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公開番号2025106088
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-11
出願番号2025066776,2024068662
出願日2025-04-15,2024-04-19
発明の名称熱伝達流体用組成物、熱伝達機構を備えるデバイス及び熱伝達方法
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09K 5/04 20060101AFI20250704BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】既存の熱伝達流体を代替する熱伝達流体を提供する。
【解決手段】C9F18で表されるヘキサフルオロプロペン三量体を含む、パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む熱伝達流体への代替用の組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む熱伝達流体への代替用の、C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体を含む組成物。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一種の化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
TIFF
2025106088000006.tif
152
97
【請求項3】
前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体が、前記ヘキサフルオロプロペン三量体全体に対して85質量%未満の式(I)で表される化合物を含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
下記条件(i)~(vi)を満たす、請求項1に記載の組成物。
(i)沸点が、前記熱伝達流体の沸点の80%以上である。
(ii)流動点が、前記熱伝達流体の流動点以下である。
(iii)動粘度が、前記熱伝達流体の動粘度の200%以下である。
(iv)前記熱伝達流体と任意の割合で相溶する。
【請求項5】



18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体と、パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種とを含む、熱伝達流体用組成物。
【請求項6】
前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一種の化合物を含む、請求項5に記載の熱伝達流体用組成物。
TIFF
2025106088000007.tif
152
97
【請求項7】
前記化合物が、前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の全体に対して85質量%未満の式(I)で表される化合物を含む、請求項6に記載の熱伝達流体用組成物。
【請求項8】
前記化合物が、前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の全体に対して85質量%以上の式(I)で表される化合物を含む、請求項6に記載の熱伝達流体用組成物。
【請求項9】
デバイスと、前記デバイスへ又は前記デバイスから、請求項1に記載の組成物、又は請求項5若しくは6に記載の熱伝達流体用組成物を熱伝達流体として用いて熱を伝達する熱伝達機構とを備え、前記熱伝達機構が、パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む熱伝達流体を用いて熱を伝達するよう設計されている、熱伝達機構を含むデバイス。
【請求項10】



18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の、パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む熱伝達流体への代替のための使用。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、熱伝達流体用組成物、熱伝達機構を備えるデバイス及び熱伝達方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
電気機器及び電子機器においては、熱管理が必要とされる。例えば、半導体ウェハ製造において、プロセス温度を制御する必要がある。また、マイクロプロセッサ、データセンター、パワーエレクトロニクス、又は航空機で発生する過剰な熱を除去する必要がある。このような課題解決のため、熱伝達流体が使用されている。一般に、そのような熱伝達流体としては、動粘度が低く、かつ誘電特性に優れるものが望ましいとされる。
【0003】
また、熱伝達流体は、二相液浸冷却流体、チラー流体、又はランキンサイクル作動流体等の用途にも用いられている。
【0004】
現在、上記の用途に以下のものが用いられている:
・製品名「フロリナート(登録商標)」(3M社製)(FC-3283)に代表されるパーフルオロトリプロピルアミン(又はトリス(ヘプタフルオロプロピル)アミン、若しくはN,N-ビス(ヘプタフルオロプロピル)(ヘプタフルオロプロピル)アミン)[N(CF

CF

CF



(CF(CF

)CF


3-n
(nは0~3の整数)](特許文献1);
・製品名GALDEN(登録商標)「HT135」及びGALDEN(登録商標)「HT110」(ソルベイ社製)に代表されるパーフルオロポリエーテル(PFPE)、あるいはより具体的にはテトラフルオロエチレンオキサイド重合体(特許文献2);及び
・製品名「OpteonSF10」(ケマーズ社製)に代表されるメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物、あるいはより具体的にはメチル-パーフルオロヘプテンエーテル(MPHE)(C


13
OCH

)(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2016-505882号公報
国際公開第2010/034698号公報
【非特許文献】
【0006】
Aaron M. Jubbら、他4名「Methyl-Perfluoroheptene-Ethers (CH3OC7F13): MeasuredOH RadicalReaction Rate Coefficients for Several Isomers and Enantiomers andTheir Atmospheric Lifetimes and Global Warming Potentials」、2014年、Environ. Sci. Technol., 48, 4954-4962
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、上述の既存の熱伝達流体を代替する熱伝達流体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、C


18
で表される化合物が、上述の既存の熱伝達流体を代替できることを見出した。本発明者らは、かかる知見に基づきさらに研究を重ね、本開示を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本開示は、以下の態様を含む。
項1.パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む熱伝達流体への代替用の、C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体を含む組成物。
項2.前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一種の化合物を含む、項1に記載の組成物。
TIFF
2025106088000001.tif
152
97
項3.前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体が、前記ヘキサフルオロプロペン三量体全体に対して85質量%未満の式(I)で表される化合物を含む、項2に記載の組成物。
項4.下記条件(i)~(vi)を満たす、項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
(i)沸点が、前記熱伝達流体の沸点の80%以上である。
(ii)流動点が、前記熱伝達流体の流動点以下である。
(iii)動粘度が、前記熱伝達流体の動粘度の200%以下である。
(iv)前記熱伝達流体と任意の割合で相溶する。
項5.C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体と、パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種とを含む、熱伝達流体用組成物。
項6.前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一種の化合物を含む、項5に記載の熱伝達流体用組成物。
TIFF
2025106088000002.tif
152
97
項7.前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体が、前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の全体に対して85質量%未満の式(I)で表される化合物を含む、項6に記載の熱伝達流体用組成物。
項8.前記化合物が、前記C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の全体に対して85質量%以上の式(I)で表される化合物を含む、項6に記載の熱伝達流体用組成物。
項9.デバイスと、前記デバイスへ又は前記デバイスから、項1~4のいずれか一項に記載の組成物、又は項5~8のいずれか一項に記載の熱伝達流体用組成物を熱伝達流体として用いて熱を伝達する熱伝達機構とを備え、前記熱伝達機構が、パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む熱伝達流体を用いて熱を伝達するよう設計されている、熱伝達機構を含むデバイス。
項10.C


18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の、パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む熱伝達流体への代替のための使用。
項11.パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む熱伝達流体を用いて熱を伝達するよう設計されている熱伝達機構を含むデバイスにおいて、項1~4のいずれか一項に記載の組成物、又は項5~8のいずれか一項に記載の熱伝達流体用組成物を前記熱伝達流体に代替して用いて熱伝達機構を作動させることにより、前記デバイスへ又は前記デバイスから熱を伝達する工程を含む、熱伝達方法。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロポリエーテル、及びメトキシトリデカフルオロヘプテン異性体混合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む熱伝達流体を代替する熱伝達流体を提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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