TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025114288
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024008895
出願日2024-01-24
発明の名称油脂組成物
出願人不二製油株式会社
代理人
主分類A23D 9/00 20060101AFI20250729BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】
フレーバーリリースの速い油脂組成物を提供する。
【解決手段】
食用油脂に、前記食用油脂100質量部に対して0.0005~1.2質量部の水分が添加分散されていることを特徴とする、油脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
食用油脂に、前記食用油脂100質量部に対して0.0005~1.2質量部の水分が添加分散されていることを特徴とする、油脂組成物。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記食用油脂が風味付けされた油脂である、請求項1に記載の油脂組成物。
【請求項3】
食用油脂100質量部に対し、0.0005~1.2質量部の水分を添加分散する工程を含む、油脂組成物の製造方法。
【請求項4】
前記食用油脂が風味付けされた油脂である、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
食用油脂100質量部に対して0.0005~1.2質量部の水分が添加分散されている、フレーバーリリース促進剤。
【請求項6】
前記食用油脂が風味付けされた油脂である、請求項5に記載のフレーバーリリース促進剤。
【請求項7】
食用油脂100質量部に対し、0.0005~1.2質量部の水分を添加分散させて得られる、油脂組成物を用いることによる、フレーバーリリースを速める方法。
【請求項8】
前記食用油脂が風味付けされた油脂である、請求項7に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
SDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指す取組が世界的に進んでいる。とりわけ、世界的な人口増加などを理由に、動物性素材が将来不足すると予測され、このことは社会課題の一つとなっている。かかる課題に対し、植物性素材を通じた解決が試みられている。かかる流れは、環境意識の高いミレニアル世代以降が購買の中心となる昨今、ますます加速するものと予想される。
【0003】
この流れは、いわゆる植物ベース食品(PBF)への意識の高まりによるものであり、幅広い食品の分野において、乳脂などをはじめとする動物性油脂に代えて、健康を意識した植物性油脂を選択する動きが活発化している。
一方で、植物性油脂を用いた場合、動物性原料で当たり前に感じられるようなコク味など、風味面での満足感が不足する場合があった。コク味とは、持続性のあるうま味をいい、好ましくはこれに濃厚感が付与された味をいう。
かかる課題を解決するため、植物性油脂に風味を付与する技術は種々開発されてきた。
【0004】
例えば、特許文献1には、油脂をアーモンド由来原料の存在下で加熱し反応させることにより、良好なローストアーモンド風味を有する油脂が得られる製造法を見いだし、特許登録されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許6576733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術は、無味無臭の油脂に対しても、強いローストアーモンド風味を付与でき、洋菓子中の風味を底上げすることができる点で、植物ベース食品への展開を見据えた場合にも有用なアプローチと言える。
【0007】
本発明者は、異なるアプローチにより植物性油脂を用いた場合であっても、風味面での満足感を高める方策を検討した。その結果、植物性油脂、特に風味付けされた植物性油脂におけるフレーバーリリースが、動物性原料をはじめとする他の食品素材に比べて遅い場合があることを認識するようになった。さらに、食用油脂のフレーバーリリースを速めることは、それを用いた食品のフレーバーリリースも速めることができ、これによって風味面の満足感を高めることを達成できると認識するようになった。本発明者は最終的に、フレーバーリリースの速い油脂組成物の提供は、食用油脂の属する技術の分野における重要な課題であると認識するに至った。
本発明者は、フレーバーリリースの速い油脂組成物の提供という課題を解決する手段を探るべく検討を行った。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、食用油脂に、前記食用油脂100質量部に対して0.0005~1.2質量部の水分が添加分散されていることを特徴とする、油脂組成物を用いることにより、上記課題を解決できるという知見を見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、下記を包含するものである。
(1) 食用油脂に、前記食用油脂100質量部に対して0.0005~1.2質量部の水分が添加分散されていることを特徴とする、油脂組成物。
(2) 前記食用油脂が風味付けされた油脂である、(1)に記載の油脂組成物。
(3) 食用油脂100質量部に対し、0.0005~1.2質量部の水分を添加分散する工程を含む、油脂組成物の製造方法。
(4) 前記食用油脂が風味付けされた油脂である、(3)に記載の製造方法。
(5) 食用油脂100質量部に対して0.0005~1.2質量部の水分が添加分散されている、食用油脂に由来するフレーバーリリース促進剤。
(6) 前記食用油脂が風味付けされた油脂である、(5)に記載のフレーバーリリース促進剤。
(7) 食用油脂100質量部に対し、0.0005~1.2質量部の水分を添加分散させて得られる、油脂組成物を用いることによる、フレーバーリリースを速める方法。
(8) 前記食用油脂が風味付けされた油脂である、(7)に記載の方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、フレーバーリリースの速い油脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

不二製油株式会社
油脂組成物
1日前
不二製油株式会社
チーズ様食品
1か月前
不二製油株式会社
澱粉含有食品用ほぐれ改良剤
1か月前
不二製油株式会社
高乳化性カカオ調製物およびこれを用いた易分散性チョコレート粉末の製造方法
12日前
不二製油株式会社
油脂組成物
1日前
池田食研株式会社
微粉状食品
1か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
1か月前
池田食研株式会社
風味改善剤
1か月前
アサヒ飲料株式会社
飲料
1か月前
東ソー株式会社
食品品質保持剤
6日前
株式会社ソディック
食品搬送装置
9日前
池田食研株式会社
食品生地用組成物
今日
個人
天然マンゴー果汁色青汁
1か月前
株式会社米島本店
七草加工食品
1か月前
長谷川香料株式会社
動物油脂感付与剤
今日
日本メナード化粧品株式会社
糖化抑制剤
1か月前
株式会社クライスエムイ―
のど飴
9日前
マクセルイズミ株式会社
加熱装置
1か月前
株式会社東旗
麹二段熟成仕込み製法
20日前
正田醤油株式会社
焦げ目付与組成物
1か月前
横手市
米粉餡の製造方法
1か月前
太陽化学株式会社
麺用ほぐれ剤
1か月前
太陽化学株式会社
認知機能低減抑制剤
1か月前
個人
飲食品組成物
1か月前
株式会社ニップン
乾燥パスタの製造方法
28日前
ヤマサ醤油株式会社
油脂を含有する液体調味料
12日前
小林製薬株式会社
糖衣製品
1か月前
株式会社八べえ
ウナギの加工方法
1か月前
不二製油株式会社
澱粉含有食品用ほぐれ改良剤
1か月前
サッポロビール株式会社
飲料
1か月前
株式会社神楽坂五〇番
ベイク中華まんの製造方法
1か月前
花王株式会社
飲料
1か月前
アサヒ飲料株式会社
飲料
1か月前
長谷川香料株式会社
焙煎植物抽出物の風味改善方法
6日前
株式会社J-オイルミルズ
加熱調理用の油脂組成物
今日
株式会社仙醸
包装袋入り生甘酒およびその製造方法
1か月前
続きを見る