量に対するホエイタンパク質の比率が70%以上である、組成物。
[5]発酵乳が、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリカスおよびストレプトコッカス・サーモフィルスにより発酵されたものである、上記[1]または[3]に記載の組成物。
[6]摂取後の血糖値および/または血中インスリン濃度の上昇幅を抑制するための、上記[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]摂取後30分~90分の血中総アミノ酸濃度が、対象に1食当たりの摂取量として、前記発酵乳(タンパク質量として換算)を10g以上または前記ホエイタンパク質を10g以上摂取させた場合に、摂取前の血中総アミノ酸濃度よりも350μM以上高く維持される、上記[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]摂取後の最高血糖値と摂取前の血糖値の差が30mg/dL以下である、上記[1]~[7]に記載の組成物。
[9]摂取後0分~120分の血糖値が、摂取前の血糖値よりも0mg/dLを超えて高く維持される、上記[1]~[8]に記載の組成物。
[10]摂取後の血糖値の上昇幅が、対象に1食当たりの摂取量として、前記発酵乳(タンパク質量として換算)を10g以上または前記ホエイタンパク質を10g以上摂取させた場合に、30mg/dL以下である、上記[6]~[9]に記載の組成物。
[11]摂取後の血中インスリン濃度の上昇幅が、対象に1食当たりの摂取量として、前記発酵乳(タンパク質量として換算)を10g以上または前記ホエイタンパク質を10g以上摂取させた場合に、40μU/mL以下である、上記[6]~[10]に記載の組成物。
[12]流動食である、上記[1]~[10]に記載の組成物。
【0010】
本発明の有効成分は、長年食品の原料として使用されてきたホエイタンパク質を原料として含む発酵乳および/またはホエイタンパク質である。したがって、本発明の組成物は、血中総アミノ酸を高濃度に維持する効果ならびに血糖値スパイクおよび反応性低血糖を抑制する効果を奏するとともに、長期間にわたって継続的に摂取しても副作用の懸念がなく安全性が高い点において有利である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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